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27.レイル先生②
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レイル「その生徒の名はリン。」
エリーダ「...。それマジ?」
覚えているかは分からないがエリーダ・チャーロはエマール・チャーロの妹。サドワール学園の入学を手続きしたのはエリーダだ。
手続きはしたもののリンがレイルの目に止まるほどの異質だとはその時思っていなかったのだろう。
まさかレイルの気になる生徒、しかも貴族の統率者のセイル・マトローナの目にも止まったとなると相当の「何か」がある。
エリーダ「おい。その話詳しく聞かせろ!」
レイル「なんだ?お前らしくもない、何か知ってる事があるのか?」
容姿や髪型なども全てエリーダの知っているリンとレイルの生徒のリンは一致していた。
エリーダ「リン…。そいつの入学を手続きしたのは私だ。」
レイル「まて、どういうことだ?お前結婚もしてないだろ?子供って事はありえない、かつて当主だったエマールさんもしていないはずだ。リンがチャーロ家の血縁関係にいる訳では無いんだよな?」
エリーダ「そうだ。一応リンとは関わりがあるが、元々は他人だ。元当主、私の姉エマール姉さんが魔法師人生を飽きらめ消息不明になっていただろう?その時知り合ったらしい。お前も知っている通りエマール姉さんは死んだ。だから私は姉さんの遺言を元にリンを引き取り育てる事にしたんだ。育てるといっても入学前までの間だ。リンが魔法師になりたいと言い出したからやってみろといってサドワール学園の手続きをしただけ。なのにあいつが筆記試験で満点だと?ありえない。」
レイル「まてまてまて、何故エマールさんがリンを育てていたんだ?誰かから引き取ったのか?!しかも何故ありえないんだ?勉強を教えたのではないのか?」
お互いが混乱し質問の繰り返し。流石のレイル先生も理解が追いつかなかった。気になっていた生徒がまさか親しい同僚と関わりがあったなんて全く予想していなかったからだ。
エリーダ「私は入試の手続きをしたまでた。それ以外は何もしていない。引き取ったというよりかは行き場所がなくて家に置いてあげたらしい。」
レイル「自力であの学力を身につけたって事か、エマール様が亡くなったのは確か1月くらいだったか。そこから2ヶ月で学力を上げたって事になる。お前がありえないと思ったのはそういう事か?行き場所がない。何故だ。」
エリーダ「...記憶がないとは言っていたが、確か勉強の方は覚えていると…まさかそこまでとは。」
レイル「まて。どういうことだ?記憶がない?リンの情報にはそんな大切な事何もなかったぞ!」
エリーダ「ははっ!それは悪ぃ。記憶が無いなど書いたらそれだけで試験に落ちるかと思って昔の情報は全て私が書いた偽りのものだよ!」
レイル「はぁ?!そんな事していいとおもっているのか!お前…貴族だろ。そんな事しちゃいけないぐらい理解しているはずだ!」
エリーダ「まぁまぁ終わった事を言っても仕方がない!セイルさんには私から言っておこう!まさか本当に受かると思っていなかったし……」
レイル「はぁー。変わってないな。その適当さ。リンの記憶がない…か。その隠された記憶に何かあるかもしれん。違う視点から見る必要があるかもな。」
エリーダ「そうだな。リンの過去に何があるのか調べる必要があるのは同感だ。私も探ってみよう。またなにか分かったら教えてくれ。」
レイル「お前もな。」
2人はその後すぐ自分の仕事に戻った。リンの記憶がないと知ったレイル。この後どのような行動に移すのかはわからない。
エリーダ「...。それマジ?」
覚えているかは分からないがエリーダ・チャーロはエマール・チャーロの妹。サドワール学園の入学を手続きしたのはエリーダだ。
手続きはしたもののリンがレイルの目に止まるほどの異質だとはその時思っていなかったのだろう。
まさかレイルの気になる生徒、しかも貴族の統率者のセイル・マトローナの目にも止まったとなると相当の「何か」がある。
エリーダ「おい。その話詳しく聞かせろ!」
レイル「なんだ?お前らしくもない、何か知ってる事があるのか?」
容姿や髪型なども全てエリーダの知っているリンとレイルの生徒のリンは一致していた。
エリーダ「リン…。そいつの入学を手続きしたのは私だ。」
レイル「まて、どういうことだ?お前結婚もしてないだろ?子供って事はありえない、かつて当主だったエマールさんもしていないはずだ。リンがチャーロ家の血縁関係にいる訳では無いんだよな?」
エリーダ「そうだ。一応リンとは関わりがあるが、元々は他人だ。元当主、私の姉エマール姉さんが魔法師人生を飽きらめ消息不明になっていただろう?その時知り合ったらしい。お前も知っている通りエマール姉さんは死んだ。だから私は姉さんの遺言を元にリンを引き取り育てる事にしたんだ。育てるといっても入学前までの間だ。リンが魔法師になりたいと言い出したからやってみろといってサドワール学園の手続きをしただけ。なのにあいつが筆記試験で満点だと?ありえない。」
レイル「まてまてまて、何故エマールさんがリンを育てていたんだ?誰かから引き取ったのか?!しかも何故ありえないんだ?勉強を教えたのではないのか?」
お互いが混乱し質問の繰り返し。流石のレイル先生も理解が追いつかなかった。気になっていた生徒がまさか親しい同僚と関わりがあったなんて全く予想していなかったからだ。
エリーダ「私は入試の手続きをしたまでた。それ以外は何もしていない。引き取ったというよりかは行き場所がなくて家に置いてあげたらしい。」
レイル「自力であの学力を身につけたって事か、エマール様が亡くなったのは確か1月くらいだったか。そこから2ヶ月で学力を上げたって事になる。お前がありえないと思ったのはそういう事か?行き場所がない。何故だ。」
エリーダ「...記憶がないとは言っていたが、確か勉強の方は覚えていると…まさかそこまでとは。」
レイル「まて。どういうことだ?記憶がない?リンの情報にはそんな大切な事何もなかったぞ!」
エリーダ「ははっ!それは悪ぃ。記憶が無いなど書いたらそれだけで試験に落ちるかと思って昔の情報は全て私が書いた偽りのものだよ!」
レイル「はぁ?!そんな事していいとおもっているのか!お前…貴族だろ。そんな事しちゃいけないぐらい理解しているはずだ!」
エリーダ「まぁまぁ終わった事を言っても仕方がない!セイルさんには私から言っておこう!まさか本当に受かると思っていなかったし……」
レイル「はぁー。変わってないな。その適当さ。リンの記憶がない…か。その隠された記憶に何かあるかもしれん。違う視点から見る必要があるかもな。」
エリーダ「そうだな。リンの過去に何があるのか調べる必要があるのは同感だ。私も探ってみよう。またなにか分かったら教えてくれ。」
レイル「お前もな。」
2人はその後すぐ自分の仕事に戻った。リンの記憶がないと知ったレイル。この後どのような行動に移すのかはわからない。
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