【全94話】魔力一般人以下、最強少女の秘密【完結】

なつ

文字の大きさ
14 / 97

12.中途半端な感情

しおりを挟む
今日は700年前の悲劇の夜について学び、ここの分野は少し入試のテストにも出たため知っている事もあったがここまで詳しく話されたらもっと生態を知りたいとはしゃぐ生徒たち。

リンたちの所にいきなりカナが向かってくる。

カナリア「リン~!シノ~!今の話凄い興味湧いたよね!さっすが名門サドワール学園!普通の学校では教えてくれない事ばかりって感じ!」

シノーラ「か、カ、カナちゃん!はい!うん…興味湧いた!やっぱ凄いですじゃなくて…凄いよね!サドワール学園!」

シノの緊張は未だ健在。

カナリア「もう!そんな緊張されたら話しにくいって!頑張って慣れて!大丈夫だって!敬語の方が私怒るよ!」

と何だか平和に見えるが…周りの視線が気になる二人。

「何よ。あれ、」
「凄い。普通に話せてる。カタコトだけど(笑)」
「羨ましい。」
「僕たちが先に声かけてたのに。」

などと声が聞こえる。気になったリンは「次魔法演習だよね?さっさと行こう?」

3人で教室を出た瞬間カナは凄い凹んでいた。

リン「どうしたの?カナ?」

カナリア「いやー。なんか本当にリンやシノに声かけてよかったのかなーって。リン。さっきさっさと行こって言ったの周りが気になったからだよね。ごめん、気を使わせて…」


リン「もう!なに言ってんの?私はあんな聞こえる位置で私たちの事を話してた周りの人にイライラして教室から出ただけだよ?」

カナは嬉しそうにニコッとわらって「ありがとう。」と言った。

魔法演習は体育と同じで演習をするための訓練着というものがある。

リンたちは訓練着に着替え大きな演習場に来た。

シノーラ「おっきい。デカイねー、すごーい!」

カナリア「ほら!シノ!行くよー!そんな口広げてたら遅れちゃうよ!これからいつでも見れるから!」

演習場所と言われた場所にはレイル先生がたっている。

ギロっとリンの方をみる先生。

レイル先生「リンとシノーラ…カナリア・マーベラスか。よし、出席完了だ。座って待て。」

リンの実力を探るべくリンの方を見つつも授業は授業。

レイル先生「よし、全員そろったな。早速だが、今日は火の魔法について教える。皆、得意不得意はあるとは思うが全体的にある程度出来るようになっていかないと前線では活躍出来ないぞ、何かが得意ではすまされないのだ。」

クラスの生徒が質問する。

「先生~!でも入学の時に何かが得意であれば役に立つと言われたのですが…。」

キツイ目付きで質問に答える。

レイル先生「考えてみろ。例えば回復魔法が得意です。そりゃー結構な事だ。しかしな、悪魔どもも馬鹿ではない。その回復できる魔法師を狙って来るかもしれない。その時は誰かに守ってもらうのか?違うだろ。自分の身は自分で守れ。我々は民間人を守るために戦うのだ。魔法師を目指すものとして誰かが守ってくれるという考えは捨てろ。死ぬだけだぞ。」

正論すぎて一気に空気が凍りついた。死と隣り合わせと言うことはそれだけ危険な仕事。中途半端に目指してるのだったら辞めろ。レイル先生はそう言いたいのかもしれない。

リンはその中途半端な感情でここを受験した。リンは思う。なぜ私は入学出来たのだろう。テストだけは何故か上手く解けたリンだがそれだけで入学出来るものなのかとひっそり疑問を抱く。エマールさんに学校に行きなさいと言われ受けただけの学校に私は居ていいのだろうか。と。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした

有賀冬馬
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

【12月末日公開終了】これは裏切りですか?

たぬきち25番
恋愛
転生してすぐに婚約破棄をされたアリシアは、嫁ぎ先を失い、実家に戻ることになった。 だが、実家戻ると『婚約破棄をされた娘』と噂され、家族の迷惑になっているので出て行く必要がある。 そんな時、母から住み込みの仕事を紹介されたアリシアは……?

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。 12/23 HOT男性向け1位

無能と言われた召喚士は実家から追放されたが、別の属性があるのでどうでもいいです

竹桜
ファンタジー
 無能と呼ばれた召喚士は王立学園を卒業と同時に実家を追放され、絶縁された。  だが、その無能と呼ばれた召喚士は別の力を持っていたのだ。  その力を使用し、無能と呼ばれた召喚士は歌姫と魔物研究者を守っていく。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

処理中です...