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出会いを楽しむ吸血少女
ヘリオポリスの太陽神
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光が収まると、そこには鳥の頭をした神様が立っていた。その後ろから猫の女神様とライオンの女神様が現れる。
「我が名はラー。太陽神である。貴様が招かれた神だな?」
「ハクです。神として新参者ですが、よろしくお願いします」
「ふむ。太陽に愛されているようだな」
吸血鬼なのに太陽に愛されているという大きな矛盾を言い出した。でも、太陽の化身である神様達には愛されているだろうから、間違いではないのかもしれない。
「一応、吸血鬼ではあるんですけどね」
「太陽に愛される吸血鬼か。奇跡のような存在だな」
「一応、神秘の二つ名は持っていますので」
「ふむ。どうやら、神に対しての悪意などもないようだな。怪しい要素もない。取り敢えず、この神界での自由を許そう。だが、おかしな真似はするな。良いな?」
「はい。ありがとうございます」
私がそう言うと、ラーさんは満足げに頷いた。
「うむ。神界への自由の出入りを認めるため、貴様に祝福を授ける。くれぐれも悪用せぬように」
「はい。ありがとうございます」
ラーさんにお礼を伝えると祝福を授けられる。
────────────────────
【古代埃の太陽の神の祝福】:全ステータスが大幅に上昇する。太陽の下にいる時、全ステータスが大幅に上昇する。MPを大きく消費して強烈な光により、敵を攻撃する事が出来る。ヘリオポリスに自由の出入りする事が出来るようになる。ギルドエリアの太陽及び光が祝福される。控えでも効果を発揮する。
────────────────────
これでここにも自由に出入り出来るようになった。取り敢えずは、認められたと考えて良いだろう。ラーさんが祝福を授けた後、その後ろにいた猫の女神様が、私の元までやって来た。
ジッと私の事を見てくるので、何かしら見定めているみたいな感じなのかな。五秒くらい見ていた女神様は、ニコッと笑うと私の頬を手で揉み始める。
「か~わ~い~い~!」
そう言って、女神様は私を抱きしめてくる。
「私はバステト。よろしくね」
「あ、はい。ハクです。よろしくお願いします」
バステトさんは、私の頭に頬ずりしながら身体を撫でてくる。それと同時に、バステトさんの祝福が授けられた。
────────────────────
【古代埃の豊穣と性愛の神の祝福】:テイムモンスターのステータスが上昇し、テイムモンスターの卵が孵りやすくなる。猫型のモンスターのテイム確率が大幅に上昇する。音楽、踊り系のスキルの効果が上昇する。ギルドエリアの自宅が祝福される。控えでも効果を発揮する。
────────────────────
テイムモンスターに関する祝福って感じだ。音楽とかにも関わってくるみたいだけど。
「ああ~……可愛い子は癒されるなぁ」
バステトさんは、私を抱きしめたまま頬ずりしている。そこにもう一人の女神様もやって来た。ライオンの顔で頭に赤い円盤を載せている。
「私はセクメト。戦と殺戮の神よ」
「ハクです。よろしくお願いします」
「ええ。よろしく」
セクメトさんはそう言って頭を撫でてくる。その表情は、司っているものとは打って変わって、慈愛に満ちたようなものに見えた。
「あなたは、私達が怖くないの?」
「え? はい。殺戮の神様とかは、既にお会いした事がありますし、私を殺そうとかしていないので、怖がる理由がありませんから」
正直、セクメトさんとかよりもトールさんの方が怖い。唐突に攻撃されると、反射的に身体が動いてしまう事があるし。まぁ、トールさんも私を試したり、私の応援をするためにやっていたみたいだけど。
「そう。珍しい子ね。私の祝福は、少し危険なの。だから、慎重に使う事。良いわね?」
「あ、はい。分かりました」
祝福の注意説明を受ける事は全然なかったから、ちょっと新鮮だ。
────────────────────
【古代埃の戦と殺戮の神の祝福】:自分、テイムモンスター、パーティーメンバーを倒した相手との戦闘時全ステータスが上昇する。敵を倒して一定時間以内にまた敵を倒すと、全ステータスが上昇する。敵を倒さずに一定時間が過ぎれば、ステータス上昇効果は消える。炎の息吹系スキルの効果が上昇する。MPを大きく消費して、無差別に状態異常を与える煙を出す事が出来る。状態異常に対する耐性が上昇する。控えでも効果を発揮する。
────────────────────
確かに中々に恐ろしい祝福だった。無差別に状態異常を与えるというのが本当に恐ろしい。レイン達がいる時とかは使えないものと考えた方が良いだろう。そんな事を思っていると、セクメトさんが私とは別の方を見ている事に気付いた。
その視線を辿っていくと、そこには、綺麗な神様が歩いてきていた。頭から牛みたいな角が生えているけど、それでも普通に綺麗な女神様だ。胸も大きく、フレイヤさんやアフロディーテさんのような感じがするから、美とか愛の女神様かな。
女神様は、ラーさんに頭を下げてから、私の元に来る。
「あなたが例の子ね。私はハトホル。よろしくね」
「ハクです。よろしくお願いします」
ハトホルさんは妖艶な笑みで私を見ると、優しく頬を撫でてきた。
「可愛い子。これで色欲の大罪持ちだなんて、身体が滾ってきちゃうわね」
