140字創作集

菅原 龍飛

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 暗闇の中、僕は目覚めた。あたりは冷たく湿っている。明るい所に行かなければならない、と僕は思った。本能がそう告げた。暗闇の中をもがき続け、闇と光の狭間に立つ。しかし、壁がそれを妨げた。熱く、乾いたその壁が、光へ向かう僕の邪魔をする。昔無かったはずのその壁は、僕を闇に閉じこめるのだ。
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