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真冬と真夏の吸血少女
実質一択?
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フレ姉にメッセージを送ってすぐに、返信が来た。
『取り敢えず、街には入るな。雪原の北西の端にいろ。そこなら、人はあまり来ない』
竜をテイムしたって言ったら、こうなるのも仕方ない。フレ姉に言われた通り、北西の端でスノウと戯れながら待っていると、フレ姉とゲルダさんがやって来た。二人とも、いつもの服と違って、かなり厚着の服装になっている。
「……その竜が、雪原の氷炎竜なのかしら?」
「はい。スノウって名前です。【矮小化】ってスキルで、小さくなれるみたいで、このくらいになりました」
「まぁ、それでも、十分でけぇけどな。寒ぃが、この状況じゃ仕方ねぇ。最初から聞かせろ」
二人にスノウをテイムするに至った経緯を話す。勿論、あの東洋竜が出て来た事も全部含めてだ。全部話し終えると、二人は難しそうな表情をしていた。
「そんな状況は、初めて聞くな。掲示板でも出回ってないだろ」
「そうね。今、検索してみたけど、その状況もクエストもないわね。そもそもEXクエストも聞いた事が無いわ」
「まぁ、クエストの事自体は、他の誰にも言わなければ広まる事もないだろ。一番の問題は、そいつだな」
フレ姉の視線がスノウに向く。当事者であるスノウは、近づいてきていた雪熊をボッコボコに倒していた。同じ氷属性なのに、スノウの方が遙かに強い。元ボスモンスターだから、当たり前と言えば当たり前なのかな。
「ボスモンスターのテイムは珍しいよね?」
「珍しいってか、聞いた事がねぇ」
「そもそも、テイム自体確率が低いのよ。それこそ、【吸血】と同じくらいって言われているわ。ハクは、テイムの条件を知っているかしら?」
ゲルダさんの確認に首を横に振る。突然テイム可能って出たから、テイムしただけなので、詳しい条件とかは知らない。
「一つは、モンスターに餌を与える事。一定量の餌を与えると確率でテイム出来るというものよ。もう一つは、モンスターを倒した時にポリゴンにならず残ったモンスターに対してテイムをするというものよ。それも確率で決まるわ。さっきも言ったけど、この確率は、かなり低い。ハクは、街の中でモンスターを見た事はある?」
「……ないですね」
言われてみれば、モンスターが街の中を歩いている姿は一度も見た事がない。私がいないタイミングで、街の中に来ていたとしたら、見た事がないのも頷けるけど、そんな偶然が何度も続くとは思えない。
「私も一回しかないわ。その時は、ホワイトラビットを連れていたわね」
「ホワイトラビット……」
スノウは、【矮小化】した状態でも、私の半分の大きさがある。いつもの平原にいるホワイトラビットの何倍もの大きさだ。
「やっぱり目立つよね」
「だな。庭付きの家が必要になる。そこにいてもらうだけなら、家が目立つだけで済むだろ。後は、ギルドエリアを手に入れるかだな」
「ギルドエリア?」
初めて聞く言葉に首を傾げる。名前から考えるに、ギルドが関係しているのは間違いない。
「簡単に説明するなら、ギルド専用のエリアだな。既存エリアとは別エリアになっているから、ギルドメンバーしか入る事が出来ない。うちでもテイムは成功していねぇから、確かな事は言えねぇが、ギルドエリアも庭付きの家くらいにはカウントされるだろ」
「そうね。可能性はあると思うわ。問題は、ギルドエリアを作るには、ギルドを設立する必要があるのと、結構なお金が掛かるって事ね」
「具体的には、いくらぐらい……?」
「一億よ。ギルドメンバーが、ある程度いると、割と早く貯まるけど、一人じゃ難しいと思うわ」
ボスエリアみたいに、別エリア扱いの場所でギルドエリアと呼ばれるものがあるみたいだけど、それを使うには、ギルドを作って一億貯めないといけないという長い道のりが必要みたいだ。
「普通の庭付きの家って、いくらぐらい?」
「五千万から一億だな。ファーストタウンにもあるが、空き家は見てねぇな。ファーストタウンの家は、ギルドやパーティーで買ってる可能性が高いからな。スノータウンの屋敷も有りだが、ギルドエリアよりも高ぇからな。海エリアにあるポートタウンが狙い目だな」
ツリータウンと魔法都市が候補に挙がらなかったのは、そもそも庭付きの家がないからだと思う。探索した時に、そんなものを見た覚えもないし。
「まぁ、ボスも倒した……倒した?」
「話を聞く限り倒してはねぇな。まぁ、ある意味じゃ攻略完了ってところだろ」
