悪役令嬢は銃を握って生きていく

いろは

文字の大きさ
3 / 12

Shot03

しおりを挟む
「アッハッハッハッハッ!」

 ここはマーモット商会トルーチュ支店応接室。
 高級そうなソファーで腹を抱えて笑う銀狐と苦虫を噛み潰したような俺が顔を突合せていた。

「笑い過ぎじゃねぇか? 腐れ狐」

「アッハッハッハッハッ、ご、ごめんなさい。ま、まさか、まさかあの魔弾が、かかか、カモられるなんて、ね。……プッ! くぁっはっはっはっ! む、無理ぃ! ガマンとか無理ぃ! アッハッハッハッハッ!」

「そうか、鉛が食いたきゃそう言いな」

 てめぇの胃袋に直接、腹いっぱいご馳走してやるからよ。
 銀狐を睨みつけ、ゆっくりと腰のモーゼルに手を伸ばす。

「はっはっはっ。久しぶりに笑わせてもらったわ。謝るからそう怖い顔をしないで頂戴」

「危うくぶっぱなす所だったよ。俺の引き金は軽いんだ」

 これはお互い軽い挨拶の様なものだ。
 ここで俺が銃を抜かないのを銀狐はよく知っている、だが流石にこれ以上機嫌を損ねるのも不味いとは分かっている。

「で、どうするの? 探し出して海にでも沈める?」

「いや、いい。俺が間抜けだったんだ。それより、そっちはどうなんだ? 商会のシマだろ?」

「あら、うちは何もしないわ。だって被害は出てませんもの。今のところはね。誰かさんが昼食代はきっちり払ってくれてるし」

「ちっ、あの金髪赤眼のガキには今度会ったらお仕置きしてやるさ」

 俺がアイツの特徴を言った途端、銀狐の瞳が鋭く細められ、雰囲気が変わる。

「へぇ……ねぇ、それってこの娘の事じゃない?」

 銀狐はそう言って懐から一枚の写真を取り出す。
 これも遺物として商会が保持しているポラロイドカメラによって撮られた物だ。
 写真には街角の雑踏が収められ、その中にフードを被った例の娘の顔もバッチリと写っていた。
 高々食い逃げに貴重な写真フィルムを使って撮影するあたり相当重要な人物に見える。

「こないだの話の続き、聞きたい?」

「勧誘ならNoだが?」

「違うわよ。積み荷のお話」

 お互いソファーに座り直す。

「どうやら、あの積荷はただの物じゃ無かったみたいでね? 集積所から自分の足で逃げ出したみたいなの」

「なるほどね、それがこの娘ってわけか。だが、たかが娘一人に随分と大騒ぎじゃねぇか?」

「彼女、人間じゃ無いらしいわ」

「あの食いっぷりだ、アレが実はモンゴリアン・デス・ワームって言われたって驚きゃしねぇよ」

「そのモンゴ……なんとかが何かは知らないけど。この娘、『吸血鬼』なのよ」

「ブフゥッ!」

 俺はその言葉に飲んでいたお茶を盛大にふきだしていた。
 あのマヌケ顔が吸血鬼だと?

「ちょっと、汚いわね!」

「おまっ、吸血鬼ってアレか? 怪力無双、変幻自在、神出鬼没。コウモリや霧に姿を変えて、動物や昆虫を使役し、頭を吹っ飛ばしても死なない程の再生力。血を吸われればご同族吸血鬼歩く死体リビング・デッドに早変わりだ」

「はっはっはっ、まさか。確かに怪力はオーガやトロールでも相手にならないらしいし、自己再生の能力でとっても死ににくいみたいよ。でも、コウモリになるとか、血を吸われると吸血鬼になるとかは聞いた事が無いわね」

「じゃあ、超が付く程の怪力で物凄く頑丈な娘なわけか? なんでそんなのがこの街に?」

「持ち込んだのはべニート・ファミリーの本部連中よ。どうやらロッソは本部から来た若いのに好き勝手やられた挙句、吸血鬼には逃げられてその火消しに走り回ってるみたいよ。賞金稼ぎを呼び込んでるのも表向きは貴女の首、裏では吸血鬼を追っかけてるわ」

