【全94話】魔力一般人以下、最強少女の秘密【完結】

なつ

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50.勝利

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走っていた地面が無くなっていた。走ることに集中していたマリアは高速移動に切り替えるために魔法を発動するが落ちているマリアには地面か木に飛び移る為の踏ん張る地面がなかった。

マリアは落ちていくしか無かった。それはすぐ後ろを走っていたマルクスもマリア同様に為す術なく落ちていく。

そう1組が考えた作戦は魔法を使わない落とし穴だった。マルクスは魔力の痕跡。魔力が加わった罠。簡単な魔法であれば魔法士が発動するであろう魔法までわかるホルスの目。

穴を掘るために魔法は使用したがそれは微々たるもの。旗に気を取られ地面までは見ていなかった。

しかし、落とし穴にも底はある。底に落ちるまでの間に閉じ込めれるかが勝負。1組は2組と違い作戦を共有している。落ちたとわかった瞬間にそれぞれが自分の役割を全うする。

ある生徒はカナリアと協力し穴に氷で蓋をし、ある生徒はその氷に小さな穴をあけ、先程活躍した睡眠魔法が得意なミュールはその穴から睡眠ガスのようなものを落とし穴に注ぐ。

そしてリンは見えるはずのない落ちていく2人の様子を1歩下がった所から見ていた。

睡眠ガスのせいで意識が朦朧とする2人。即効性の強い睡眠ガス。氷を破壊する踏ん張りが出来ずに地面に打ち付けられる。マルクスは風魔法でマリア様の落ちる速度を緩めても即死ではない痛みが体に走る。

マリア「いやよ。こんな簡単な作戦で私が負けるなどありえませんわ。」

手を上に伸ばし悔しそうに眠りについた。マルクスも静かに…。

リンたちの考えた作戦はまず旗を中心に戦闘魔法が得意な生徒を配置。そこを大きく回るように回復魔法や補助魔法が得意な生徒が歩く。その歩いていた1人をマルクスは発見し、旗の方へとやってきた。旗を囮に使い落とし穴に落とした。ということになる。

しかし、28名以外の生徒全員が旗の周りを歩いていた訳では無い。ホルスの目なら回って歩いていることなど見たらわかる。シノーラを含めた3人で歩いていたのだ。1人の生徒を見つけても三角形のように距離をとって歩いていた為にその間をマリア達はすり抜けた。他の生徒は木の上などすぐには見えない所に隠れていた。

ばったり出くわしても旗の方に逃げて!と伝えていて簡単のように思える作戦だがホルスの目の対策を考えるよりかは想定外の事を起こし、考えてもいない場所への罠を考える方が簡単だと思ったカナリアとリンは必死にみんなと協力して落とし穴を作った。

ここからは一瞬だった。絶対であるマリアとマルクスがダウンしたとも知らずにただ言われたまま隠れずに旗を守る2組。そこに現れた大勢の1組の生徒。指示を求めるもマルクスにかけたトランシーバーがカナリアの手の中で鳴っている。それが示すのは2人のダウン。指示系統が無くなった2組は為す術なく1組に旗を取られた。

司会者「優勝は1組に決定ですっ!!!1組は来月にある本線競技会新入生クラスとしての出場権を獲得いたしましたぁー!」

「おぉー!!!」
「カナリア様のクラスが勝ったなっ!」
「でもカナリア様やマリア様の水と炎を見れると思ったのに…」
「あまり自分の得意魔法を披露してはダメなんだろうな。」

と様々な意見はあるものの無事1組は出場権を獲得した。
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