「事だし、海に行くのも有りかな」
「それはそれで良いと思うが、こいつを街でどうするかが問題だろ」
「うん。連れて歩いて大丈夫かな?」
これが本題だ。街の中でスノウを連れて歩いて大丈夫そうかどうか、一番判断出来る人がフレ姉だと思ったから呼んだ。ゲルダさんも来てくれたのは、嬉しい誤算だ。
「大丈夫かどうかで言われれば、テイムモンスターだから大丈夫だけどな。別の意味では、駄目だろうな。何か方法があれば良いんだが」
「この子は、そこまで高く飛べないのかしら?」
ゲルダさんからそう訊かれて、スノウの方を見る。移動の時には、スノウも飛んでいたけど、それがどのくらいの高さかって訊かれると、まだ試していないので分からない。
「スノウ、おいで」
少し離れて、右往左往していたスノウを呼び戻す。名前を呼んだら、スノウはすぐに帰ってきた。ボスモンスターの面影は、見た目にしかない。今は、可愛いドラゴンになってしまっている。
「スノウは、どこまで飛べる?」
『グル? ガァ!』
スノウは、少し首を傾げた後に、元気に返事をして飛び上がった。そのままどんどんと高度を上げて、雲の中に突っ込んだ。
「……」
「……」
「……」
三人揃って何も言えず、スノウの消えた雲を見ていた。
「なぁ」
最初に口を開いたのは、フレ姉だった。
「さっきまで、あの馬鹿でけぇ竜がいたんじゃなかったか?」
「!! スノウ!」
東洋竜は帰った後だと思うけど、雲の向こう側までは、私も見えるわけじゃない。あそこに待機している可能性もなくはなかった。
すぐに名前を呼ぶと、雲の中からものすごい勢いでスノウが降りてきた。そして、急ブレーキを掛けながら、私の目の前に着地する。
「良かった……取り敢えず、空は安全みたい」
「そうか。取り敢えず、街中にいる時の対処法は見つかったな」
「うん。スノウ。街の近くにいる時は、空の高いところで待機。私が呼んだら、降りてくる事。約束出来る?」
『ガァ!』
スノウは元気に頷く。ちゃんと意思疎通は出来ているから、これも理解してくれたと思うけど、ちょっと心配ではある。
「それにしても、ハクが見つけた『東方の守護者』ってのは、気になるな」
「EXだから?」
「それもあるが、クエスト名がな。東方の守護者を倒せとかになっていれば、あの竜を倒せば良いと分かるんだがな。『東方の守護者』ってだけだと予想も何も出来ねぇだろ?」
「そうだね。このゲームだと、クエストで次にどこに行くとかないもんね。これまでやってきた事がまとめられているだけだし」
このゲームは、他のゲームと違って次の目標とかが書かれていないから、どこに行けば進むのかとかが分からない。自分で見つけろっていうのが多すぎると思うけど、それが楽しいというのもあるから、こっちはこのままにして欲しいかも。
「私達も受けたいな。【竜血】を手に入れるなら、【吸血】を取るしかねぇか」
「でも、改悪されたって聞いたけれど」
「うん。アク姉の料理よりも酷くなったよ?」
「終わりだな。他のアプローチを探すぞ」
フレ姉が【吸血】を諦めた。こうして、【吸血】は皆から嫌厭されていくのだろう。私だって、最終的に泥とか砂も飲んでいるし、嫌がる人が多いのも理解出来る。
「そうね。ギルドでも何人か取ったけど、全員から無理って報告を受けてるわ」
「アクアの実験料理を完食出来るだけあるな」
「我慢すれば良いだけだよ?」
「我慢には限界がある」
「そうね」
私が我慢強いだけみたいになってしまった。まぁ、それはそうかもしれないので、これ以上は何も言えない。
「まぁ、取り敢えず、ハクはどの方向で進めていくつもりなのかしら? 庭付きの家? それともギルドエリア?」
「う~ん……どちらかと言うとギルドエリアの方が魅力的なんですよね。スノウも自由に動けるかもしれませんし」
「それはそうね。広さで言えば、スノータウンの一番でかい屋敷以上はあるから」
「問題は、家が用意されているわけじゃないから、自分達で造らないといけないのよね」
「あっ、一億の他にお金が必要になるタイプ……」
「そうよ。幸いな事に、建築をしろってわけじゃないから、そこだけは有り難いけれど」
ゲルダさんの話を聞くに、ギルドエリアは、箱庭ゲーム的な感じで物を配置して作るものなのかもしれない。ちょっと魅力的かもしれない。自分の自由に出来るのであれな、他にもテイムモンスターが出来た時に助かるかもだし。まぁ、ギルドエリアが、庭付きの家と同じ役割をしてくれるか分からないから、無駄に終わる可能性もあるけど。
「取り敢えず、庭付きの家を目標にします。ギルドエリアは、ちょっと考えてみます」
