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第五章「百合の花を胸に秘め」
第三話「オタクショップでエンカウント」
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「さあ、後ろに乗ってくれ」
美嶺は私の自転車のサドルに颯爽とまたがり、荷台を指さしている。
高く調整されたサドルからは美嶺の長い足が伸びている。
美嶺のしなやかな脚の曲線はズボンに包まれていても隠しきれていない。
そのカッコよさに見惚れ、私は胸が高まってしまう。
「……私、重いよ?」
「軽いよ。背負ったから、知ってる」
たやすく言い切る美嶺の表情は、すごく爽やかだ。
私は本当に恋する乙女のような気持ちになって、小さくうなづく。
妄想ノートを入れたトートバッグを前カゴの中に入れて、美嶺の後ろに立った。
荷台に乗るなんて考えていなかったから、自分の長いスカートが邪魔に思えてくる。
スカートが車輪に巻き込まれないように気を付けながら、荷台に腰を下ろして両手で美嶺の腰をつかんだ。
「じゃあ、行こうか!」
美嶺は地面を蹴り、自転車は坂を下り始める。
森林の匂いが風となって頬を撫で、後ろへと過ぎ去っていく。
私は美嶺の背中に抱き着きながら、五月の風を感じ続けた。
△ ▲ △ ▲ △
私がまだ小さかった頃にオープンしたと言われる大きなショッピングモール。
この街で数少ないオタクショップが入っているので、このお店には中学校の頃からよく入り浸るようになっていた。
お腹が減っているので、寄り道せずにフードコートに直行する。
しかしフードコートに近づいた時、私と美嶺の足は自然とその隣にあるオタクショップに吸い込まれていた。
食欲に勝るオタク心。
私たちはアニメグッズコーナーの前に立ち、じっくりと観察を始める。
すでに美嶺はいくつものグッズを手に握り、買う気まんまんだ。
私は液晶ペンタブレットのための貯金だと自分に言い聞かせ、せめてデザインだけでも記憶にとどめておこうと、必死に眺め続けた。
「そういえば、美嶺もよくここに来るの?」
「ああ。自転車を手放す前はよく来てたな。大抵のグッズはネットで買えるけど、やっぱり実物を目の前で見るとテンションが高まるよ」
「そっか……。じゃあ私たち、知らずに同じ場所にいたのかもしれないね!」
「確かに……」
美嶺はハッとした表情になり、私を見つめてきた。
「もっと早くに出会っていれば、アタシのオタクライフはもっと幸せなものになってた? ……いや、そもそも出会うきっかけがないか。お客同士で話しかけるのは難易度が高すぎるし……」
美嶺は一人でブツブツとつぶやき続ける。
ちょっと落ち着いてほしいけど、私をリスペクトしてくれているのも分かって、照れくさくなってしまう。
出会いは偶然の産物だと思うけど、こうしてお互いが同じ場所に立っている今を大切にしようと思えた。
そんな風にしみじみと思っていた時、私は視線の先に怪しい人影を捕らえた。
美少女フィギュアをローアングルからのぞき込んでいる女子がいる。
どう見てもフィギュアのパンツを観察しているようにしか見えない。
雰囲気的には私たちと同年代ぐらいに見えるけど、私服だから確定できない。
背がやけに高い眼鏡女子で、青みがかった黒髪ロング。
風貌そのものは清楚なのに、パンツをのぞくまなざしはハンターそのものだ。
「美嶺。……凄い人がいる」
私は美嶺だけに聞こえる小さな声で囁いた。
美嶺もすぐに気が付いたようで、私たちは相手に気付かれないようにグッズの棚に隠れて様子をうかがう。
「美少女フィギュアに興味津々な女子って、本当にいるんだね……」
「すごく真剣な表情で、堂々としてるな……。むしろデケェ。アタシよりも背が高いんじゃないか?」
「……話しかけてみる? あそこまで立派なオタク女子はレアだと思うよ?」
「……いや、美少女キャラ萌えだったら、話が合わない恐れがある。アタシとしては慎重にいきたい」