「あの豚。……にしてもちょっと強いくらいの吸血鬼に何を慌ててる? それに何しに帝国に持ち込んだ?」

「さぁね、どうせ貴女にぶつける気だったんじゃないの? シスターも知っててほっといてるみたいだし」

「あぁ、気が付いてねぇ訳がねぇな。分かった上で連絡会で積荷だの奪われただの言ってたんだろ」

「まぁ、吸血鬼が自分以外の組を潰してくれれば万々歳だし。御せないと分かれば総力を持って潰す段取りでしょ」

「まぁ、良いよ、ここの連中はそういう奴ばっかりだからな。ちょっと用事が出来たんで帰るぜ」

 そう言ってソファーから立ち上がる俺を銀狐が呼び止める。

「あら、貴女に頼まれてた商品。見て行かないのかしら?」

「今度でいい。ちょっくら豚の所に昼飯代請求しに行ってくる」

 そう言って商会を後にした。



※※※※※※



「一体アレのレンタルと輸送にどれだけの金を掛けたと思ってる! なぜ集積所の警備を手薄にした!?」

「勝手な事をやったのはそっちだろう! 自分のケツぐらい自分で拭いたらどうだ!? 集積所の警備なんぞより魔弾の抹殺に人手が必要なんだ!」

 べニート・ファミリーの事務所二階の頭目執務室、そこで言い争う男が二人。
 一人はデブの豚であるべニート・ファミリートルーチュの頭目ドン・ロッソ。
 もう一人は小綺麗な格好をした優男。べニート・ファミリー本部では一目置かれ次の頭目の一人に確定している出世頭アルバート・フランツァーノ。通称ソニーと呼ばれている男だ。

「いいか、ここじゃどうかは知らねぇが。国に帰りゃあ俺は次期大頭目だ、こんな所で燻ってるてめぇとは格が違うんだよ! すぐに構成員と冒険者と賞金稼ぎをかき集めて吸血鬼探しに行かせろ! 二度は言わねぇぞ、ロッソ・アルカポーン!」

「吸血鬼がなんだ! てめぇ勝手に賞金稼ぎ共をあのパープルヘッドにけし掛けたな? 吸血鬼なんぞを連れ込んだのがウチだってのも直ぐにバレる。しかもだ、もうその吸血鬼とやらはあのパープルヘッドに会っちまって、しかもヤツを獲物に食い逃げまでしやがった! 最悪だ、最悪だよ! あのキチガイの紫頭は直ぐにここに来るぞ! 昼飯代の回収と俺をバラしにだ! そん時にゃ、ソニー、てめぇも額でタバコが吸える身体になってるだろうよ!」

「てめぇも本部の幹部連中もビビりの集まりか!? 俺が吸血鬼を探してるのも、アレが『乳粥王子』の持ちもんだからだ。事がすんだら返さなきゃならねぇ。ガキ一人消すぐらい俺にかかりゃあ直ぐに終わるんだ」

「ソニー、知らねぇんだ、おめぇは。あの女の恐ろしさが! 『乳粥王子』がまだ生きてんのも、婚約者の顔が『半分焼けた』だけで済んでんのも、あの女は何か企んでやがるんだ!」

 終わりの見えない言い争い。
 ともすれば、永遠に続くかと思えた罵倒の応酬も第三者の介入によって終焉を迎える。

 頭目の執務室に、ドアを突き破って血だるまの男が飛び込んで来たのだ。
 木製の品の良いドアは木っ端微塵に弾け飛び、部屋の中央でいがみ合っていた二人の間を男が飛んでゆく、やがて通りに向かって備えられた窓をぶち破って落ちていった。
 当然、男が自ら飛び込んだ訳では無い。
 何者かがとてつもない『怪力』で投げ込んだ様だった。

「ハロー、ハロー、ゴロツキ共。我を探している様なので、わざわざコチラから出向いてやったぞ?」

「き、吸血鬼!?」

 血だらけの構成員を片手で引き摺りながら入って来たのは、件の吸血鬼であった。
 吸血鬼も返り血か、それとも自身の血か、その姿は血まみれだ。

「ち、丁度いい! お前に相手をさせようと思ってた女がここに来る、そいつを殺せば手荒な真似をせずに王国へかへぶしっ!?」

 ソニーが言い切るまでに吸血鬼はその剛腕で血まみれの部下を投げ付けていた。
 大人ひとりをほぼ顔面で受け止めたソニーは浮き上がり背中から事務机へとダイブする。

「貴様はバカか? せっかく王国の束縛から離れられたと言うのに、自から鳥かごに帰るわけが無かろう。これはただのお礼参りじゃよ」

 この吸血鬼は自分たちを殺しに来た。
 その事実に恐怖よりも憤怒が勝ったソニーは顔を真っ赤にして吸血鬼を睨み付ける。

 しかし、この街でそれなりの期間、頭目として過ごして来たロッソは違った。
 ロッソは窓の外を見た瞬間、自分から窓に向かって駆け出していた。
 肥満体に似合わぬその速さにソニーも吸血鬼も反応が遅れる。
 時間の流れが遅くなったかのような、その刹那、ロッソは二階の窓から身を投げ出した。

