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聖女の新たな日常
療養期間
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リリンは、エリノラを見送ってから、部屋の中に戻る。すると、ちょうどクララが眠った後だった。
「こっちに来て、ようやくクララちゃんも成長し始めたって事ですね」
「そうですね。その内、私達でも勝てないくらいに強くなるかもしれないですね。そうなったら、自立しても安心出来ますね。クララさんも眠っているようですので、私は、またカタリナ様に報告してきます」
「分かりました」
部屋から出たリリンは、再びカタリナの執務室に来た。そして、クララの体調不良の原因を伝えた。
「そう。魔力暴走を起こしていたのね。となると、私達からはどうしようもないわね。どのくらい続きそうか分かる?」
「いえ、さすがに、そこまでは分からないみたいです。ただ、これまで魔力暴走を起こした事はないようですので、一日で治るという事はないかと思われます」
「保有魔力の伸びは、最初の頃の方が大きいものね。それに、クララちゃんは聖女だから、常人よりも伸びるわよね。注意しながら見ておいて」
「かしこまりました。では、失礼します」
リリンは、カタリナに一礼してから、執務室を出て行った。リリンが出ていった後、カタリナは脱力して、背もたれに身体を預けた。
「ふぅ……取りあえず、病気じゃなくて良かったわ。それにしても、魔力暴走は、人族に取って、少しキツい事なのね……もう少し人族について知っておいた方が良いかしら……」
そんな独り言を言っているカタリナの傍に、メイドが近寄る。
「資料を集めてきますか?」
「ええ。一通りお願い」
「かしこまりました」
カタリナの指示に従い、メイドは執務室を出ていった。今後、クララに起こる可能性がある事を調べるために。
カタリナの執務室を出たリリンは、食堂の厨房からいくつか食材を貰い、自室へと帰ってきていた。
「さて、消化しやすい食事……林檎の摺り下ろしでは、味気がないですし……芋のポタージュでも作りますか」
リリンは、厨房から貰ってきた芋を使ってポタージュを作っていく。元々料理は作れる方なので、手際よく作る事が出来ていた。
ポタージュを作り終えたリリンは、クララの様子を見るために、クララの部屋に入る。リリンが入ってきた事に気が付いたサーファは、人差し指を唇に当てて、静かにというジェスチャーをする。それは、クララが、まだ寝ているという事を表していた。
眠っているクララを起こしてまで、食事をさせるわけにもいかないので、リリンは、クララが起きるまで待っている事にした。
二時間程経つと、クララは自然と眼を覚ました。
「うぅん……」
「クララさん? 起きましたか?」
「はい……」
リリンに声を掛けられたクララは、リリンの方を見て頷いた。
「お腹は空いていませんか?」
「ないです」
これには、リリンも少し困った表情になる。クララの療養とためにも、栄養はきちんと摂っていて貰いたいのだが、当の本人の食欲がないのでは、どうしようもない。
「そうですか。では、水を飲んで、また寝ましょう。寝ている方が楽でしょう?」
「はい」
クララは、サーファから水を受け取って喉を潤し、再び眠りにつく。リリンはその後も、クララが起きる度に根気よく食事を摂らせようとする。その結果、何とか一杯だけ食べさせることが出来た。
「出来れば、もう少し摂取して欲しいところですが、仕方ありませんね」
「食欲も減衰しちゃうんですね。こうしてみると、人族の身体は、かなりやわですよね。私達の常識を当てはめちゃ駄目そうです。これからクララちゃんと生活する上で、何か注意した方がいい事ってありますか?」
サーファは、リリンが人族領で過ごしてきた中で、向こうの常識を知る機会があったのではないかと思い、そう訊いた。
「魔族と人族とで、大きな違いは、あまりないですね。強いて言えば、身体が弱いといったところでしょうか。私達では平気な怪我や病気が、人族からしたら大病という事になるでしょう。今回のクララさんを見て、そう思いましたね」