「そんなこと言ってたら、いつまでもオタク仲間は増えないんじゃ……」
そう言いかけた時、私のお腹がすごく大きい音で鳴り響いた。
お昼ごはんを食べないままだから当然だ。
そして、フィギュアのパンツを観察している女子もこちらに気付いてしまった。
彼女の眼はなんだかヘビのようだ。
私は恐ろしくなってとっさに目をそらす。
「ひっ……ひとまずなんか食べよっ!」
苦手なヘビを思い出して怖くなったので、美嶺の手を引っ張った。
なんだか嫌な予感がする。
美嶺は「仕方ないな」と言いながら、手に持っていたグッズを棚に戻して私の後を追いかけてくるのだった。
△ ▲ △ ▲ △
フードコートの座席を確保した私は、座席のキープを美嶺にお願いし、立ち上がった。
「ちょっとお水を持ってくるよ……」
不気味な目に見つめられて怖くなったせいか、ちょっと喉が渇く。
ご飯と一緒に注文した飲み物を待つのも我慢できず、給水機からお水をもらって来ようと思ったのだ。
「鞄は置いていかないのか?」
「例のノートが入ってるから、これは肌身離さず持っておきたくって……」
美嶺にそう伝え、私は足早に給水機の元に向かう。
しかし給水機のある柱に近寄った時、柱の向こうから急に現れた人影に驚き、足を滑らせて転んでしまった。
どうやら足元が濡れていたようだ。
「イタタ……」
「すみませんね。怪我はないですか?」
「だ、大丈夫です……」
相手の人は手を差し伸べてくれる。
その手をつかもうと顔を上げた時、私はぎょっとした。
目の前にいる人は、フィギュアのパンツを凝視していた女子だ。
その眼を見るだけで、ヘビに睨まれたカエルのように私は動けなくなってしまった。
私がおびえていると、彼女は私の横に視線を向ける。
「む……。これは……?」
そうつぶやき、私に差し伸べた手を、そのまま床に向かって伸ばす。
その手がつかみ取ったものは、なんと私のイラストだった。
私が転んだ拍子に、鞄の中に入れていたイラストが滑り出していたようだ。
バインダーでしっかり閉じていればこんなことにはならなかったかもしれない。
美嶺に見せるためにバラバラに外していたことがアダとなってしまった。
「これは……素晴らしいじゃないですか。ふむ。モデルはこの写真の人たちですか……。よく描けてます」
彼女は笑いもせず、無表情のままにイラストを見つめている。
声には抑揚がなく、感情が読み取れない。
「あぅーっ! 勝手に見ないで!」
取り返そうと手を伸ばしたとき、分かってしまった。
彼女が見入っているイラスト……。
それは登山部のみんなをモデルにした、ちょっとエッチな百合イラストだった。
しかも、参考にした弥山の頂上の写真もセットで見られている。
私は恥ずかしさで死んでしまいそうになり、急いでイラストと写真を取り返す。
「ああ、なるほど。八重垣高校の登山部の方ですか」
「な、なんでわかったんですか?」
「この写真に写っているみなさんの服に『八重垣』と書いてあります。大きなザックも一緒に写っているので分かりますよ」
すごい観察力だ。
私が感心していると、彼女はなぜか私に握手を求めてきた。
「……せっかく絵が描けるのにもったいない。山はやめて、わたくしと一緒に百合で天下を取りませんか?」
彼女は意味の分からない言葉をつぶやいた。
「百合で……天下?」
これは私の日常を脅かす存在……五竜天音さんとの出会いだった。
美嶺は私の自転車のサドルに颯爽とまたがり、荷台を指さしている。
高く調整されたサドルからは美嶺の長い足が伸びている。
美嶺のしなやかな脚の曲線はズボンに包まれていても隠しきれていない。
そのカッコよさに見惚れ、私は胸が高まってしまう。
「……私、重いよ?」
「軽いよ。背負ったから、知ってる」
たやすく言い切る美嶺の表情は、すごく爽やかだ。
私は本当に恋する乙女のような気持ちになって、小さくうなづく。
妄想ノートを入れたトートバッグを前カゴの中に入れて、美嶺の後ろに立った。
荷台に乗るなんて考えていなかったから、自分の長いスカートが邪魔に思えてくる。
