麻雀食堂−mahjong cafeteria−

彼方

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その8『新しい生活』編

第三話 刺身定食へいお待ち!

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69.




第三話 刺身定食へいお待ち!




 久しぶりの休暇。今日は真っ昼間からあやの食堂に来ていた。マキに呼ばれたからというのもあるが、俺も今日はあやの食堂でメシを食べ、そのあと麻雀をする、そんな休暇にしようと思ってた。さて、何を注文しようかな。

 うーん。悩む。こういう時好き嫌いがないと困るな。選択肢が多すぎる。しかもあやのさんが作ったものが口に合わなかったためしがないので正直どれを食べても最高の気分になれるのだ。

「うーーーーん。何を食べたらよいやら……」

「迷ってるならコレにしたら? 本日のおすすめ」




【本日のおすすめ】

刺身定食……1000円




「それにします」

「まあコレ、正直素材のおいしさだから私が腕を振るったって感じしないんだけども……。でも、良いものを選んだつもり。おいしいから食べてって」

「刺身とか扱うんですね」

「いや、たまたま。鮮魚系に力入れてるスーパーで今日は美味しそうな魚が何種も売ってたから今回はコレかなって。レギュラーメニューには入ってないよ。それにそんな大量に仕入れたわけじゃないからあと2食で終わりかな。正直、サービス品だから採算とれないし」

「じゃあ食後にコーヒーもいただくよ。それなら少しは売り上げになるだろ? どうせ長居するつもりだし」

「ありがと」




 あやのさんは柳刃包丁を取り出すとスッ、スッと刺身を切っていった。刺身の切り方も上手だった。




「なんか、普段から切ってるっぽい腕前ですね」

「回らないお寿司屋さんでバイトしたこともあるから」

「へぇ~」







────




「はい、刺身定食お待たせ。……もとい『へい、お待ち!』」




 あやのさんが寿司屋感を出してきた。こういうユーモアもあるのかと少し笑ってしまった。そういうの、好きだなぁ。




 刺身は綺麗に盛られていて、見栄え的には申し分ない。ツマも手作りのようだ、スーパーで売ってるやつとは全然違ってツヤツヤしてる。味噌汁は俺の大好きな豆腐とナメコの味噌汁だ。添えられてる漬物もさっぱりしたきゅうりと大根の浅漬け。完璧な定食だ。




「いただきます」




パクッ




「ウンマッ!」

「えへへ。良かったあ。ご飯と味噌汁はおかわりあるから、たくさん食べてね」




────

──




「ふぅ~。満腹だ。ごちそうさま」

「アイスコーヒーは今出す? それとも卓に着いてからにする? どうせ麻雀して行くでしょ? きっともうすぐでマキも来るし」

「先にここで飲んで待つことにするよ……あ!」

「? 何」

「新しいクイズだ。あれやって待ってることにするよ」

「ああ、【今月のクイズ】ね」




 えっと、なになに? 




七七12346789




 ここに2枚追加して3面待ちを作って下さい。ただし、その3面待ちには値段の高い安いはありません。どれが出てもツモっても同価値のテンパイとすること。




「え? 高い安いなし? そんなことできるのー?」

「ふふふ、できるわよ。よーく考えてみてね!」





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