15 / 97
13.初心の気持ち
しおりを挟む
よく聞く魔法は呪文を口で唱え魔法を繰り出す。だが、今の時代は無詠唱が浸透しており無詠唱を習得するために生徒は皆魔法を学ぶ。
イメージさえできれば魔法を使うことができる。呪文まではいかずとも単語を言うことでその魔法を繰り出す人たちもいてそれぞれ自分に合ったやり方で魔法を使っている。
呪文を長々言っていればその間に悪魔に攻撃されてしまうため今の学校では呪文を言わずイメージだけで魔法が使えるように訓練をする。
「魔法は呪文を唱えるものだ!」と反論の声もあるがこっちの方が効率がいい。それは一目瞭然だった。
貴族や前線の魔法師は何も言わず、完璧に魔法を出せる人が多くいる。現にレイル先生がそうだ。
1年の前期はそのイメージか出来るようになるための訓練だ。
今日は火魔法の演習。
レイル先生は無言で火を繰り出し近くにあった丸太に火をつける。それが5箇所。「各自5箇所に移動せよ。移動して火を手で感じ、体全身で感じろ。」そう指示をした。
「あっつ!」
「これがなんになるんだ?」
とみんな色々口にしていた。それを遮るように
レイル先生「何事もまずは基礎だ。無意味と感じていては何も上達しないぞ。火の形をよく見て頭に焼き付けるのだ。イメージしろ。」
親が魔法師の生徒は昔から魔法を教わっているため完璧には出来ないが無詠唱が使えるものもいる。中には小さい時から塾みたいなものに通わされ魔法が使えるようになったという生徒は多い。しかし初心者が沢山いるのもまた事実だ。
初心者にとっては火に手をあてるだけの授業はとてつもなく暇に思っていることだろう。
それがどんなけ大切な事か知らずに。
レイル先生「火の魔法が使えると思ったものは私に言え。その場でテストだ。この中には当然使えるものもいるだろう。それだったら早くこい。クリアしたら自習だ。何が得意で苦手なのかはこちらが把握している。初回だから多めに時間を取っているが焦れ。どれだけ自分が出来てないかを自覚しろ。さぁどうやったら魔法が使えるのか自分で考え答えを導きだせ!」
その他にも教え合いは可とも言っていた。リンとシノはカナに教えてもらったが、イメージで魔法を使うためあまり教えることもない。全ては感覚だからだ。
カナリア「まずはイメージが大切!火を見続けてこの火を出す!!って強く思えば大丈夫!イメージだよ!イメージ!とりあえず私レイル先生にテストしてきてもらうね!」
火を見て頭にインプットするって感じがとても難しい。
シノは塾に行ってたらしいけどお母さんが看護師な為に回復系の魔法が得意と判断され、回復魔法専門の塾に行ってたみたいだし、本格的な攻撃魔法は初めてだという。
集中しなければいけないがカナの魔法が気になりリンとシノは横目でカナを見ていると力強い「はっ!」が聞こえた。
「はっ!」と言った瞬間に見本のような炎が燃え上がる。凄い綺麗な火が出てきた。
余裕でクリア
リンは魔法力は少ないものの勉強は得意な方だ。イメージは思ったよりもすぐにできたので試しに自分の手のひらで魔法を出してみると手のひら程度であっても火を出せることに成功した。その瞬間はなんとも言えない達成感があり、とても嬉しかったのを覚えている。
リン「レイル先生!手のひら程度ではありますが魔法…成功しました。」
レイル先生「見せてみろ。」
小さな火が手のひらでメラッメラッと燃えている。
カナリア「凄い凄い!その調子!」
レイル先生がタブレットをみて「よし。いいぞ、合格だ。」
"初めて"魔法を使えた瞬間だった。
イメージさえできれば魔法を使うことができる。呪文まではいかずとも単語を言うことでその魔法を繰り出す人たちもいてそれぞれ自分に合ったやり方で魔法を使っている。
呪文を長々言っていればその間に悪魔に攻撃されてしまうため今の学校では呪文を言わずイメージだけで魔法が使えるように訓練をする。
「魔法は呪文を唱えるものだ!」と反論の声もあるがこっちの方が効率がいい。それは一目瞭然だった。
