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衝突
ep.118
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『はぁ…美味しかった。連れてきてくれてありがと』
「気に入った?」
『うん。オムライス美味しかったし、また来ようね』
「もちろん」
ランチタイムで店内が人で賑わっている中、私達は食事を終えていた。
上沼さんの気遣いで食後のコーヒーをサービスで提供してくれたので、それを口にしながら一息つく。
客層は若い世代より、中年層の女性たちで賑わっている。
半数くらいは上沼さん目当てで来店している女性はいそう。
あの物事が柔らかい対応にファンになる人は少なくない筈。
『上沼さんって絶対、若い時モテてたよね』
「ああ…だろうね。今も健在な気がするけど」
『なんか彗くんの未来を見てるみたい…』
「ははっ…!」
多分だが、上沼さんは彗くんと同じ匂いがする。
天然人たらしの。
蒼ちゃんも思い当たる節があったのか、声を上げて笑った。
彼がこんな風に笑うのは中々、珍しい。
『なに、やっぱり人たらしなの?』
「まぁ、そうだね。確かに彗と同じ人種だ」
『彗くんと同じ匂いするもんね』
「匂いって…犬じゃないんだから」
彗くんも上沼さん同様に人当たりの良さで女性を勘違いさせていく。
人に優しすぎるのも考えものだ。
「そろそろ出ようか」
『あ、うん。そうだね』
食後のコーヒーを美味しくいただいて、私達は店を出た。
去る間際、忙しそうに働く上沼さんに軽く挨拶をして。
時刻は十二時。
今から向かえば菜乃たちの来訪には間に合うだろう。
短かったが、二人のショッピングデートは終了となる。
蒼ちゃんは私のマンションへと車を走らせた。
—————
—————
「てかさぁ…」
『ん?』
午後。
菜乃と彗くんを出迎えて黙々と四人で荷造りをしていたが、沈黙を破るように彼女が呟いた。
視線が菜乃に集中する。
「今日、荷造り終わらせたら月島さんのとこ引っ越しちゃえばよくない?」
『え…』
「ああ…」
『で…でも、荷物とかないと』
「ある程度持ってけばいいじゃん。車二台あるし」
『………』
菜乃に言われるまで気がつかなかった。
確かに、今の暮らしづらい環境よりは過ごしやすいだろう。
必要な家電家具は購入したので、数日辛抱すれば環境は整う筈。
蒼ちゃんも言い出さなかったということは、彼も思いついていなかったのだろう。
「俺は構わないよ。美愛さえよければ」
『……じゃあ、そうしようかな』
「決まりね。荷造り、全部終わらせちゃお。四人いるんだから終わるよ」
『…ん。ありがと』
菜乃の一言で急遽、予定変更。
引っ越しに必要なものは全て詰め、持っていけるだけ今夜持っていこう。
雑談をしている暇はないので私達四人は荷造りに集中した。
「気に入った?」
『うん。オムライス美味しかったし、また来ようね』
「もちろん」
ランチタイムで店内が人で賑わっている中、私達は食事を終えていた。
上沼さんの気遣いで食後のコーヒーをサービスで提供してくれたので、それを口にしながら一息つく。
客層は若い世代より、中年層の女性たちで賑わっている。
半数くらいは上沼さん目当てで来店している女性はいそう。
あの物事が柔らかい対応にファンになる人は少なくない筈。
『上沼さんって絶対、若い時モテてたよね』
「ああ…だろうね。今も健在な気がするけど」
『なんか彗くんの未来を見てるみたい…』
「ははっ…!」
多分だが、上沼さんは彗くんと同じ匂いがする。
天然人たらしの。
蒼ちゃんも思い当たる節があったのか、声を上げて笑った。
彼がこんな風に笑うのは中々、珍しい。
『なに、やっぱり人たらしなの?』
「まぁ、そうだね。確かに彗と同じ人種だ」
『彗くんと同じ匂いするもんね』
「匂いって…犬じゃないんだから」
彗くんも上沼さん同様に人当たりの良さで女性を勘違いさせていく。
人に優しすぎるのも考えものだ。
「そろそろ出ようか」
『あ、うん。そうだね』
食後のコーヒーを美味しくいただいて、私達は店を出た。
去る間際、忙しそうに働く上沼さんに軽く挨拶をして。
時刻は十二時。
今から向かえば菜乃たちの来訪には間に合うだろう。
短かったが、二人のショッピングデートは終了となる。
蒼ちゃんは私のマンションへと車を走らせた。
—————
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「てかさぁ…」
『ん?』
午後。
菜乃と彗くんを出迎えて黙々と四人で荷造りをしていたが、沈黙を破るように彼女が呟いた。
視線が菜乃に集中する。
「今日、荷造り終わらせたら月島さんのとこ引っ越しちゃえばよくない?」
『え…』
「ああ…」
『で…でも、荷物とかないと』
「ある程度持ってけばいいじゃん。車二台あるし」
『………』
菜乃に言われるまで気がつかなかった。
確かに、今の暮らしづらい環境よりは過ごしやすいだろう。
必要な家電家具は購入したので、数日辛抱すれば環境は整う筈。
蒼ちゃんも言い出さなかったということは、彼も思いついていなかったのだろう。
「俺は構わないよ。美愛さえよければ」
『……じゃあ、そうしようかな』
「決まりね。荷造り、全部終わらせちゃお。四人いるんだから終わるよ」
『…ん。ありがと』
菜乃の一言で急遽、予定変更。
引っ越しに必要なものは全て詰め、持っていけるだけ今夜持っていこう。
雑談をしている暇はないので私達四人は荷造りに集中した。
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