「やっぱり薬類を揃えないといけなさそうですね」
「そこら辺は、クララさんの体調が回復してから、話し合いましょう。時間も時間ですので、食事とお風呂にしましょう。サーファからお先にどうぞ」
「分かりました。お先に失礼します」
リリンとサーファは、夜ご飯とお風呂も交代交代で済ませていく。そして、またクララの看病に戻り、夜が更けていった。
「サーファは、自室に戻って眠って下さい。私は、このままクララさんの部屋で寝ます」
クララの魔力暴走が、どこまで酷くなるか分からないので、なるべく傍にいようという考えだった。
「私も一緒に残った方が……」
「いえ、いざという時、二人とも疲労していると困りますので、サーファは、しっかりと寝て下さい」
「そういう事でしたら、分かりました。じゃあ、おやすみなさい」
「はい。おやすみなさい」
サーファは自室で就寝し、リリンはクララの部屋にある椅子に座って、就寝する。
────────────────────────
翌日。クララの体調に変化は無かった。熱と頭痛が続いた状態になっており、食欲も湧いてこなかった。そんな状態は、その翌日も続き、三日三晩下がる事はなかった。
その間に、一度だけカタリナが様子を見に来ていた。クララが辛そうにしているのを見て、少し眉を顰めてから、仕事に戻っていった。
そして、四日目になると熱も微熱程度になって、食欲もある程度戻ってきていた。魔力暴走が落ち着いてきた証拠だった。回復し始めているクララを見て、リリンとサーファは、ようやく落ち着くことが出来た。
「思っていたよりも長引きましたね。ですが、体調が回復し始めているのであれば、もう大丈夫ですよ」
「はい。昨日までの辛さが嘘みたいです。これで、私の魔力が上がっているんですか?」
「そのはずですよ。今までのように能力を使っても、疲れにくくなっていると思います。これは、実際に体感して貰った方が良いでしょう」
「でも、それで、また魔力暴走を起こしたりはしないですか……?」
今回の件で、クララは魔力暴走に悪印象を抱いていた。正直に言えば、もう二度とやりたくないのだ。
「しばらくは大丈夫でしょう。ですが、また起こる可能性はあります。クララさんは、まだ成長途中ですから」
「身体を鍛えていくと、段々と成長しにくくなるみたいに、魔力の成長も同じ事が言えるんだって。だから、魔力が成長していくと、段々と魔力暴走が起きる可能性は低くなっていくよ」
「それじゃあ、後何回かは経験しないといけないんですね……憂鬱です……」
結局、魔力暴走は何度か経験しないといけない。ラビオニアのような事がある以上、クララの中に伸ばさないという選択肢はなかった。例え、また辛い思いをしてもだ。
「そうですね。魔力を伸ばしていくのであれば、基本的に我慢しないといけないですね。私達も全力で看病しますので、頑張りましょう」
「は~い……」
「それはそうと、食欲も戻ったようですので、これからは、いつも通り食堂の料理を持ってきますね」
「え? 今までのポタージュって、食堂のものじゃないんですか!?」
クララは、今までの食べさせて貰っていたポタージュを食堂で作って貰ったものだと思っていたのだ。しかし、実際には、これはリリンの手作りである。
「はい。私の手作りです」
「へぇ~……凄く美味しかったです!」
「それは良かったです。機会があれば、またお作りしますね」
「はい!」
クララは笑顔で頷いた。魔力暴走の間に食べたポタージュは、クララの口に合った代物だった。だから、クララは、またリリンの手料理が食べたいと思っていたのだ。
「それでは今後の予定ですが、クララさんの体調が完全に元に戻るまで、演習の手伝いや薬作り、運動は休みとなります。それと体調に余裕が出て来ているようですので、ずっと寝たままでは無く、しばらく起きている時間も作りましょう」
「でも、薬作りはしちゃいけないんですよね?」
「はい。ですから、部屋の中で出来る遊びなどをしましょう。もちろん、運動はなしです」
リリンがそう言うと、クララは嬉しそうな顔をした。運動無しで遊べるのが嬉しいからだ。その後、クララ達は、いつも通り室内での遊びを楽しんだ。まだ微熱があるクララだが、それを感じさせないくらいに楽しそうにしていた。