貴族や前線の魔法師は何も言わず、完璧に魔法を出せる人が多くいる。現にレイル先生がそうだ。
1年の前期はそのイメージか出来るようになるための訓練だ。
今日は火魔法の演習。
レイル先生は無言で火を繰り出し近くにあった丸太に火をつける。それが5箇所。「各自5箇所に移動せよ。移動して火を手で感じ、体全身で感じろ。」そう指示をした。
「あっつ!」
「これがなんになるんだ?」
とみんな色々口にしていた。それを遮るように
レイル先生「何事もまずは基礎だ。無意味と感じていては何も上達しないぞ。火の形をよく見て頭に焼き付けるのだ。イメージしろ。」
親が魔法師の生徒は昔から魔法を教わっているため完璧には出来ないが無詠唱が使えるものもいる。中には小さい時から塾みたいなものに通わされ魔法が使えるようになったという生徒は多い。しかし初心者が沢山いるのもまた事実だ。
初心者にとっては火に手をあてるだけの授業はとてつもなく暇に思っていることだろう。
それがどんなけ大切な事か知らずに。
レイル先生「火の魔法が使えると思ったものは私に言え。その場でテストだ。この中には当然使えるものもいるだろう。それだったら早くこい。クリアしたら自習だ。何が得意で苦手なのかはこちらが把握している。初回だから多めに時間を取っているが焦れ。どれだけ自分が出来てないかを自覚しろ。さぁどうやったら魔法が使えるのか自分で考え答えを導きだせ!」
その他にも教え合いは可とも言っていた。リンとシノはカナに教えてもらったが、イメージで魔法を使うためあまり教えることもない。全ては感覚だからだ。
カナリア「まずはイメージが大切!火を見続けてこの火を出す!!って強く思えば大丈夫!イメージだよ!イメージ!とりあえず私レイル先生にテストしてきてもらうね!」
火を見て頭にインプットするって感じがとても難しい。
シノは塾に行ってたらしいけどお母さんが看護師な為に回復系の魔法が得意と判断され、回復魔法専門の塾に行ってたみたいだし、本格的な攻撃魔法は初めてだという。
集中しなければいけないがカナの魔法が気になりリンとシノは横目でカナを見ていると力強い「はっ!」が聞こえた。
「はっ!」と言った瞬間に見本のような炎が燃え上がる。凄い綺麗な火が出てきた。
余裕でクリア
リンは魔法力は少ないものの勉強は得意な方だ。イメージは思ったよりもすぐにできたので試しに自分の手のひらで魔法を出してみると手のひら程度であっても火を出せることに成功した。その瞬間はなんとも言えない達成感があり、とても嬉しかったのを覚えている。
リン「レイル先生!手のひら程度ではありますが魔法…成功しました。」
レイル先生「見せてみろ。」
小さな火が手のひらでメラッメラッと燃えている。
カナリア「凄い凄い!その調子!」
レイル先生がタブレットをみて「よし。いいぞ、合格だ。」
"初めて"魔法を使えた瞬間だった。
0
あなたにおすすめの小説
地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした
有賀冬馬
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【12月末日公開終了】これは裏切りですか?
たぬきち25番
恋愛
転生してすぐに婚約破棄をされたアリシアは、嫁ぎ先を失い、実家に戻ることになった。
だが、実家戻ると『婚約破棄をされた娘』と噂され、家族の迷惑になっているので出て行く必要がある。
そんな時、母から住み込みの仕事を紹介されたアリシアは……?
無能と言われた召喚士は実家から追放されたが、別の属性があるのでどうでもいいです
竹桜
ファンタジー
無能と呼ばれた召喚士は王立学園を卒業と同時に実家を追放され、絶縁された。
だが、その無能と呼ばれた召喚士は別の力を持っていたのだ。
その力を使用し、無能と呼ばれた召喚士は歌姫と魔物研究者を守っていく。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる