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衝突
ep.107
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「冷蔵庫、結構食材余ってる?」
『あ…そうかも』
「捨てる?」
『かなぁ?勿体ないけど…』
「俺んとこに持っていこうか?全部は無理だけど…」
『そうしてくれると助かる。だいたいでいいよ』
コンビニで夕飯を買ったマンションへの帰路を辿る帰り道。
蒼ちゃんは何気なく言った。
冷蔵庫にはそこそこ食材が入っている。
一週間前に買い出ししてから買い物はしてないが、彼のとこで夕飯を食べたりしていたのでそんなに消費していなかった。
捨てるには勿体ないので、蒼ちゃんの提案は有り難い。
「了解。帰る時持って帰るよ」
『ありがとう』
たいした会話もしないうちマンションが見えてきた。
本当に近い。
蒼ちゃんと再会してなければずっとこのマンションに住んでいただろうな。
「食べようか」
『なんか、ごめんね。こんな夕飯で…
外食にも行けたのに』
「いや、しょうがないよ。仕事で疲れてたみたいだし」
部屋に戻って購入したコンビニ飯をテーブルに広げながら私は言った。
本当は外食にだって出掛けられたのだが、そんな元気は今の自分にはない。
気にするな、というように蒼ちゃんは私の頭を撫でてくれた。
色々予定が狂ったにも関わらず、彼は不機嫌になることもなく優しくしてくれる。
人が出来てるなぁ、と思わず感心してしまう。
蒼ちゃんの前でなければこんな我儘、罷り通らない。
「ここの家具とかどうする?」
『オーブンとかは蒼ちゃんとこでも使えるから持ってくけど、それ以外は…』
「処分?」
『かなぁ?』
蒼ちゃんの部屋にも調理電子機器はあるが、オーブンはない。
温めるだけのレンジだけ。
お菓子を作ったりする私にとって力不足すぎるので愛用のオーブンを持っていく予定だ。
彼も特に不満はないよう。
「今日さ…」
『ん?』
「泊まってもいい?」
『へ…』
蒼ちゃんは買ってきたコンビニ飯を食べながら唐突に言った。
思わず私の手が止まる。
てっきり今日は帰るのかと思っていたので、予想もしていなかった提案だった。
「だめ?」
『別にいいけど、蒼ちゃんとこと違って狭いよ。ベッドだってセミダブルだし…』
「大歓迎」
『着替えとかは?』
「あるよ。車の中に置いてある」
『………』
確信犯だった。
泊まる気満々で今日、うちに来てたよう。
ふにゃり、と気の抜けるような笑顔を向ける蒼ちゃんに私も気が緩んだ。
ズルいなぁ。
『……朝ごはん買ってきてくれるならいいよ』
「任せて」
結局、折れたのは私だ。
別に嫌なわけではないのだが、泊まるなら色々綺麗にしてからがよかった。
一応、私も女だ。
彼には見られたくないものはある。
もう遅いかもしれないが。
私は気分良さげにご飯を食べる蒼ちゃんを尻目に小さくため息をついた。
『あ…そうかも』
「捨てる?」
『かなぁ?勿体ないけど…』
「俺んとこに持っていこうか?全部は無理だけど…」
『そうしてくれると助かる。だいたいでいいよ』
コンビニで夕飯を買ったマンションへの帰路を辿る帰り道。
蒼ちゃんは何気なく言った。
冷蔵庫にはそこそこ食材が入っている。
一週間前に買い出ししてから買い物はしてないが、彼のとこで夕飯を食べたりしていたのでそんなに消費していなかった。
捨てるには勿体ないので、蒼ちゃんの提案は有り難い。
「了解。帰る時持って帰るよ」
『ありがとう』
たいした会話もしないうちマンションが見えてきた。
本当に近い。
蒼ちゃんと再会してなければずっとこのマンションに住んでいただろうな。
「食べようか」
『なんか、ごめんね。こんな夕飯で…
外食にも行けたのに』
「いや、しょうがないよ。仕事で疲れてたみたいだし」
部屋に戻って購入したコンビニ飯をテーブルに広げながら私は言った。
本当は外食にだって出掛けられたのだが、そんな元気は今の自分にはない。
気にするな、というように蒼ちゃんは私の頭を撫でてくれた。
色々予定が狂ったにも関わらず、彼は不機嫌になることもなく優しくしてくれる。
人が出来てるなぁ、と思わず感心してしまう。
蒼ちゃんの前でなければこんな我儘、罷り通らない。
「ここの家具とかどうする?」
『オーブンとかは蒼ちゃんとこでも使えるから持ってくけど、それ以外は…』
「処分?」
『かなぁ?』
蒼ちゃんの部屋にも調理電子機器はあるが、オーブンはない。
温めるだけのレンジだけ。
お菓子を作ったりする私にとって力不足すぎるので愛用のオーブンを持っていく予定だ。
彼も特に不満はないよう。
「今日さ…」
『ん?』
「泊まってもいい?」
『へ…』
蒼ちゃんは買ってきたコンビニ飯を食べながら唐突に言った。
思わず私の手が止まる。
てっきり今日は帰るのかと思っていたので、予想もしていなかった提案だった。
「だめ?」
『別にいいけど、蒼ちゃんとこと違って狭いよ。ベッドだってセミダブルだし…』
「大歓迎」
『着替えとかは?』
「あるよ。車の中に置いてある」
『………』
確信犯だった。
泊まる気満々で今日、うちに来てたよう。
ふにゃり、と気の抜けるような笑顔を向ける蒼ちゃんに私も気が緩んだ。
ズルいなぁ。
『……朝ごはん買ってきてくれるならいいよ』
「任せて」
結局、折れたのは私だ。
別に嫌なわけではないのだが、泊まるなら色々綺麗にしてからがよかった。
一応、私も女だ。
彼には見られたくないものはある。
もう遅いかもしれないが。
私は気分良さげにご飯を食べる蒼ちゃんを尻目に小さくため息をついた。
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