「そう。ギルドは、最低二人いないと設立出来ないから、気を付けなさい」
「……」
ギルドエリアは諦めた方が良いかもしれない。
『取り敢えず、街には入るな。雪原の北西の端にいろ。そこなら、人はあまり来ない』
竜をテイムしたって言ったら、こうなるのも仕方ない。フレ姉に言われた通り、北西の端でスノウと戯れながら待っていると、フレ姉とゲルダさんがやって来た。二人とも、いつもの服と違って、かなり厚着の服装になっている。
「……その竜が、雪原の氷炎竜なのかしら?」
「はい。スノウって名前です。【矮小化】ってスキルで、小さくなれるみたいで、このくらいになりました」
「まぁ、それでも、十分でけぇけどな。寒ぃが、この状況じゃ仕方ねぇ。最初から聞かせろ」
二人にスノウをテイムするに至った経緯を話す。勿論、あの東洋竜が出て来た事も全部含めてだ。全部話し終えると、二人は難しそうな表情をしていた。
「そんな状況は、初めて聞くな。掲示板でも出回ってないだろ」
「そうね。今、検索してみたけど、その状況もクエストもないわね。そもそもEXクエストも聞いた事が無いわ」
「まぁ、クエストの事自体は、他の誰にも言わなければ広まる事もないだろ。一番の問題は、そいつだな」
フレ姉の視線がスノウに向く。当事者であるスノウは、近づいてきていた雪熊をボッコボコに倒していた。同じ氷属性なのに、スノウの方が遙かに強い。元ボスモンスターだから、当たり前と言えば当たり前なのかな。
「ボスモンスターのテイムは珍しいよね?」
「珍しいってか、聞いた事がねぇ」
「そもそも、テイム自体確率が低いのよ。それこそ、【吸血】と同じくらいって言われているわ。ハクは、テイムの条件を知っているかしら?」
ゲルダさんの確認に首を横に振る。突然テイム可能って出たから、テイムしただけなので、詳しい条件とかは知らない。
「一つは、モンスターに餌を与える事。一定量の餌を与えると確率でテイム出来るというものよ。もう一つは、モンスターを倒した時にポリゴンにならず残ったモンスターに対してテイムをするというものよ。それも確率で決まるわ。さっきも言ったけど、この確率は、かなり低い。ハクは、街の中でモンスターを見た事はある?」
「……ないですね」
言われてみれば、モンスターが街の中を歩いている姿は一度も見た事がない。私がいないタイミングで、街の中に来ていたとしたら、見た事がないのも頷けるけど、そんな偶然が何度も続くとは思えない。
「私も一回しかないわ。その時は、ホワイトラビットを連れていたわね」
「ホワイトラビット……」
スノウは、【矮小化】した状態でも、私の半分の大きさがある。いつもの平原にいるホワイトラビットの何倍もの大きさだ。
「やっぱり目立つよね」
「だな。庭付きの家が必要になる。そこにいてもらうだけなら、家が目立つだけで済むだろ。後は、ギルドエリアを手に入れるかだな」
「ギルドエリア?」
初めて聞く言葉に首を傾げる。名前から考えるに、ギルドが関係しているのは間違いない。
「簡単に説明するなら、ギルド専用のエリアだな。既存エリアとは別エリアになっているから、ギルドメンバーしか入る事が出来ない。うちでもテイムは成功していねぇから、確かな事は言えねぇが、ギルドエリアも庭付きの家くらいにはカウントされるだろ」
「そうね。可能性はあると思うわ。問題は、ギルドエリアを作るには、ギルドを設立する必要があるのと、結構なお金が掛かるって事ね」
「具体的には、いくらぐらい……?」
「一億よ。ギルドメンバーが、ある程度いると、割と早く貯まるけど、一人じゃ難しいと思うわ」
ボスエリアみたいに、別エリア扱いの場所でギルドエリアと呼ばれるものがあるみたいだけど、それを使うには、ギルドを作って一億貯めないといけないという長い道のりが必要みたいだ。
「普通の庭付きの家って、いくらぐらい?」
「五千万から一億だな。ファーストタウンにもあるが、空き家は見てねぇな。ファーストタウンの家は、ギルドやパーティーで買ってる可能性が高いからな。スノータウンの屋敷も有りだが、ギルドエリアよりも高ぇからな。海エリアにあるポートタウンが狙い目だな」
ツリータウンと魔法都市が候補に挙がらなかったのは、そもそも庭付きの家がないからだと思う。探索した時に、そんなものを見た覚えもないし。
「まぁ、ボスも倒した……倒した?」
「話を聞く限り倒してはねぇな。まぁ、ある意味じゃ攻略完了ってところだろ」
「事だし、海に行くのも有りかな」
「それはそれで良いと思うが、こいつを街でどうするかが問題だろ」
「うん。連れて歩いて大丈夫かな?」
