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第二章 ダンジョン調査
ダンジョン初期調査(1)
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スルーニアを出発した私達は、新しく発見されたダンジョンに向かっていた。同行してくれているライネルさんのパーティーには、両手斧を使うライネルさんと回復を担当しているミリーさん、片手剣と大盾を持った防御役のドルトルさん、片手剣を二本持ったクロウさん、魔法を使うマインさんの五人がいる。そこに、私とキティさんを合わせた七人で、調査を行う。
「意外とバランスが取れているって感じですかね?」
「ん。防御役が一人しかいないけど、ある程度のバランスは取れていると思う」
「やろうと思えば、俺も防御に移ることは出来る。二人のスタイル的に、俺が防御に回っても問題は無いと思うぞ」
確かに、ドルトルさん一人で、全ての攻撃を引き受けるのはキツそう。特に、私とキティさんが増えているから、気にする事が増えているはずだし。ライネルさんが防御に移ってくれるのは助かるかもしれない。
「アイリスさんは速度重視の近接で、キティさんは弓による遠距離だね。となると、俺は、後衛の防御に徹した方がよさそうかな」
「そもそも、前衛に防御が必要な奴いないだろ。速度重視が二人だぞ? ライネルさんは、そもそも攻撃を受けても平気だろうし」
ドルトルさんとクロウさんは、そんな事を話していた。クロウさんは、私と同じで速度を重視した戦い方をするみたい。二振りの剣を使うみたいだし、一撃の重さはあまり重視していなさそう。逆に、ドルトルさんは、全身を鎧で包んでいるので、動きはそこまで速く無いはず。でも、皆を守るなら、これくらい着込まないといけないんだと思う。
「キティの方はともかく、アイリスは、泊まりの調査に関しては素人なんでしょ? 戦闘云々よりも、そのことを考慮に入れて、計画立てないといけないんじゃない?」
「さすが、マインですね。ちゃんと、アイリスさんの事を気に掛けて。見た目に反して、気遣い上手なんですよ」
「ちょっ! 余計なこと言わないでよ! 私達の邪魔にならないか心配なだけだから!」
マインさんが、ミリーさんに対して怒っている。ミリーさんは、そんなマインさんが可愛いと思っているのか、ニコニコとしていた。ミリーさんの印象だと、あまりからかったりしなさそうだったから、少し意外だった。マインさんは、少しキツい言い方をするみたいだけど、こっちに気を遣って言ってくれているというのが分かった。
それと、意外なことに、この中で、一番大きな荷持つを持っているのは、ミリーさんだった。でも、理由を聞いたら、すぐに納得した。それはミリ-さんだけが、戦闘職じゃないからだった。ミリーさんは、自力で戦う手段が乏しい。でも、他の人達は、戦闘をメインにこなす人達なので、すぐに動けるようにしないといけない。必然的に、ミリーさんが荷持つ持ちになってしまうのだ。そのためか、ミリーさんは、その見た目に反して、力持ちだった。
「まぁ、こういう奴等だ。すぐに、打ち解けられるだろう」
ライネルさんの言うとおり、皆さんいい人ばかりみたいだ。
────────────────────────
街からダンジョンまでは、一度も戦闘をせずに移動した。これは、ライネルさんの方針で、なるべく消耗を少なくという意図があるみたい。ダンジョンの難易度調査で、戦闘しないといけなくはなるから、道中での戦闘で消耗して影響を出す事が無いようにするって感じかな。クロウさんとキティさんの索敵能力が高く、魔物をスルスルと避けて進んでいけたというのも大きい。
「ここが、新しいダンジョンか」
「意外と大きいな。階層も深そうだ」
クロウさんとドルトルさんが入口を観察してそう言った。
「入口の大きさって、ダンジョンの深さに関係しているんですか?」
「確実にそうと決まっているわけじゃない。中には、狭い入口で深いところもある。ただ、確率で言えば、可能性は高い」
「なるほど」
私の疑問にキティさんが説明してくれた。絶対ではないけど、入口の大きさで、簡単に判断する事が出来るみたい。確率が高いだけだから、過信は出来ないみたいだけど。
「じゃあ、中に入るぞ。ミリーはいつも通り、地図を作ってくれ」
「分かりました」
ミリーさんが、鞄のポケットから、手帳を取り出す。その手帳に、簡易的な地図を作るみたい。これを参考に、私達職員が製図を行うんだ。あの地獄のような作業は、ここから始まるんだね。普段やっている作業の始まりを知って、少し感慨深く思う。
「中に入ったら、アイリスは、俺達の後ろに回っていろ。クロウ、先行して、罠を確認してくれ。ドルトルは、後衛を守れ。ミリーは、灯りの用意。マインは、魔法の準備をしておいてくれ。いつでも発動出来るように。つまり、いつも通りだ。キティも、弓を用意しておいてくれ」
皆がライネルさんの指示に従って準備をする。
「私は、何もしないでいいんですか?」
「魔物は、基本的に遠距離から仕留める。接近戦になれば、俺達が前に出て乱戦になる可能性が高くなるからな。いつもは、マインに負担が集中するから、申し訳ないと思っていたが、今回はキティがいるから、負担を分散出来るな」
「ふん! 私一人でも十分よ。どうしてもっていうなら、手伝ってくれても良いけど」
「そう。じゃあ、どうしても」
「なっ!」
キティさんが、何の躊躇も無く言うもんだから、マインさんも唖然としている。キティさんの場合、下手に何か言うと揉めるかもしれないから、効率の良い方法を選んでいるだけだと思うけど。マインさんは、少し気に入らないのか、頬を膨らましていた。
