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新たなる地へと向かう吸血少女
新たな双剣のために
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メイリーンから受け取った短剣と白百合、黒百合の破片を持って、ギルドエリアに戻り工房の中に入っていった。そこにはアカリもいる。どうやら防具用の金属の加工をしていたみたい。
「あっ、ハクちゃん。お疲れ様。倒せて良かったね」
「うん。ん? 何で知ってるの?」
私達とパーティーを組んでいないアカリにはクエストのクリア表示とかは出ないはず。なのに、アカリは私達がシキドウジに勝った事を知っていた。
「シキドウジが討伐されたって情報は、私のところにも来たよ。多分、全体メッセージで流れるんだと思う。十の存在はそういうモンスターって思っておいた方が良いかな。でも、ハクちゃんが倒したとかはメッセージで流れてないから安心して」
「そっか。それは良かった。皆が十の存在を倒そうとして無駄な事をしないようにするための配慮とかかな?」
「多分そうじゃないかな。いない存在を倒そうとしているなんて可哀想だし」
「だよね。そうだ。一応シキドウジ本体は倒したけど、シキドウジを覆っていた鎧はそのまま生きて動き続けてるから気を付けてね。シキドウジ程の強さはないけど、強敵だろうから」
「そうなんだ。倒せなかった人達用におまけを残してるって感じなのかな」
「多分ね」
全プレイヤーにお知らせが出回ったのなら、一気に十の存在への攻略欲が爆発しそうだ。メイリーンには気を付けるように伝えておいた方が良さそうかも。あるいは、なるべく私達の開拓領域に住んで貰うとか。私が攻略したいというよりも、誰かに倒させたくないという気持ちが強い。仲良くなった相手だから死んで欲しくないと思うのは当然だろう。
「あれ? でも、なんで工房に来たの? 私への報告じゃないよね?」
アカリは私が報告のために来た訳ではない事を見抜いていた。その理由は簡単だ。そもそもアカリの居場所を私は知らないのだから。
「うん。シキドウジには勝ったのは良いんだけど、そのせいで黒百合と白百合が砕けちゃって」
「何?」
奥で作業をしていたダーインさんがこっちにやって来る。自分が作った武器が砕けたという事を聞いていてもたってもいられなくなったのかな。
「見せてみな」
私はテーブルに黒百合と白百合の破片を出す。ダーインさんはルーペのようなものを取り出して、細かく見ていく。
「ミョルニルに壊れた時と比較にならねぇな」
「鋳つぶして戻すって事は……」
「無理だ。全体的に量が足りねぇ。他の金属で補うにしても、新しく作った短剣に混ぜ込む方が良いだろうよ。寧ろ、ここまで細かくなったもんをよく集めたもんだ」
「それはニュンペーの皆さんが集めてくれました」
「ふむ。それならここまで集められるだろうな」
「後、これを使ってくれませんか?」
私はメイリーンから受け取った短剣をダーインさんに見せる。短剣を受け取ったダーインさんはそれを細かく見始めた。
「ふむ。大した金属は使ってねぇな。ごく普通の短剣だ。だが……魂が込められている。かつての使い手は、余程大事に取り扱ったみてぇだな」
幼少期のシキドウジが使い込んだという事もあって、ダーインさんは何かを感じ取っているみたい。魂という言葉を聞いて、クエストの報酬を思い出した。
「これも使えませんか?」
私は英雄幽鬼の魂片を取り出す。瓶の中に入った小さな結晶の欠片みたいなもので、小さく炎を纏っている。
ダーインさんは瓶を受け取ると、ルーペでジッと見始める。その後に英雄幽鬼の魂片の短剣に近づけた。すると、短剣が震え、魂片の炎が少し強くなった。
「なるほどな。オメェの血を使う。大量に出しておいてくれ」
「はい」
いくつもの桶に血を入れておく。どうやら魂片と短剣は互いに引かれ合っているらしい。その理由は、シキドウジに縁のあるものだからかな。
「すまねぇが、かなり時間を掛ける。構想も練らねぇとならねぇ」
「分かりました。しばらくは赫夜刀と属性刀がありますから大丈夫です」
「まぁ、あれがあんなら平気だろうな」
ダーインさんはそう言うと、素材を持って工房の奥の方に向かって行った。あそこがダーインさんの鍛冶場らしい。そこで炉の火を見ながら考え込み始めた。どんな短剣にするかを考えているのだと思う。シキドウジの短剣は一本だけなので双剣として仕上げるのならどうなるのか気になる。
