麻雀食堂−mahjong cafeteria−

彼方

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その3『美咲大活躍』編

第六話 まじかよ

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25.




第六話 まじかよ




 半荘1回楽しむとけっこうな時間だった。

 夕方から美咲はバイトを入れてるので今日はここでお暇することにした。




「じゃあ今日はこれで。フロートのお代はここに置いておきますね」




 ちなみにフロートは各種500円だった。アイスを乗せててそれは安すぎないだろうか。唐揚げ定食が500円だったり、カレーライスが450円だったりとこの店はどうやって黒字を出しているのだろうか。




「じゃあまたな、イヌイ。美咲ちゃんもまたおいで」とメタさんが声をかけてくれた。

「はい、今日はありがとうございました」

「また来ます~!」




「ありがとうございましたー」




ガラガラガラ




 外に出ると暑さで地面が揺らいで見えた。

「陽炎なんて久しぶりに見たな、早く帰ろう」

「だね、この暑さはヤバいよ……。ねえ、ところでお兄ちゃん ?」

「はっ?」

「とぼけないでいいってー。あんないい女2人に好意的に見られてて好きにならない男なんていないでしょ。それとも何? 妹が可愛いすぎるから恋人とか作れない感じ?」

「変態みたいなこと言うな! そんなんじゃねえよ。だいたいオマエの顔は俺と同じだろうが」

「同じじゃないもん! 私の方が可愛いでしょ! まつ毛が長いし、下まつ毛も存在感あってキュートでセクシーなの! 私はお兄ちゃんの上位互換だもん」

「はいはい、そーだね。それよりポカリでも買わないか。こりゃいくらなんでも暑すぎるぜ。まだ6月入ったばっかなのによ」

「ここ2.3年くらいでずいぶん暑くなったよね。どうなっちゃうのかなあ日本の未来は」

 牛のゲップは環境に良くないとされ、特別な餌など開発されたが結局はそれも難しいとなり近年は世界から牛を減らす傾向になってきた。地球の環境を守るためということらしいが、それのせいで牛は数年前の倍近く値上がりしている。いま、俺たち庶民が食べれる牛は実際には牛モドキ。牛肉に類似する味に開発された羊系の動物の肉だ。これも美味しいが、それでも本物の牛肉が食べたい気持ちになる時がたまにある。

 また、日本は大量にクジラの養殖をすることに成功した。クジラは環境にいい動物だ。クジラが海底に沈んだ植物プランクトンを浮上させてくれる、お風呂の湯をかき混ぜる棒のような感じだ。そうすると光合成が行われ地球環境は良くなる。しかし養殖だ。失敗ももちろんたくさんある。うまく育てられなかったクジラが大量に捌かれスーパーには安いクジラ肉が並び、昔は千葉県の名産品だったと言われる『クジラのタレ』というジャーキーのようなものが近年は全国的に販売されるようになっていた。




「おっ、自販機だ。助かる~」




ガコン

ガコン




 俺はペットボトルのポカリを2つ買った。

「ほらよ」

「ありがと」




 汗が滴る。だがあと少しでアーケードだ。そこまで行けばこの直射日光の暑さは回避できる。




「あと少しだな、時間大丈夫か?」

「まだヨユー。ね、本屋寄らない?」

「いいよ、美咲が間に合うなら。俺は仕事休みだしな」




 すると美咲は本屋で麻雀の小説と戦術本を手に取った。




「私、プロ雀士になってみる!」







 まじかよ。
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