これが本題だ。街の中でスノウを連れて歩いて大丈夫そうかどうか、一番判断出来る人がフレ姉だと思ったから呼んだ。ゲルダさんも来てくれたのは、嬉しい誤算だ。
「大丈夫かどうかで言われれば、テイムモンスターだから大丈夫だけどな。別の意味では、駄目だろうな。何か方法があれば良いんだが」
「この子は、そこまで高く飛べないのかしら?」
ゲルダさんからそう訊かれて、スノウの方を見る。移動の時には、スノウも飛んでいたけど、それがどのくらいの高さかって訊かれると、まだ試していないので分からない。
「スノウ、おいで」
少し離れて、右往左往していたスノウを呼び戻す。名前を呼んだら、スノウはすぐに帰ってきた。ボスモンスターの面影は、見た目にしかない。今は、可愛いドラゴンになってしまっている。
「スノウは、どこまで飛べる?」
『グル? ガァ!』
スノウは、少し首を傾げた後に、元気に返事をして飛び上がった。そのままどんどんと高度を上げて、雲の中に突っ込んだ。
「……」
「……」
「……」
三人揃って何も言えず、スノウの消えた雲を見ていた。
「なぁ」
最初に口を開いたのは、フレ姉だった。
「さっきまで、あの馬鹿でけぇ竜がいたんじゃなかったか?」
「!! スノウ!」
東洋竜は帰った後だと思うけど、雲の向こう側までは、私も見えるわけじゃない。あそこに待機している可能性もなくはなかった。
すぐに名前を呼ぶと、雲の中からものすごい勢いでスノウが降りてきた。そして、急ブレーキを掛けながら、私の目の前に着地する。
「良かった……取り敢えず、空は安全みたい」
「そうか。取り敢えず、街中にいる時の対処法は見つかったな」
「うん。スノウ。街の近くにいる時は、空の高いところで待機。私が呼んだら、降りてくる事。約束出来る?」
『ガァ!』
スノウは元気に頷く。ちゃんと意思疎通は出来ているから、これも理解してくれたと思うけど、ちょっと心配ではある。
「それにしても、ハクが見つけた『東方の守護者』ってのは、気になるな」
「EXだから?」
「それもあるが、クエスト名がな。東方の守護者を倒せとかになっていれば、あの竜を倒せば良いと分かるんだがな。『東方の守護者』ってだけだと予想も何も出来ねぇだろ?」
「そうだね。このゲームだと、クエストで次にどこに行くとかないもんね。これまでやってきた事がまとめられているだけだし」
このゲームは、他のゲームと違って次の目標とかが書かれていないから、どこに行けば進むのかとかが分からない。自分で見つけろっていうのが多すぎると思うけど、それが楽しいというのもあるから、こっちはこのままにして欲しいかも。
「私達も受けたいな。【竜血】を手に入れるなら、【吸血】を取るしかねぇか」
「でも、改悪されたって聞いたけれど」
「うん。アク姉の料理よりも酷くなったよ?」
「終わりだな。他のアプローチを探すぞ」
フレ姉が【吸血】を諦めた。こうして、【吸血】は皆から嫌厭されていくのだろう。私だって、最終的に泥とか砂も飲んでいるし、嫌がる人が多いのも理解出来る。
「そうね。ギルドでも何人か取ったけど、全員から無理って報告を受けてるわ」
「アクアの実験料理を完食出来るだけあるな」
「我慢すれば良いだけだよ?」
「我慢には限界がある」
「そうね」
私が我慢強いだけみたいになってしまった。まぁ、それはそうかもしれないので、これ以上は何も言えない。
「まぁ、取り敢えず、ハクはどの方向で進めていくつもりなのかしら? 庭付きの家? それともギルドエリア?」
「う~ん……どちらかと言うとギルドエリアの方が魅力的なんですよね。スノウも自由に動けるかもしれませんし」
「それはそうね。広さで言えば、スノータウンの一番でかい屋敷以上はあるから」
「問題は、家が用意されているわけじゃないから、自分達で造らないといけないのよね」
「あっ、一億の他にお金が必要になるタイプ……」
「そうよ。幸いな事に、建築をしろってわけじゃないから、そこだけは有り難いけれど」
ゲルダさんの話を聞くに、ギルドエリアは、箱庭ゲーム的な感じで物を配置して作るものなのかもしれない。ちょっと魅力的かもしれない。自分の自由に出来るのであれな、他にもテイムモンスターが出来た時に助かるかもだし。まぁ、ギルドエリアが、庭付きの家と同じ役割をしてくれるか分からないから、無駄に終わる可能性もあるけど。
「取り敢えず、庭付きの家を目標にします。ギルドエリアは、ちょっと考えてみます」
「そう。ギルドは、最低二人いないと設立出来ないから、気を付けなさい」
「……」
ギルドエリアは諦めた方が良いかもしれない。
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