ただ、時間が掛かるのは事実だと思うので、今日はこれで戻る事にした。すると、アカリも一緒に付いてきた。因みに、ここまでの間、ずっとアスタロトが後ろから抱きついてきている。普通に浮いているから、特に重さとかはないのだけど。悪魔ってよりも守護霊的な立ち位置になっている。
「メイリーンちゃんの方は進みそう?」
「どうだろう? メイリーンとは仲良くなれたけど、まだメイリーンの全てを知る事が出来たって感じはしないかな。シキドウジとの会話を聞いた限りだと悪い点は一つもないよ。信用はして良いと思う。あっ、それと、海岸近くにシキドウジのお墓があるから覚えておいて」
「お墓?」
「うん」
私はシキドウジの倒し方をアカリに説明する。
「なるほど。埋葬しないと鎧が永遠に生かしてしまうって感じなんだ。せっかくの剣だけど、お供え物にしたって事ね。ハクちゃんらしいね」
「そう? 私って何でも使いそうじゃない?」
「ううん。ハクちゃんは仲が良くなった人の想いを大切にするから。だから、大して仲良くない人の想いはどうでも良いって切り捨てるけど」
「後半は褒めてないよね?」
「主人らしいわぁ」
「うるさい」
「いやぁ~ん!!」
人の頭の上に頭を乗せてきていたアスタロトの顔面の鷲掴みにする。ミシミシ音が鳴っているのに喜んでいるアスタロトは真性の変態だ。いや、久しぶりにお仕置きされたから喜んでいるだけなのかな。
「それじゃあ、これからどうするの? 一応シキドウジが目的で動いていたでしょ?」
「う~ん……リリィルーナのところに行ってみようかなって思ってる。地上は血液兵に探索させて、地形の把握をしてからフェンリル達と一緒に遺跡探しかな」
「そっか。それじゃあ、開拓領域の方は任せて。資源集めもやりやすくなったから、バリバリ開拓しちゃうよ! モートソグニルさん達がね!」
「まぁ、皆仕事大好きだからね。それじゃあ、開拓はアカリに任せるね。私からの要望としては、しっかりと防御出来るような形にして欲しいかな。海の方にも船の侵入ルートを限らせるような状態にして欲しい。ここら辺はメイリーンと相談して。私からもメイリーンに伝えておくから」
「うん。分かった」
ひとまず武器の作り直しはダーインさんに任せられた。開拓に必要な物資も皆でしっかりと集められる。海にはメイリーンという強力な友達が出来た。
後は最初に来た際から気になっていたリリィルーナの元に行きたい。メイリーンの知り合いでもあるみたいだから。幸い、私には宇宙に行けるだけの推進力が存在するしね。
「あっ、ハクちゃん。お疲れ様。倒せて良かったね」
「うん。ん? 何で知ってるの?」
私達とパーティーを組んでいないアカリにはクエストのクリア表示とかは出ないはず。なのに、アカリは私達がシキドウジに勝った事を知っていた。
「シキドウジが討伐されたって情報は、私のところにも来たよ。多分、全体メッセージで流れるんだと思う。十の存在はそういうモンスターって思っておいた方が良いかな。でも、ハクちゃんが倒したとかはメッセージで流れてないから安心して」
「そっか。それは良かった。皆が十の存在を倒そうとして無駄な事をしないようにするための配慮とかかな?」
「多分そうじゃないかな。いない存在を倒そうとしているなんて可哀想だし」
「だよね。そうだ。一応シキドウジ本体は倒したけど、シキドウジを覆っていた鎧はそのまま生きて動き続けてるから気を付けてね。シキドウジ程の強さはないけど、強敵だろうから」
「そうなんだ。倒せなかった人達用におまけを残してるって感じなのかな」
「多分ね」
全プレイヤーにお知らせが出回ったのなら、一気に十の存在への攻略欲が爆発しそうだ。メイリーンには気を付けるように伝えておいた方が良さそうかも。あるいは、なるべく私達の開拓領域に住んで貰うとか。私が攻略したいというよりも、誰かに倒させたくないという気持ちが強い。仲良くなった相手だから死んで欲しくないと思うのは当然だろう。
「あれ? でも、なんで工房に来たの? 私への報告じゃないよね?」
アカリは私が報告のために来た訳ではない事を見抜いていた。その理由は簡単だ。そもそもアカリの居場所を私は知らないのだから。
「うん。シキドウジには勝ったのは良いんだけど、そのせいで黒百合と白百合が砕けちゃって」
「何?」
奥で作業をしていたダーインさんがこっちにやって来る。自分が作った武器が砕けたという事を聞いていてもたってもいられなくなったのかな。
「見せてみな」
