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16.過去話
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3人でゆっくり廊下を歩いている。
シノーラ「土の魔法かー。私回復魔法しか勉強してなかったし、全然知らなかったよー。カナちゃんやっぱり詳しいね!」
カナリア「私ずっと勉強ばっかだったから…やりたくないって思った時もあったけどまぁ魔法は好きだったしやっててよかったって今は思ってるかなー」
シノーラ「貴族は大変だね~。そういえばリンちゃんは??」
リン「…。」
何か考え事をしていたリンにシノは「どうしたの?」と聞く。
リン「実はね…。私…」
シノとカナは2人して首を傾げる。当たり前の反応。それでもリンは二人に知ってほしかった。自分の事を…だから覚悟をして話す。リンの過去について。
リン「実は私…1年以上前の記憶がないの。」
シノーラ,カナリア「え…?」
リンは森に倒れていたと後から聞いた。目覚めたらベットの上で誰かが話し出す。
「目が覚めたのね…。元気そうでよかったわ!」
リン「あの…。」
「あっ!いきなり知らない人がいたらビックリするのは当たり前ね!私はエマールよ!貴方お名前は??お母さんとお父さんは?」
リン「リン…。それだけしか覚えていません。」
エマール「…。貴方森にいたのよ。何か覚えている事はない?小さな事でもいいからね!」
リン「すいません。」
エマール「そう。親御さんが心配していたらダメだわ。とりあえず警察に…」
リン「私に親は…いません。」
足元を見つめ漏れたように口からその言葉が出た。
エマール「え?覚えているの?」
リン「あっ。違います!覚えていません。でも何故かわかるんです。私に親はいないって。お願いします。エマールさん!私をここにおいてください!無理をいってるのは分かっています。お願いします!!」
エマール「でも…。」
エマールという女性…本当は先に警察に届け出が無いかを確認していた。そんな届け出は無いと言われまさか記憶がないとは思わず起きるのを待っていた。なにか事情が…?これはただのエマールの勘。その必死さに負けエマールは家に置くことにした。
エマール「分かったわ。記憶が戻るまでよ。」
リン「ありがとうございます!!」
リンはその時の自分が何故そんなに必死だったのか分からない…。
エマールさんは色々な事を教えてくれた。リンは魔法に関しての知識は覚えていた。でも世界の歴史については覚えていなく、悪魔が人間にしている事、魔法師という役職がある事。
エマールさんは元々魔法師だったらしい。
でも悪魔に左手を持っていかれ魔法師人生を諦めたそう。今は義手で暮らしていると言ってはいるがリンから見れば全く義手に見えないほどよく出来ていた。
エマールさんはリンに教えてくれた。貴族の存在を…。名誉家とは呼ばれているが立場が上ではないと。みんな平等のはずなのにっていつも言っていた。
リン「魔法師人生を絶たれたからこんな森で暮らしているのですか?」
エマール「森が好きだから…。それが理由じゃダメかしら?」とクスッと笑う。
確かに好きということだけで行動にするきっかけにはなるかもしれないが森が好きだからってこんな場所に住むほどなのかと思うがリンにとってもここは安らぐ場所だった。
リンはその時知らなかった。エマールさんが貴族だった事を…。エマール・チャーロ。左手を無くし前線から引くしかなかったエマールさん。森に住んでいたのはただ単に森が好きって事もあるが原因は主に貴族にあるだろう。詳しくはわからない。なぜならエマールさんはもう居ないから。リンの目の前で悪魔に殺されたから。
シノーラ「土の魔法かー。私回復魔法しか勉強してなかったし、全然知らなかったよー。カナちゃんやっぱり詳しいね!」
カナリア「私ずっと勉強ばっかだったから…やりたくないって思った時もあったけどまぁ魔法は好きだったしやっててよかったって今は思ってるかなー」
シノーラ「貴族は大変だね~。そういえばリンちゃんは??」
リン「…。」
何か考え事をしていたリンにシノは「どうしたの?」と聞く。
リン「実はね…。私…」
シノとカナは2人して首を傾げる。当たり前の反応。それでもリンは二人に知ってほしかった。自分の事を…だから覚悟をして話す。リンの過去について。
リン「実は私…1年以上前の記憶がないの。」
シノーラ,カナリア「え…?」
リンは森に倒れていたと後から聞いた。目覚めたらベットの上で誰かが話し出す。
「目が覚めたのね…。元気そうでよかったわ!」
リン「あの…。」
「あっ!いきなり知らない人がいたらビックリするのは当たり前ね!私はエマールよ!貴方お名前は??お母さんとお父さんは?」
リン「リン…。それだけしか覚えていません。」
エマール「…。貴方森にいたのよ。何か覚えている事はない?小さな事でもいいからね!」
リン「すいません。」
エマール「そう。親御さんが心配していたらダメだわ。とりあえず警察に…」
リン「私に親は…いません。」
足元を見つめ漏れたように口からその言葉が出た。
エマール「え?覚えているの?」
リン「あっ。違います!覚えていません。でも何故かわかるんです。私に親はいないって。お願いします。エマールさん!私をここにおいてください!無理をいってるのは分かっています。お願いします!!」
エマール「でも…。」
エマールという女性…本当は先に警察に届け出が無いかを確認していた。そんな届け出は無いと言われまさか記憶がないとは思わず起きるのを待っていた。なにか事情が…?これはただのエマールの勘。その必死さに負けエマールは家に置くことにした。
エマール「分かったわ。記憶が戻るまでよ。」
リン「ありがとうございます!!」
リンはその時の自分が何故そんなに必死だったのか分からない…。
エマールさんは色々な事を教えてくれた。リンは魔法に関しての知識は覚えていた。でも世界の歴史については覚えていなく、悪魔が人間にしている事、魔法師という役職がある事。
エマールさんは元々魔法師だったらしい。
でも悪魔に左手を持っていかれ魔法師人生を諦めたそう。今は義手で暮らしていると言ってはいるがリンから見れば全く義手に見えないほどよく出来ていた。
エマールさんはリンに教えてくれた。貴族の存在を…。名誉家とは呼ばれているが立場が上ではないと。みんな平等のはずなのにっていつも言っていた。
リン「魔法師人生を絶たれたからこんな森で暮らしているのですか?」
エマール「森が好きだから…。それが理由じゃダメかしら?」とクスッと笑う。
確かに好きということだけで行動にするきっかけにはなるかもしれないが森が好きだからってこんな場所に住むほどなのかと思うがリンにとってもここは安らぐ場所だった。
リンはその時知らなかった。エマールさんが貴族だった事を…。エマール・チャーロ。左手を無くし前線から引くしかなかったエマールさん。森に住んでいたのはただ単に森が好きって事もあるが原因は主に貴族にあるだろう。詳しくはわからない。なぜならエマールさんはもう居ないから。リンの目の前で悪魔に殺されたから。
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