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87.片翼
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戦闘が始まるものの片翼は会長を褒めたりアドバイスしたりして完全に立場は審査員。レイル先生や学園長、ジンやマリアも戦闘に加わるが余裕な素振りは変わらない。
ジン「昨日の俺と戦ったのはお前か?違うだろ?昨日のはいわば暴走状態だろ?昨日のは知性を感じられなかったのに今は殺意しか感じねぇ」
片翼「あぁ、あれは俺っちじゃねぇ。お前がリンを刺激しすぎたんだよ。そういう狙いだったと思うがリンの心を守るために体が勝手に防衛の状態に入ったやつだな。お前がいう暴走状態で解釈はあってると思うぜ。」
聞いたら教えてくれる片翼は敵か味方か。今は悪魔と人間の戦いではなくそれぞれがアイツは何者だと見極めていた。情報が駆け巡る中シノがカナに声をかける。
シノ「あれ、絶対リンちゃんじゃないよね…。何が起こってるのかわけがわからないよ…」
カナ「リンじゃないよ。私も訳わかんないけど片翼はリンを認識してる。だから今のリンはリンじゃない。でも大切な人同士が争っているのは見れらんないよね…。誰だか知らないけどリンを取り戻す。」
唐突に攻撃したカナリアはリンの顔面に一撃をくらわす。ひゅ~と口笛を吹きながら「すごいすごい」とほめていた片翼が固まる。
片翼「お前…。そうだ。確かリンが最後に守ったやつか…。そういえば俺っちがさっき守ってたな…。お前…名前なんだ。」
カナリア「カナリア・マーベラス。リンの友達だよ」
名前を聞くやいなや口を開け固まるほど驚いているのは誰が見てもわかった。それをチャンスと見るや悪魔たちが背後から攻撃を仕掛ける。
片翼「ちょ…お前ら殺されてぇみたいだな。」と話しながらカナを抱え魔法を消した片翼。
片翼「この子に当たったら俺っち消されるだろうがっ!!」
さっきの行動と言動からは想像もできないような言葉が片翼から発せられる。
片翼「えーっと。カナリア?だっけ。ケガしてないか?!大丈夫…だな!!よかったぜ…。あぶねぇあぶねぇ…」
カナリア「私あなたがわからない。なんでそんな矛盾だらけなの…」
片翼「俺っちは正直人間なんてどうでもいい派なんだ。だがよお前はあの方の唯一のお気に入りなんだ。あの方の怒りを買えば俺っちなんて…。」
急に話すのをやめた片翼は何か悪いことを考えたようににやつきだした。
片翼「消えるの覚悟でお前を消したらあの方はどんな反応をするのか興味が出てきた…。そうだな。今まで友達とやらだったやつに消されるお前の顔も気になるなぁ」
と伸ばした手を会長がつかむ。
会長「そんなこと聞かされて簡単に消せると思わないで。」
片翼「お前はなんの障害もなく消せるってことはいつでも消せるって意味だぜ。」
ぴゅっと風を切るような音が聞こえたときは会長が尻もちをついて片翼は左手を構えていた。
片翼「可能性がある人間は消さねぇ主義なんだが仕方ないな。」
これは避けれないと会長は目を瞑り傷を覚悟した。死ぬ覚悟も。会長が目を開けるとそこにはのど元を狙った手を途中で右手が止めている光景だった。
ジン「昨日の俺と戦ったのはお前か?違うだろ?昨日のはいわば暴走状態だろ?昨日のは知性を感じられなかったのに今は殺意しか感じねぇ」
片翼「あぁ、あれは俺っちじゃねぇ。お前がリンを刺激しすぎたんだよ。そういう狙いだったと思うがリンの心を守るために体が勝手に防衛の状態に入ったやつだな。お前がいう暴走状態で解釈はあってると思うぜ。」
聞いたら教えてくれる片翼は敵か味方か。今は悪魔と人間の戦いではなくそれぞれがアイツは何者だと見極めていた。情報が駆け巡る中シノがカナに声をかける。
シノ「あれ、絶対リンちゃんじゃないよね…。何が起こってるのかわけがわからないよ…」
カナ「リンじゃないよ。私も訳わかんないけど片翼はリンを認識してる。だから今のリンはリンじゃない。でも大切な人同士が争っているのは見れらんないよね…。誰だか知らないけどリンを取り戻す。」
唐突に攻撃したカナリアはリンの顔面に一撃をくらわす。ひゅ~と口笛を吹きながら「すごいすごい」とほめていた片翼が固まる。
片翼「お前…。そうだ。確かリンが最後に守ったやつか…。そういえば俺っちがさっき守ってたな…。お前…名前なんだ。」
カナリア「カナリア・マーベラス。リンの友達だよ」
名前を聞くやいなや口を開け固まるほど驚いているのは誰が見てもわかった。それをチャンスと見るや悪魔たちが背後から攻撃を仕掛ける。
片翼「ちょ…お前ら殺されてぇみたいだな。」と話しながらカナを抱え魔法を消した片翼。
片翼「この子に当たったら俺っち消されるだろうがっ!!」
さっきの行動と言動からは想像もできないような言葉が片翼から発せられる。
片翼「えーっと。カナリア?だっけ。ケガしてないか?!大丈夫…だな!!よかったぜ…。あぶねぇあぶねぇ…」
カナリア「私あなたがわからない。なんでそんな矛盾だらけなの…」
片翼「俺っちは正直人間なんてどうでもいい派なんだ。だがよお前はあの方の唯一のお気に入りなんだ。あの方の怒りを買えば俺っちなんて…。」
急に話すのをやめた片翼は何か悪いことを考えたようににやつきだした。
片翼「消えるの覚悟でお前を消したらあの方はどんな反応をするのか興味が出てきた…。そうだな。今まで友達とやらだったやつに消されるお前の顔も気になるなぁ」
と伸ばした手を会長がつかむ。
会長「そんなこと聞かされて簡単に消せると思わないで。」
片翼「お前はなんの障害もなく消せるってことはいつでも消せるって意味だぜ。」
ぴゅっと風を切るような音が聞こえたときは会長が尻もちをついて片翼は左手を構えていた。
片翼「可能性がある人間は消さねぇ主義なんだが仕方ないな。」
これは避けれないと会長は目を瞑り傷を覚悟した。死ぬ覚悟も。会長が目を開けるとそこにはのど元を狙った手を途中で右手が止めている光景だった。
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