「準備出来たな。入るぞ」
私達は、満を持してダンジョンの中に入っていく。初めてのダンジョン調査が始まった。
「意外とバランスが取れているって感じですかね?」
「ん。防御役が一人しかいないけど、ある程度のバランスは取れていると思う」
「やろうと思えば、俺も防御に移ることは出来る。二人のスタイル的に、俺が防御に回っても問題は無いと思うぞ」
確かに、ドルトルさん一人で、全ての攻撃を引き受けるのはキツそう。特に、私とキティさんが増えているから、気にする事が増えているはずだし。ライネルさんが防御に移ってくれるのは助かるかもしれない。
「アイリスさんは速度重視の近接で、キティさんは弓による遠距離だね。となると、俺は、後衛の防御に徹した方がよさそうかな」
「そもそも、前衛に防御が必要な奴いないだろ。速度重視が二人だぞ? ライネルさんは、そもそも攻撃を受けても平気だろうし」
ドルトルさんとクロウさんは、そんな事を話していた。クロウさんは、私と同じで速度を重視した戦い方をするみたい。二振りの剣を使うみたいだし、一撃の重さはあまり重視していなさそう。逆に、ドルトルさんは、全身を鎧で包んでいるので、動きはそこまで速く無いはず。でも、皆を守るなら、これくらい着込まないといけないんだと思う。
「キティの方はともかく、アイリスは、泊まりの調査に関しては素人なんでしょ? 戦闘云々よりも、そのことを考慮に入れて、計画立てないといけないんじゃない?」
「さすが、マインですね。ちゃんと、アイリスさんの事を気に掛けて。見た目に反して、気遣い上手なんですよ」
「ちょっ! 余計なこと言わないでよ! 私達の邪魔にならないか心配なだけだから!」
マインさんが、ミリーさんに対して怒っている。ミリーさんは、そんなマインさんが可愛いと思っているのか、ニコニコとしていた。ミリーさんの印象だと、あまりからかったりしなさそうだったから、少し意外だった。マインさんは、少しキツい言い方をするみたいだけど、こっちに気を遣って言ってくれているというのが分かった。
それと、意外なことに、この中で、一番大きな荷持つを持っているのは、ミリーさんだった。でも、理由を聞いたら、すぐに納得した。それはミリ-さんだけが、戦闘職じゃないからだった。ミリーさんは、自力で戦う手段が乏しい。でも、他の人達は、戦闘をメインにこなす人達なので、すぐに動けるようにしないといけない。必然的に、ミリーさんが荷持つ持ちになってしまうのだ。そのためか、ミリーさんは、その見た目に反して、力持ちだった。
「まぁ、こういう奴等だ。すぐに、打ち解けられるだろう」
ライネルさんの言うとおり、皆さんいい人ばかりみたいだ。
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街からダンジョンまでは、一度も戦闘をせずに移動した。これは、ライネルさんの方針で、なるべく消耗を少なくという意図があるみたい。ダンジョンの難易度調査で、戦闘しないといけなくはなるから、道中での戦闘で消耗して影響を出す事が無いようにするって感じかな。クロウさんとキティさんの索敵能力が高く、魔物をスルスルと避けて進んでいけたというのも大きい。
「ここが、新しいダンジョンか」
「意外と大きいな。階層も深そうだ」
クロウさんとドルトルさんが入口を観察してそう言った。
「入口の大きさって、ダンジョンの深さに関係しているんですか?」
「確実にそうと決まっているわけじゃない。中には、狭い入口で深いところもある。ただ、確率で言えば、可能性は高い」
「なるほど」
私の疑問にキティさんが説明してくれた。絶対ではないけど、入口の大きさで、簡単に判断する事が出来るみたい。確率が高いだけだから、過信は出来ないみたいだけど。
「じゃあ、中に入るぞ。ミリーはいつも通り、地図を作ってくれ」
「分かりました」
ミリーさんが、鞄のポケットから、手帳を取り出す。その手帳に、簡易的な地図を作るみたい。これを参考に、私達職員が製図を行うんだ。あの地獄のような作業は、ここから始まるんだね。普段やっている作業の始まりを知って、少し感慨深く思う。
「中に入ったら、アイリスは、俺達の後ろに回っていろ。クロウ、先行して、罠を確認してくれ。ドルトルは、後衛を守れ。ミリーは、灯りの用意。マインは、魔法の準備をしておいてくれ。いつでも発動出来るように。つまり、いつも通りだ。キティも、弓を用意しておいてくれ」
皆がライネルさんの指示に従って準備をする。
「私は、何もしないでいいんですか?」
「魔物は、基本的に遠距離から仕留める。接近戦になれば、俺達が前に出て乱戦になる可能性が高くなるからな。いつもは、マインに負担が集中するから、申し訳ないと思っていたが、今回はキティがいるから、負担を分散出来るな」
「ふん! 私一人でも十分よ。どうしてもっていうなら、手伝ってくれても良いけど」
「そう。じゃあ、どうしても」
「なっ!」
キティさんが、何の躊躇も無く言うもんだから、マインさんも唖然としている。キティさんの場合、下手に何か言うと揉めるかもしれないから、効率の良い方法を選んでいるだけだと思うけど。マインさんは、少し気に入らないのか、頬を膨らましていた。
「準備出来たな。入るぞ」
私達は、満を持してダンジョンの中に入っていく。初めてのダンジョン調査が始まった。
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