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74.混乱

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ジン・ベアードがダウンしたことによりジン・ベアードのダウン情報が会場に流れる。そしてもちろん戦っている最中の3校生徒たちにも。

会場の観客たちはカメラに写っていなかった所でダウンしたことに残念がる人。誰にやられたかなどの会話をする人。様々な人がいた。

ジンはリーダーではなかったためカナや2校の生徒にその情報は流れないが3校たちの近くにいた2校はその一番重要な情報を知ってしまった。

その情報を知って取る行動は一つ絶対動揺しているであろう情報が流れたのだ。こんなチャンスはないと2校は散らばっていた生徒を集め3校に攻撃をし始めた。

3校「くっそ、さっきの情報2校に聞かれてたのか、ジン様が居なくなった瞬間攻めてくるとか、、」

リード「ジン様が…嘘だ。ジン様を探しに行かなくては…。」

3校生徒「リード!おちつけ!!お前が突っ走ったらうちのクラスは負けだ!リーダーのお前がやられるわけにはいかねぇ!!」

3校生徒「一番最悪なのは最下位になって責任をジン様が負うことだ!とりあえず勝つしかないっ!」

リード「ジン様が責任を負う…?悪いのは全部あの女のせいだ…。さっさとやっつけて1校を叩き潰すぞ。」

完全なるガチギレ状態のリードは目の前の敵より完全にリンを叩き潰すことしか頭になかった。でも叩き潰すに当たって邪魔な2校の排除はクラスの優勝にもつながるため、最速のリーダーダウンに成功した。

リーダーがやられた瞬間同じクラスの生徒は強制的にダウン扱いとなり試合から離脱する。

リード「やっぱりジン様が予想した通りリーダー候補と言っていたクロビスという男子生徒だったな。よし、この調子で1校をつぶしに行くぞ。」

2校と3校が戦う少し前、リンがジンをダウンさせた後の事、ジンが目の前から消え10秒も経たずに「忘れる。記憶…。」と呟いた後、くすんだ赤い目の少女は目をつぶり茶色の目の色に変わった。

リン「あれ…私なんでしゃがんで…ってかあれ、私なにしてたんだっけ。。そうだ、確か発信機がって、そういえばジン・ベアードは?話してたはずなんだけど…」

記憶の混乱が起きており状況把握しようにも周りに情報はなく思い出そうにも思い出せない。そんな状態のなか戦いの音が聞こえた。

リン「とりあえず今はみんなの場所に帰らないと…」

アラームが鳴っていたのかも、何分離れてしまったのかもわからない。制限時間があるわけではないので邪魔になりそうな時計は身に着けておらずただひたすら戻ることを優先した。

1校はリンが帰らないのを心配しながら周りを探索している。まさかこの間にジン・ベアードがダウンしているとも知らずに。大きな音がなり様子をみるか少し攻めるかの話し合いをしていた。

1校生徒「リンがいたら向こうの様子わかるのにな…」
1校生徒「あまり接触はしないでおこうって話だったけどさすがにこれはリンさんに連絡したらどう?」

カナ「そうだね、そろそろ1時間ぐらいになるし、連絡してみようか。」そう言ってカナはリンに連絡した。
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