「あっ、彼女いるので」
「あら? そうなの? それは残念ね。あなたから求めてくれたら、身体でも何でも差し出すのに」
「あははは……今は間に合ってますね」
ハトホルさんは残念そうに、私の頬から顎に掛けて指を這わせて、私の顎を持ち上げた。そして、私の額にキスをする。
「私の祝福を授けてあげる。気が変わったら言ってね」
「あはは……ありがとうございます」
「そういえば、これであなたの世界に行けるのよね?」
「あ、はい。ルールを守っていただけるのであれば」
「なら、今度からそっちに住むわ。その方がアピールしやすいしね」
ハトホルさんはそう言ってウィンクすると、祝福を授けて去って行った。
────────────────────
【古代埃の愛と美の神の祝福】:【愛】の追加効果を持つアクセサリーを装備しているとき、その効果を上昇させる。この効果は対となる【愛】のアクセサリーにも影響する。牛の繁殖が上手くいきやすくなる。さらに、牛から採れる素材の量が増える。イチジクの生長速度が上昇し、収穫量が増える。テイムモンスターの交配率が高くなり、テイムモンスターの卵が孵りやすくなる。MPを消費して、対象のHPと部位欠損を回復させる事が出来る。ギルドエリアの鉱山及び牧場が祝福される。控えでも効果を発揮する。
────────────────────
中々に情報量が多い祝福を授けて貰った。これで神様との面会も終わりかと思ったら、私の元にアトゥムさんがやって来た。
「ここで我だけ祝福を授けぬわけにもいかないだろう」
そう言って祝福を授けてくれた。皆祝福を授けているからと思ってきてくれたみたい。そこまで気にしないでも良かったのに。
────────────────────
【古代埃の創造の神の祝福】:死、再生系のスキルの効果が上昇する。リスポーン時のペナルティ時間が短縮される。ギルドエリア全体が祝福される。控えでも効果を発揮する。
────────────────────
思っていたよりも、遙かにヤバい祝福が授けられた。そこまで死ぬ事はないけど、リスポーン時のペナルティが短縮されるのはヤバい。どのくらいかにもよるけど、例え短縮される時間が短くても有り難い事に変わりは無い。
「ありがとうございます」
「ああ。まだ時間はあるのか?」
「あっ、これから別の神界にも顔を出さないといけないので」
「そうか。なら、もう行くと良い」
「はい。本当にありがとうございました。じゃあ、失礼します」
私は、神様の皆に手を振って、イシスさんと共にギルドエリアへと戻った。
「我が名はラー。太陽神である。貴様が招かれた神だな?」
「ハクです。神として新参者ですが、よろしくお願いします」
「ふむ。太陽に愛されているようだな」
吸血鬼なのに太陽に愛されているという大きな矛盾を言い出した。でも、太陽の化身である神様達には愛されているだろうから、間違いではないのかもしれない。
「一応、吸血鬼ではあるんですけどね」
「太陽に愛される吸血鬼か。奇跡のような存在だな」
「一応、神秘の二つ名は持っていますので」
「ふむ。どうやら、神に対しての悪意などもないようだな。怪しい要素もない。取り敢えず、この神界での自由を許そう。だが、おかしな真似はするな。良いな?」
「はい。ありがとうございます」
私がそう言うと、ラーさんは満足げに頷いた。
「うむ。神界への自由の出入りを認めるため、貴様に祝福を授ける。くれぐれも悪用せぬように」
「はい。ありがとうございます」
ラーさんにお礼を伝えると祝福を授けられる。
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【古代埃の太陽の神の祝福】:全ステータスが大幅に上昇する。太陽の下にいる時、全ステータスが大幅に上昇する。MPを大きく消費して強烈な光により、敵を攻撃する事が出来る。ヘリオポリスに自由の出入りする事が出来るようになる。ギルドエリアの太陽及び光が祝福される。控えでも効果を発揮する。
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これでここにも自由に出入り出来るようになった。取り敢えずは、認められたと考えて良いだろう。ラーさんが祝福を授けた後、その後ろにいた猫の女神様が、私の元までやって来た。
ジッと私の事を見てくるので、何かしら見定めているみたいな感じなのかな。五秒くらい見ていた女神様は、ニコッと笑うと私の頬を手で揉み始める。
「か~わ~い~い~!」
そう言って、女神様は私を抱きしめてくる。
「私はバステト。よろしくね」
「あ、はい。ハクです。よろしくお願いします」
バステトさんは、私の頭に頬ずりしながら身体を撫でてくる。それと同時に、バステトさんの祝福が授けられた。
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【古代埃の豊穣と性愛の神の祝福】:テイムモンスターのステータスが上昇し、テイムモンスターの卵が孵りやすくなる。猫型のモンスターのテイム確率が大幅に上昇する。音楽、踊り系のスキルの効果が上昇する。ギルドエリアの自宅が祝福される。控えでも効果を発揮する。
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テイムモンスターに関する祝福って感じだ。音楽とかにも関わってくるみたいだけど。
