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その8『新しい生活』編
第四話 ヒントは刺身定食
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第四話 ヒントは刺身定食
俺は今月のクイズに頭を悩ませていた。3面待ちだとどうやっても高め安めは出来てしまう。なんなんだこれ。
「あやのさん。ヒント……もらえますか」
「ヒントか……そーね。さっきの刺身定食、材料はカツオ一匹分以上買ってあるけど1つの皿には揃えてない。そんな感じ」
「? それはそうでしょ。色々な刺身の盛り合わせなんだからカツオ一匹まるまるにはならない……」
「ふふ、これがヒントよ。今月のクイズのね」
「ええ?」
マジでわからん。ホントに刺身定食でヒントになってるのか? 悩み過ぎて一口も飲まないうちにアイスコーヒーの氷が溶け切っていた。
わからない……
────
ガラガラガラ
「あやのー! 唐揚げ定食……いや、やっぱカレーライスに唐揚げ2個トッピングで!」
俺がしばらく長考していたら元気よくマキが登場した。
「おれにもマキと同じのくれー。唐揚げトッピングは3個な」
同時にメタさんもやってきた。一緒にいたのだろうか。マキは現在俺の妻のようなものだ。少しだけ気になった。
「おっ、ハルトー♡ 今日は早いじゃん。珍しいね」
「マキちゃんはメタさんと一緒なんだね。何してたの」
その時、俺はちょっと不機嫌そうな表情をしたかもしれない。
すると……
「うん? いのりを預かることについて2人で相談してたんだよ。これからそういう日が増えるからー。んーー? あれあれあれ? ハルトもしかして、妬いてたのかなー?」
なるほど、そういうことか。ぐっ、恥ずかしい。俺は誤魔化すかのようにもう一度クイズを考え始めた。
(それにしても難しいな。第一、ヒントがわけわからん。『材料はあるけど揃えてない』だっけ。本当にこれをヒントに解けるのか?)
「なーに誤魔化してんの、ハルト。さては勘違いしてたのが恥ずかしくなったんでしょー。アハハハハ!!」
なんだろう、マキといい、あやのさんといい、俺の気持ちをズバリ読み切ってくる傾向にある。これが雀士ってことなのか? ちょっとイヤなんだけど。
「ちょっとー。無視しないでよー。アタシはこーーーんなにハルトを愛してんのにさー!」
「……はいはい。ありがとね」
「もー。んで? さっきから何を考えてんの?」
俺は何も言わずにただ指で今月のクイズが書いてあるホワイトボードを指差した。
「あー。更新されてたんだ。なになに
七七123456789
ここに2枚追加して3面待ちを作って下さい。ただし、その3面待ちには値段の高い安いはありません。どれが出てもツモっても同価値のテンパイとすること。
……ふーん。簡単じゃん。アタシ解けたよ」
「ええ!?」
「真面目なハルトには難しいカモねー。ヒントもらったら」
「もうヒントもらったんだよ。それでもわかんなくて」
「あやのはヒント何て言ってたの?」
「えっと、材料はあるけど揃えてないとかなんとか」
「それもう答えじゃん」
さっぱりわからない……。本当に少しもピンとこない。今月のクイズは俺にはお手上げかもしれないなと思った。
第四話 ヒントは刺身定食
俺は今月のクイズに頭を悩ませていた。3面待ちだとどうやっても高め安めは出来てしまう。なんなんだこれ。
「あやのさん。ヒント……もらえますか」
「ヒントか……そーね。さっきの刺身定食、材料はカツオ一匹分以上買ってあるけど1つの皿には揃えてない。そんな感じ」
「? それはそうでしょ。色々な刺身の盛り合わせなんだからカツオ一匹まるまるにはならない……」
「ふふ、これがヒントよ。今月のクイズのね」
「ええ?」
マジでわからん。ホントに刺身定食でヒントになってるのか? 悩み過ぎて一口も飲まないうちにアイスコーヒーの氷が溶け切っていた。
わからない……
────
ガラガラガラ
「あやのー! 唐揚げ定食……いや、やっぱカレーライスに唐揚げ2個トッピングで!」
俺がしばらく長考していたら元気よくマキが登場した。
「おれにもマキと同じのくれー。唐揚げトッピングは3個な」
同時にメタさんもやってきた。一緒にいたのだろうか。マキは現在俺の妻のようなものだ。少しだけ気になった。
「おっ、ハルトー♡ 今日は早いじゃん。珍しいね」
「マキちゃんはメタさんと一緒なんだね。何してたの」
その時、俺はちょっと不機嫌そうな表情をしたかもしれない。
すると……
「うん? いのりを預かることについて2人で相談してたんだよ。これからそういう日が増えるからー。んーー? あれあれあれ? ハルトもしかして、妬いてたのかなー?」
なるほど、そういうことか。ぐっ、恥ずかしい。俺は誤魔化すかのようにもう一度クイズを考え始めた。
(それにしても難しいな。第一、ヒントがわけわからん。『材料はあるけど揃えてない』だっけ。本当にこれをヒントに解けるのか?)
「なーに誤魔化してんの、ハルト。さては勘違いしてたのが恥ずかしくなったんでしょー。アハハハハ!!」
なんだろう、マキといい、あやのさんといい、俺の気持ちをズバリ読み切ってくる傾向にある。これが雀士ってことなのか? ちょっとイヤなんだけど。
「ちょっとー。無視しないでよー。アタシはこーーーんなにハルトを愛してんのにさー!」
「……はいはい。ありがとね」
「もー。んで? さっきから何を考えてんの?」
俺は何も言わずにただ指で今月のクイズが書いてあるホワイトボードを指差した。
「あー。更新されてたんだ。なになに
七七123456789
ここに2枚追加して3面待ちを作って下さい。ただし、その3面待ちには値段の高い安いはありません。どれが出てもツモっても同価値のテンパイとすること。
……ふーん。簡単じゃん。アタシ解けたよ」
「ええ!?」
「真面目なハルトには難しいカモねー。ヒントもらったら」
「もうヒントもらったんだよ。それでもわかんなくて」
「あやのはヒント何て言ってたの?」
「えっと、材料はあるけど揃えてないとかなんとか」
「それもう答えじゃん」
さっぱりわからない……。本当に少しもピンとこない。今月のクイズは俺にはお手上げかもしれないなと思った。
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