そうして二日程経つと、クララの体調が完全に回復した。
「こっちに来て、ようやくクララちゃんも成長し始めたって事ですね」
「そうですね。その内、私達でも勝てないくらいに強くなるかもしれないですね。そうなったら、自立しても安心出来ますね。クララさんも眠っているようですので、私は、またカタリナ様に報告してきます」
「分かりました」
部屋から出たリリンは、再びカタリナの執務室に来た。そして、クララの体調不良の原因を伝えた。
「そう。魔力暴走を起こしていたのね。となると、私達からはどうしようもないわね。どのくらい続きそうか分かる?」
「いえ、さすがに、そこまでは分からないみたいです。ただ、これまで魔力暴走を起こした事はないようですので、一日で治るという事はないかと思われます」
「保有魔力の伸びは、最初の頃の方が大きいものね。それに、クララちゃんは聖女だから、常人よりも伸びるわよね。注意しながら見ておいて」
「かしこまりました。では、失礼します」
リリンは、カタリナに一礼してから、執務室を出て行った。リリンが出ていった後、カタリナは脱力して、背もたれに身体を預けた。
「ふぅ……取りあえず、病気じゃなくて良かったわ。それにしても、魔力暴走は、人族に取って、少しキツい事なのね……もう少し人族について知っておいた方が良いかしら……」
そんな独り言を言っているカタリナの傍に、メイドが近寄る。
「資料を集めてきますか?」
「ええ。一通りお願い」
「かしこまりました」
カタリナの指示に従い、メイドは執務室を出ていった。今後、クララに起こる可能性がある事を調べるために。
カタリナの執務室を出たリリンは、食堂の厨房からいくつか食材を貰い、自室へと帰ってきていた。
「さて、消化しやすい食事……林檎の摺り下ろしでは、味気がないですし……芋のポタージュでも作りますか」
リリンは、厨房から貰ってきた芋を使ってポタージュを作っていく。元々料理は作れる方なので、手際よく作る事が出来ていた。
ポタージュを作り終えたリリンは、クララの様子を見るために、クララの部屋に入る。リリンが入ってきた事に気が付いたサーファは、人差し指を唇に当てて、静かにというジェスチャーをする。それは、クララが、まだ寝ているという事を表していた。
眠っているクララを起こしてまで、食事をさせるわけにもいかないので、リリンは、クララが起きるまで待っている事にした。
二時間程経つと、クララは自然と眼を覚ました。
「うぅん……」
「クララさん? 起きましたか?」
「はい……」
リリンに声を掛けられたクララは、リリンの方を見て頷いた。
「お腹は空いていませんか?」
「ないです」
これには、リリンも少し困った表情になる。クララの療養とためにも、栄養はきちんと摂っていて貰いたいのだが、当の本人の食欲がないのでは、どうしようもない。
「そうですか。では、水を飲んで、また寝ましょう。寝ている方が楽でしょう?」
「はい」
クララは、サーファから水を受け取って喉を潤し、再び眠りにつく。リリンはその後も、クララが起きる度に根気よく食事を摂らせようとする。その結果、何とか一杯だけ食べさせることが出来た。
「出来れば、もう少し摂取して欲しいところですが、仕方ありませんね」
「食欲も減衰しちゃうんですね。こうしてみると、人族の身体は、かなりやわですよね。私達の常識を当てはめちゃ駄目そうです。これからクララちゃんと生活する上で、何か注意した方がいい事ってありますか?」
サーファは、リリンが人族領で過ごしてきた中で、向こうの常識を知る機会があったのではないかと思い、そう訊いた。
「魔族と人族とで、大きな違いは、あまりないですね。強いて言えば、身体が弱いといったところでしょうか。私達では平気な怪我や病気が、人族からしたら大病という事になるでしょう。今回のクララさんを見て、そう思いましたね」
「やっぱり薬類を揃えないといけなさそうですね」
「そこら辺は、クララさんの体調が回復してから、話し合いましょう。時間も時間ですので、食事とお風呂にしましょう。サーファからお先にどうぞ」
