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49.勝ちたい理由
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マリアは何としても1組に…いや、カナリアに勝たなくてはならなかった。
それは会長の存在。
マリアは会長。エルティア・アルトリスに憧れ、尊敬している。
エルティア様をエル姉と呼び親しく話しているカナリアが羨ましかった。その羨ましい感情が今では悔しくてカナリアに勝ちエルティア様の隣に立ちたいと考えるようになった。
エルティア様の隣に立ち、馴れ馴れしく話しているにも関わらず魔力が乏しい劣等生と行動するカナリアが許せなかった。
エルティア様がリンって生徒を気にかけていることも知っている。たかが劣等生。そう思っていたのに競技会では透視能力を使い透視能力を見分けれる人はカナリアやマリアよりリンに注目している。それはエルティア様も同じ。
もしかしたら元々使えていたから仲良くしていたのかもしれない。そう思っても学園側がその透視能力を見抜けないわけが無い。この競技会で発現したと考えるのが一般的である。
だからこそ悔しい。カナリアやエルティア様の興味をひいていたのは直観的な何かを感じたからだと勘違いする。自分は潜在能力を見抜けなかったと…。
学校の情報ではマルクスの欄にはしっかりとホルスの目所有と書いているのに透視能力はかかれないなどあるのか。もうこれは考えても分からない事だった。だからマリアは勝つ。貴族のカナリアと透視能力者に。
作戦が筒抜けだとも知らずに2人で攻めてきたマリアたち。
マルクス「マリア様。少し待ってください。」
ホルスの目を常に発動していたマルクス。少しの動きも見逃さないように。
マリア「何か見えまして?」
マルクス「この方向1キロ先で人が横切りました。見えたのは1人です。」
マリア「少人数で動いてる人達の最後尾の子かしら…。何事も早い方がいいわ。行きましょう。」
マルクス「はい。マリア様…。」
2人は口に出さないが違和感があった。まだ20分も経過していない。少人数で遠くまで行くのだろうかと…。想像より距離が近いのか?と考えながら移動する。
木の上を高速移動していたところに開けた場所。木から飛び降りている時にその違和感が確信に変わる。そこには沢山の生徒がいた。上から見下ろすように発見したマリアたち。
普通の人にとっては一瞬でもマルクスは常にホルスの目を発動している。そこに旗があるのもすぐに分かった。
マルクス「マリア様!生徒数28名!旗はカナリア様のすぐ後ろです!」
マリア「了解したわっ!」
全滅させるつもりでも旗がすぐそこにあれば旗に目標を変える。取ったら勝ちのこの試合。マルクスとマリアは驚いて避けていく生徒に見向きもせず一目散に旗の方へ走る。
作戦を立てていた最中なのか、透視能力者もカナリアの横にいた。マリアは少し口角をあげながら走った。
マリア達でさえ旗の位置がこんなに近いと思っていなかったのだ。戦闘体制が全く出来てないカナリアなど敵ではない。マリアは勝ちを確信した。
その瞬間見ている景色が斜めになり、驚いて下を見たら地面が無くなっていた。
それは会長の存在。
マリアは会長。エルティア・アルトリスに憧れ、尊敬している。
エルティア様をエル姉と呼び親しく話しているカナリアが羨ましかった。その羨ましい感情が今では悔しくてカナリアに勝ちエルティア様の隣に立ちたいと考えるようになった。
エルティア様の隣に立ち、馴れ馴れしく話しているにも関わらず魔力が乏しい劣等生と行動するカナリアが許せなかった。
エルティア様がリンって生徒を気にかけていることも知っている。たかが劣等生。そう思っていたのに競技会では透視能力を使い透視能力を見分けれる人はカナリアやマリアよりリンに注目している。それはエルティア様も同じ。
もしかしたら元々使えていたから仲良くしていたのかもしれない。そう思っても学園側がその透視能力を見抜けないわけが無い。この競技会で発現したと考えるのが一般的である。
だからこそ悔しい。カナリアやエルティア様の興味をひいていたのは直観的な何かを感じたからだと勘違いする。自分は潜在能力を見抜けなかったと…。
学校の情報ではマルクスの欄にはしっかりとホルスの目所有と書いているのに透視能力はかかれないなどあるのか。もうこれは考えても分からない事だった。だからマリアは勝つ。貴族のカナリアと透視能力者に。
作戦が筒抜けだとも知らずに2人で攻めてきたマリアたち。
マルクス「マリア様。少し待ってください。」
ホルスの目を常に発動していたマルクス。少しの動きも見逃さないように。
マリア「何か見えまして?」
マルクス「この方向1キロ先で人が横切りました。見えたのは1人です。」
マリア「少人数で動いてる人達の最後尾の子かしら…。何事も早い方がいいわ。行きましょう。」
マルクス「はい。マリア様…。」
2人は口に出さないが違和感があった。まだ20分も経過していない。少人数で遠くまで行くのだろうかと…。想像より距離が近いのか?と考えながら移動する。
木の上を高速移動していたところに開けた場所。木から飛び降りている時にその違和感が確信に変わる。そこには沢山の生徒がいた。上から見下ろすように発見したマリアたち。
普通の人にとっては一瞬でもマルクスは常にホルスの目を発動している。そこに旗があるのもすぐに分かった。
マルクス「マリア様!生徒数28名!旗はカナリア様のすぐ後ろです!」
マリア「了解したわっ!」
全滅させるつもりでも旗がすぐそこにあれば旗に目標を変える。取ったら勝ちのこの試合。マルクスとマリアは驚いて避けていく生徒に見向きもせず一目散に旗の方へ走る。
作戦を立てていた最中なのか、透視能力者もカナリアの横にいた。マリアは少し口角をあげながら走った。
マリア達でさえ旗の位置がこんなに近いと思っていなかったのだ。戦闘体制が全く出来てないカナリアなど敵ではない。マリアは勝ちを確信した。
その瞬間見ている景色が斜めになり、驚いて下を見たら地面が無くなっていた。
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