私はテーブルに黒百合と白百合の破片を出す。ダーインさんはルーペのようなものを取り出して、細かく見ていく。
「ミョルニルに壊れた時と比較にならねぇな」
「鋳つぶして戻すって事は……」
「無理だ。全体的に量が足りねぇ。他の金属で補うにしても、新しく作った短剣に混ぜ込む方が良いだろうよ。寧ろ、ここまで細かくなったもんをよく集めたもんだ」
「それはニュンペーの皆さんが集めてくれました」
「ふむ。それならここまで集められるだろうな」
「後、これを使ってくれませんか?」
私はメイリーンから受け取った短剣をダーインさんに見せる。短剣を受け取ったダーインさんはそれを細かく見始めた。
「ふむ。大した金属は使ってねぇな。ごく普通の短剣だ。だが……魂が込められている。かつての使い手は、余程大事に取り扱ったみてぇだな」
幼少期のシキドウジが使い込んだという事もあって、ダーインさんは何かを感じ取っているみたい。魂という言葉を聞いて、クエストの報酬を思い出した。
「これも使えませんか?」
私は英雄幽鬼の魂片を取り出す。瓶の中に入った小さな結晶の欠片みたいなもので、小さく炎を纏っている。
ダーインさんは瓶を受け取ると、ルーペでジッと見始める。その後に英雄幽鬼の魂片の短剣に近づけた。すると、短剣が震え、魂片の炎が少し強くなった。
「なるほどな。オメェの血を使う。大量に出しておいてくれ」
「はい」
いくつもの桶に血を入れておく。どうやら魂片と短剣は互いに引かれ合っているらしい。その理由は、シキドウジに縁のあるものだからかな。
「すまねぇが、かなり時間を掛ける。構想も練らねぇとならねぇ」
「分かりました。しばらくは赫夜刀と属性刀がありますから大丈夫です」
「まぁ、あれがあんなら平気だろうな」
ダーインさんはそう言うと、素材を持って工房の奥の方に向かって行った。あそこがダーインさんの鍛冶場らしい。そこで炉の火を見ながら考え込み始めた。どんな短剣にするかを考えているのだと思う。シキドウジの短剣は一本だけなので双剣として仕上げるのならどうなるのか気になる。
ただ、時間が掛かるのは事実だと思うので、今日はこれで戻る事にした。すると、アカリも一緒に付いてきた。因みに、ここまでの間、ずっとアスタロトが後ろから抱きついてきている。普通に浮いているから、特に重さとかはないのだけど。悪魔ってよりも守護霊的な立ち位置になっている。
「メイリーンちゃんの方は進みそう?」
「どうだろう? メイリーンとは仲良くなれたけど、まだメイリーンの全てを知る事が出来たって感じはしないかな。シキドウジとの会話を聞いた限りだと悪い点は一つもないよ。信用はして良いと思う。あっ、それと、海岸近くにシキドウジのお墓があるから覚えておいて」
「お墓?」
「うん」
私はシキドウジの倒し方をアカリに説明する。
「なるほど。埋葬しないと鎧が永遠に生かしてしまうって感じなんだ。せっかくの剣だけど、お供え物にしたって事ね。ハクちゃんらしいね」
「そう? 私って何でも使いそうじゃない?」
「ううん。ハクちゃんは仲が良くなった人の想いを大切にするから。だから、大して仲良くない人の想いはどうでも良いって切り捨てるけど」
「後半は褒めてないよね?」
「主人らしいわぁ」
「うるさい」
「いやぁ~ん!!」
人の頭の上に頭を乗せてきていたアスタロトの顔面の鷲掴みにする。ミシミシ音が鳴っているのに喜んでいるアスタロトは真性の変態だ。いや、久しぶりにお仕置きされたから喜んでいるだけなのかな。
「それじゃあ、これからどうするの? 一応シキドウジが目的で動いていたでしょ?」
「う~ん……リリィルーナのところに行ってみようかなって思ってる。地上は血液兵に探索させて、地形の把握をしてからフェンリル達と一緒に遺跡探しかな」
「そっか。それじゃあ、開拓領域の方は任せて。資源集めもやりやすくなったから、バリバリ開拓しちゃうよ! モートソグニルさん達がね!」
「まぁ、皆仕事大好きだからね。それじゃあ、開拓はアカリに任せるね。私からの要望としては、しっかりと防御出来るような形にして欲しいかな。海の方にも船の侵入ルートを限らせるような状態にして欲しい。ここら辺はメイリーンと相談して。私からもメイリーンに伝えておくから」
「うん。分かった」
ひとまず武器の作り直しはダーインさんに任せられた。開拓に必要な物資も皆でしっかりと集められる。海にはメイリーンという強力な友達が出来た。
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