「分かりました。お先に失礼します」
リリンとサーファは、夜ご飯とお風呂も交代交代で済ませていく。そして、またクララの看病に戻り、夜が更けていった。
「サーファは、自室に戻って眠って下さい。私は、このままクララさんの部屋で寝ます」
クララの魔力暴走が、どこまで酷くなるか分からないので、なるべく傍にいようという考えだった。
「私も一緒に残った方が……」
「いえ、いざという時、二人とも疲労していると困りますので、サーファは、しっかりと寝て下さい」
「そういう事でしたら、分かりました。じゃあ、おやすみなさい」
「はい。おやすみなさい」
サーファは自室で就寝し、リリンはクララの部屋にある椅子に座って、就寝する。
────────────────────────
翌日。クララの体調に変化は無かった。熱と頭痛が続いた状態になっており、食欲も湧いてこなかった。そんな状態は、その翌日も続き、三日三晩下がる事はなかった。
その間に、一度だけカタリナが様子を見に来ていた。クララが辛そうにしているのを見て、少し眉を顰めてから、仕事に戻っていった。
そして、四日目になると熱も微熱程度になって、食欲もある程度戻ってきていた。魔力暴走が落ち着いてきた証拠だった。回復し始めているクララを見て、リリンとサーファは、ようやく落ち着くことが出来た。
「思っていたよりも長引きましたね。ですが、体調が回復し始めているのであれば、もう大丈夫ですよ」
「はい。昨日までの辛さが嘘みたいです。これで、私の魔力が上がっているんですか?」
「そのはずですよ。今までのように能力を使っても、疲れにくくなっていると思います。これは、実際に体感して貰った方が良いでしょう」
「でも、それで、また魔力暴走を起こしたりはしないですか……?」
今回の件で、クララは魔力暴走に悪印象を抱いていた。正直に言えば、もう二度とやりたくないのだ。
「しばらくは大丈夫でしょう。ですが、また起こる可能性はあります。クララさんは、まだ成長途中ですから」
「身体を鍛えていくと、段々と成長しにくくなるみたいに、魔力の成長も同じ事が言えるんだって。だから、魔力が成長していくと、段々と魔力暴走が起きる可能性は低くなっていくよ」
「それじゃあ、後何回かは経験しないといけないんですね……憂鬱です……」
結局、魔力暴走は何度か経験しないといけない。ラビオニアのような事がある以上、クララの中に伸ばさないという選択肢はなかった。例え、また辛い思いをしてもだ。
「そうですね。魔力を伸ばしていくのであれば、基本的に我慢しないといけないですね。私達も全力で看病しますので、頑張りましょう」
「は~い……」
「それはそうと、食欲も戻ったようですので、これからは、いつも通り食堂の料理を持ってきますね」
「え? 今までのポタージュって、食堂のものじゃないんですか!?」
クララは、今までの食べさせて貰っていたポタージュを食堂で作って貰ったものだと思っていたのだ。しかし、実際には、これはリリンの手作りである。
「はい。私の手作りです」
「へぇ~……凄く美味しかったです!」
「それは良かったです。機会があれば、またお作りしますね」
「はい!」
クララは笑顔で頷いた。魔力暴走の間に食べたポタージュは、クララの口に合った代物だった。だから、クララは、またリリンの手料理が食べたいと思っていたのだ。
「それでは今後の予定ですが、クララさんの体調が完全に元に戻るまで、演習の手伝いや薬作り、運動は休みとなります。それと体調に余裕が出て来ているようですので、ずっと寝たままでは無く、しばらく起きている時間も作りましょう」
「でも、薬作りはしちゃいけないんですよね?」
「はい。ですから、部屋の中で出来る遊びなどをしましょう。もちろん、運動はなしです」
リリンがそう言うと、クララは嬉しそうな顔をした。運動無しで遊べるのが嬉しいからだ。その後、クララ達は、いつも通り室内での遊びを楽しんだ。まだ微熱があるクララだが、それを感じさせないくらいに楽しそうにしていた。
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