「パァアーープゥーールゥーーヘェーーーッド!!!」

 叫び声を上げながら落ちていくロッソ。
 その肥満体が窓の外に見えなくなった時、開けた視界には向かいの建物の屋根から筒を肩に抱えてコチラに向ける『魔弾』の姿があった。

 その筒が『ドッ』という音と共に少量の煙と発光を放ち、そして周囲の砂埃を巻き上げた次の瞬間。

 先の宣言の通り、執務室は木っ端微塵に吹っ飛ばされていた。



※※※※※※



「ちっ!」

 ロッソの野郎、直前で気が付きやがった。
 俺は弾頭を撃ち込んだ後のSMAWロケットランチャー(バズーカとでも思って貰えるといい)をカバンにしまい、代わりに先日買ったトミーガンを取り出す。
 一発しか入っていない30発マガジンを差し込んだ俺は弾薬室へ弾を装填すると銃口をべニートの事務所に向けて引き金を引いた。

『トトトトトトトトトッ!!』

 発射音ひとつで止まると思われた発砲は、止まることは無く、シカゴ・タイプライターの異名に恥じない軽快な音で木製の事務所を穴だらけの廃墟へと変えて行く。
 長々と続くトミーガンの咆哮はとうの昔にマガジンの最大装填数すら越えてなおその銃口からはまだ弾を吐き出し続ける。
 銃身が焦げ付く直前で射撃を終えた俺は銃を下ろし、タバコを取り出し火を付けた。
 トミーガンからマガジンを取り外すとそこには装填した時と同じ一発の弾丸が。

 コレが俺の能力『複製』。
 『魔弾』と呼ばれる所以だ。

 触れている物をもう一つ作り出す力。
 この力のおかげで、どんな銃だろうと弾丸が一発あれば内部で複製を作って弾切れにならずにぶっぱなす事が出来る。
 勿論、銃そのものも複製出来るから部品取りに複製を作っておけば修理も出来るし、オリジナルを残しておけばいくらでも替えがきく。
 おかげで弾切れや故障に悩まされずに日々射撃と整備を続けた努力の結晶が今の俺を支えてる。
 それに一人だけズルして無限バンダナ装備状態ってのもあるが。

 それに複製出来るのは銃や弾だけじゃなく、服や食い物、金なんかも複製し放題だ。
 勿論、金なんか複製したら通貨危機よろしく面倒事になるんで生活費はちゃーんと稼いでいるし、生物なんかは何が起きるかわからねぇんで複製した事は無い。

 この能力ってヤツはこの世界じゃそんなに珍しいもんでも無い。
 何人かには一人は持って産まれてくるもんだし、気が付かないか役に立たないってだけで使えるけど使わないヤツも沢山いる。
 さっき逃げ出したロッソのヤツも体格に合わない『俊足』なんて能力持ちだ。

「まぁ、役に立たなそうな能力も要は使い方次第なんだがな」

 俺はそう独りごちるとボロボロになった事務所に向かって声を張り上げた。

「おおぉぉいっ!! ロッソぉー! 聴こえてるかぁっ!? てめぇんトコのペットのエサ代! 回収しに来たぞぉ! この程度でくたばるタマじゃねぇのは知ってる! 事務所が更地になる前に面ァだしやがれ!」

 しかし、事務所だった物から一切の返事は無い。

「そうかい、なら遠慮はいらねぇな?」

 俺はさっき使ったSMAWに手を伸ばした。
 その時、事務所の前の通りにゆっくりと人影が現れる。
 それは両手を上げて震えながらコチラを見上げるロッソだった。

「ま、待て魔弾! て、手違いなんだ! ほんの不幸な事故だ! そんなこたぁ、ゆっくり茶でもして話をすればわかる事だ、そうだろ?」

「手違いだァ? 手違いだの事故だので命狙われて、昼飯代までガメられたんじゃたまったもんじゃねぇぞ!」

「そ、その通りだ。本部の命令でもちょっとやり過ぎた。当然昼飯代は返す。なんなら例の吸血鬼の首だって持ってって貰って構わねぇ。まだ事務所に居るはずだ。だから手打ちにしよう、コレからは命狙うのも格好だけにする! だから引いてくれ魔弾!」