「ああ~……可愛い子は癒されるなぁ」
バステトさんは、私を抱きしめたまま頬ずりしている。そこにもう一人の女神様もやって来た。ライオンの顔で頭に赤い円盤を載せている。
「私はセクメト。戦と殺戮の神よ」
「ハクです。よろしくお願いします」
「ええ。よろしく」
セクメトさんはそう言って頭を撫でてくる。その表情は、司っているものとは打って変わって、慈愛に満ちたようなものに見えた。
「あなたは、私達が怖くないの?」
「え? はい。殺戮の神様とかは、既にお会いした事がありますし、私を殺そうとかしていないので、怖がる理由がありませんから」
正直、セクメトさんとかよりもトールさんの方が怖い。唐突に攻撃されると、反射的に身体が動いてしまう事があるし。まぁ、トールさんも私を試したり、私の応援をするためにやっていたみたいだけど。
「そう。珍しい子ね。私の祝福は、少し危険なの。だから、慎重に使う事。良いわね?」
「あ、はい。分かりました」
祝福の注意説明を受ける事は全然なかったから、ちょっと新鮮だ。
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【古代埃の戦と殺戮の神の祝福】:自分、テイムモンスター、パーティーメンバーを倒した相手との戦闘時全ステータスが上昇する。敵を倒して一定時間以内にまた敵を倒すと、全ステータスが上昇する。敵を倒さずに一定時間が過ぎれば、ステータス上昇効果は消える。炎の息吹系スキルの効果が上昇する。MPを大きく消費して、無差別に状態異常を与える煙を出す事が出来る。状態異常に対する耐性が上昇する。控えでも効果を発揮する。
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確かに中々に恐ろしい祝福だった。無差別に状態異常を与えるというのが本当に恐ろしい。レイン達がいる時とかは使えないものと考えた方が良いだろう。そんな事を思っていると、セクメトさんが私とは別の方を見ている事に気付いた。
その視線を辿っていくと、そこには、綺麗な神様が歩いてきていた。頭から牛みたいな角が生えているけど、それでも普通に綺麗な女神様だ。胸も大きく、フレイヤさんやアフロディーテさんのような感じがするから、美とか愛の女神様かな。
女神様は、ラーさんに頭を下げてから、私の元に来る。
「あなたが例の子ね。私はハトホル。よろしくね」
「ハクです。よろしくお願いします」
ハトホルさんは妖艶な笑みで私を見ると、優しく頬を撫でてきた。
「可愛い子。これで色欲の大罪持ちだなんて、身体が滾ってきちゃうわね」
「あっ、彼女いるので」
「あら? そうなの? それは残念ね。あなたから求めてくれたら、身体でも何でも差し出すのに」
「あははは……今は間に合ってますね」
ハトホルさんは残念そうに、私の頬から顎に掛けて指を這わせて、私の顎を持ち上げた。そして、私の額にキスをする。
「私の祝福を授けてあげる。気が変わったら言ってね」
「あはは……ありがとうございます」
「そういえば、これであなたの世界に行けるのよね?」
「あ、はい。ルールを守っていただけるのであれば」
「なら、今度からそっちに住むわ。その方がアピールしやすいしね」
ハトホルさんはそう言ってウィンクすると、祝福を授けて去って行った。
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【古代埃の愛と美の神の祝福】:【愛】の追加効果を持つアクセサリーを装備しているとき、その効果を上昇させる。この効果は対となる【愛】のアクセサリーにも影響する。牛の繁殖が上手くいきやすくなる。さらに、牛から採れる素材の量が増える。イチジクの生長速度が上昇し、収穫量が増える。テイムモンスターの交配率が高くなり、テイムモンスターの卵が孵りやすくなる。MPを消費して、対象のHPと部位欠損を回復させる事が出来る。ギルドエリアの鉱山及び牧場が祝福される。控えでも効果を発揮する。
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中々に情報量が多い祝福を授けて貰った。これで神様との面会も終わりかと思ったら、私の元にアトゥムさんがやって来た。
「ここで我だけ祝福を授けぬわけにもいかないだろう」
そう言って祝福を授けてくれた。皆祝福を授けているからと思ってきてくれたみたい。そこまで気にしないでも良かったのに。
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【古代埃の創造の神の祝福】:死、再生系のスキルの効果が上昇する。リスポーン時のペナルティ時間が短縮される。ギルドエリア全体が祝福される。控えでも効果を発揮する。
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思っていたよりも、遙かにヤバい祝福が授けられた。そこまで死ぬ事はないけど、リスポーン時のペナルティが短縮されるのはヤバい。どのくらいかにもよるけど、例え短縮される時間が短くても有り難い事に変わりは無い。
「ありがとうございます」
「ああ。まだ時間はあるのか?」
「あっ、これから別の神界にも顔を出さないといけないので」
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