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6.作戦もクソ
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国王になるからといって完璧人間は求めていない。しかし上に立つものとして尊敬される人物でないといけないのだ。こんな不満だらけの王太子など国王になってしまってはこの国が終わる。
現国王も異変に気付いたのかシャーロットを呼び出し必死に説得する。「今は少し特殊な時期だと思うんです。」「結婚したらきっと変わるはずなんです。」
シャーロットが何かしているのに気づき調べたみたいだが直接見ていないからそんな事を言えるのだろう。
婚約破棄は絶対するとして後二ヵ月もある中での濡れ衣事件。国王と話しているうちに会場から騒ぐ声が聞こえる。何事だとシャーロットは国王と共に見に行くと「シャーロット令嬢にやられました…」と指をさされた。横にはビエラ令嬢。シャーロットは何が起こったのかをすぐに理解する。こんなに公開でしなくてもいいのに相当なバカなのだろう。急に思いついた作戦。シャーロットがどこにいたのかを把握していないのに濡れ衣をかぶせるのは大きな賭け。
国王はビックリしてもちろんシャーロットをかばう。「シャーロット嬢とは一緒に居たのにそんな事出来るものか!」と。ビエラは負けずに犯人にしようとする。
「国王陛下とお話する前は王太子殿下の側近の方たちとお話しておりましたがなにか証拠でも?」というシャーロットだが、「この子の頬が証拠ですわ!!」しか言わない。
王太子も何事だと近づいてきてもちろんビエラの証言側につく。
「シャーロット嬢は気のお強い方だ。帝国出身だからか王国には馴染めないのだろう。こんな令嬢とは結婚できない。私は何度も破棄を申し込んだのに父上はお許しにならなかった…。帝国は自由な恋愛を掲げているというのに…だ。私はビエラを愛している。どうか皆も私たちの結婚を望んでくれ…。そうすれば私はやっと愛している人と結ばれるのだ。」
王太子はチャンスだと思い悲劇の王子様を演じる。シャーロットは普段王城に籠りっぱなしなのでシャーロットの事について知らない人達はエイダンたちを信じ始める。
「私はシャーロット嬢との婚約を破棄にし、ビエラ嬢と結ばれたい!!」
シャーロットにとってまさかのチャンス。今すぐクソ王子から離れられるのだ!!本来の予定とはだいぶ違うがこれでも立派な破棄になる。
「二言はないですね…」
「待ってください!!」焦って国王が止める。さっき話していたからこそ敬語が抜けずに…
敬語を使う国王にみな「なぜ敬語を…?」「帝国の令嬢だからか?」と反応する。
それでも必死な国王は話をやめない。「あと二ヵ月様子を見てくれませんか?お願いします…」
シャーロットの背中に必死に懇願するもシャーロットは左手を上げて言い放った。「もう手遅れです」と。
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シャーロットが何かしているのに気づき調べたみたいだが直接見ていないからそんな事を言えるのだろう。
婚約破棄は絶対するとして後二ヵ月もある中での濡れ衣事件。国王と話しているうちに会場から騒ぐ声が聞こえる。何事だとシャーロットは国王と共に見に行くと「シャーロット令嬢にやられました…」と指をさされた。横にはビエラ令嬢。シャーロットは何が起こったのかをすぐに理解する。こんなに公開でしなくてもいいのに相当なバカなのだろう。急に思いついた作戦。シャーロットがどこにいたのかを把握していないのに濡れ衣をかぶせるのは大きな賭け。
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「国王陛下とお話する前は王太子殿下の側近の方たちとお話しておりましたがなにか証拠でも?」というシャーロットだが、「この子の頬が証拠ですわ!!」しか言わない。
王太子も何事だと近づいてきてもちろんビエラの証言側につく。
「シャーロット嬢は気のお強い方だ。帝国出身だからか王国には馴染めないのだろう。こんな令嬢とは結婚できない。私は何度も破棄を申し込んだのに父上はお許しにならなかった…。帝国は自由な恋愛を掲げているというのに…だ。私はビエラを愛している。どうか皆も私たちの結婚を望んでくれ…。そうすれば私はやっと愛している人と結ばれるのだ。」
王太子はチャンスだと思い悲劇の王子様を演じる。シャーロットは普段王城に籠りっぱなしなのでシャーロットの事について知らない人達はエイダンたちを信じ始める。
「私はシャーロット嬢との婚約を破棄にし、ビエラ嬢と結ばれたい!!」
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「二言はないですね…」
「待ってください!!」焦って国王が止める。さっき話していたからこそ敬語が抜けずに…
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それでも必死な国王は話をやめない。「あと二ヵ月様子を見てくれませんか?お願いします…」
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