 ロッソがそう言った瞬間、事務所の残骸で何かが光を反射した。
 俺はすぐさま腰のモーゼルを抜き放つ。

『ダァン! ダァン!』

 モーゼルから発射された二発の弾丸は寸分の狂いも無く、事務所から飛んで来た二本のナイフを撃ち落とす。

「ソニーか!? やめろ!!」

 ロッソが叫んでいるがもう遅い、残骸から飛び出した優男に向かって引き金を引く。
 しかし、打ち出した弾丸は男が持っていた死体に阻まれてしまった。

 男は掴んでいた死体を投げ捨てると体を捻って反対の手で数本のナイフを投げ付ける。
 当然、今度もナイフを撃ち落とす。
 その気になりゃあ銃弾でビリヤードだって出来る、飛んでくるナイフ程度撃ち落とすのはわけない。

 飛び出した男を見るに投擲系の能力者だろう。
 埃まみれで血だらけだが、あの身のこなしださっきの死体の返り血だろう。

 すると何事か、事務所にいた男が道に飛び出して来た。
 男を撃ち抜こうと銃口を向ける。

「っ!? やっべっ!!」

 しかし、事務所から飛んで来た『壁の残骸』を躱すため慌てて屋根から飛び降りた。
 2回転3回転して衝撃を吸収した俺はすぐさま近くの物陰へと隠れる。
 建物を見あげればさっきまで立っていた所には見事に壁が突き刺さっていた。

「ちっ! やっぱバケモンかよ!」

 ロッソのヤツも物陰に隠れたんだろう、相変わらず逃げ足の早いヤツだ。
 道を見ればソニーとか言う優男も樽の影に隠れて様子を伺っている。
 そして、崩れた建物から壁を投げた犯人が姿を現した。

「まったく、建物ごと吹き飛ばされるとは。規格外なヤツめ。獲物の横取りは感心せんぞ?」

「建物の壁をぶん投げて来る規格外に言われたかねぇぜ。それにソイツは元々俺の獲物だし、てめぇは食い逃げ犯だろうが」

「クソっ! なんなんだアイツら! 吸血鬼はともかく、あの紫頭も十分バケモノじゃねえか!」

 日も傾き出したトルーチュの通りで、『魔弾』『吸血鬼』『マフィア』の三つ巴の戦いの火蓋が切って落とされた。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

悪役令嬢の慟哭

浜柔
ファンタジー
 前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。  だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。 ※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。 ※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。 「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。 「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

悪役令嬢、休職致します

碧井 汐桜香
ファンタジー
そのキツい目つきと高飛車な言動から悪役令嬢として中傷されるサーシャ・ツンドール公爵令嬢。王太子殿下の婚約者候補として、他の婚約者候補の妨害をするように父に言われて、実行しているのも一因だろう。 しかし、ある日突然身体が動かなくなり、母のいる領地で療養することに。 作中、主人公が精神を病む描写があります。ご注意ください。 作品内に登場する医療行為や病気、治療などは創作です。作者は医療従事者ではありません。実際の症状や治療に関する判断は、必ず医師など専門家にご相談ください。

乙女ゲームの悪役令嬢、ですか

碧井 汐桜香
ファンタジー
王子様って、本当に平民のヒロインに惚れるのだろうか?

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます

山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。 でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。 それを証明すれば断罪回避できるはず。 幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。 チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。 処刑5秒前だから、今すぐに!

村娘になった悪役令嬢

枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。 ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。 村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。 ※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります) アルファポリスのみ後日談投稿しております。

悪役令嬢の心変わり

ナナスケ
恋愛
不慮の事故によって20代で命を落としてしまった雨月 夕は乙女ゲーム[聖女の涙]の悪役令嬢に転生してしまっていた。 7歳の誕生日10日前に前世の記憶を取り戻した夕は悪役令嬢、ダリア・クロウリーとして最悪の結末 処刑エンドを回避すべく手始めに婚約者の第2王子との婚約を破棄。 そして、処刑エンドに繋がりそうなルートを回避すべく奮闘する勘違いラブロマンス! カッコイイ系主人公が男社会と自分に仇なす者たちを斬るっ!

処理中です...