スカートが車輪に巻き込まれないように気を付けながら、荷台に腰を下ろして両手で美嶺の腰をつかんだ。
「じゃあ、行こうか!」
美嶺は地面を蹴り、自転車は坂を下り始める。
森林の匂いが風となって頬を撫で、後ろへと過ぎ去っていく。
私は美嶺の背中に抱き着きながら、五月の風を感じ続けた。
△ ▲ △ ▲ △
私がまだ小さかった頃にオープンしたと言われる大きなショッピングモール。
この街で数少ないオタクショップが入っているので、このお店には中学校の頃からよく入り浸るようになっていた。
お腹が減っているので、寄り道せずにフードコートに直行する。
しかしフードコートに近づいた時、私と美嶺の足は自然とその隣にあるオタクショップに吸い込まれていた。
食欲に勝るオタク心。
私たちはアニメグッズコーナーの前に立ち、じっくりと観察を始める。
すでに美嶺はいくつものグッズを手に握り、買う気まんまんだ。
私は液晶ペンタブレットのための貯金だと自分に言い聞かせ、せめてデザインだけでも記憶にとどめておこうと、必死に眺め続けた。
「そういえば、美嶺もよくここに来るの?」
「ああ。自転車を手放す前はよく来てたな。大抵のグッズはネットで買えるけど、やっぱり実物を目の前で見るとテンションが高まるよ」
「そっか……。じゃあ私たち、知らずに同じ場所にいたのかもしれないね!」
「確かに……」
美嶺はハッとした表情になり、私を見つめてきた。
「もっと早くに出会っていれば、アタシのオタクライフはもっと幸せなものになってた? ……いや、そもそも出会うきっかけがないか。お客同士で話しかけるのは難易度が高すぎるし……」
美嶺は一人でブツブツとつぶやき続ける。
ちょっと落ち着いてほしいけど、私をリスペクトしてくれているのも分かって、照れくさくなってしまう。
出会いは偶然の産物だと思うけど、こうしてお互いが同じ場所に立っている今を大切にしようと思えた。
そんな風にしみじみと思っていた時、私は視線の先に怪しい人影を捕らえた。
美少女フィギュアをローアングルからのぞき込んでいる女子がいる。
どう見てもフィギュアのパンツを観察しているようにしか見えない。
雰囲気的には私たちと同年代ぐらいに見えるけど、私服だから確定できない。
背がやけに高い眼鏡女子で、青みがかった黒髪ロング。
風貌そのものは清楚なのに、パンツをのぞくまなざしはハンターそのものだ。
「美嶺。……凄い人がいる」
私は美嶺だけに聞こえる小さな声で囁いた。
美嶺もすぐに気が付いたようで、私たちは相手に気付かれないようにグッズの棚に隠れて様子をうかがう。
「美少女フィギュアに興味津々な女子って、本当にいるんだね……」
「すごく真剣な表情で、堂々としてるな……。むしろデケェ。アタシよりも背が高いんじゃないか?」
「……話しかけてみる? あそこまで立派なオタク女子はレアだと思うよ?」
「……いや、美少女キャラ萌えだったら、話が合わない恐れがある。アタシとしては慎重にいきたい」
「そんなこと言ってたら、いつまでもオタク仲間は増えないんじゃ……」
そう言いかけた時、私のお腹がすごく大きい音で鳴り響いた。
お昼ごはんを食べないままだから当然だ。
そして、フィギュアのパンツを観察している女子もこちらに気付いてしまった。
彼女の眼はなんだかヘビのようだ。
私は恐ろしくなってとっさに目をそらす。
「ひっ……ひとまずなんか食べよっ!」
苦手なヘビを思い出して怖くなったので、美嶺の手を引っ張った。
なんだか嫌な予感がする。
美嶺は「仕方ないな」と言いながら、手に持っていたグッズを棚に戻して私の後を追いかけてくるのだった。
△ ▲ △ ▲ △
フードコートの座席を確保した私は、座席のキープを美嶺にお願いし、立ち上がった。
「ちょっとお水を持ってくるよ……」
不気味な目に見つめられて怖くなったせいか、ちょっと喉が渇く。
ご飯と一緒に注文した飲み物を待つのも我慢できず、給水機からお水をもらって来ようと思ったのだ。
「鞄は置いていかないのか?」
「例のノートが入ってるから、これは肌身離さず持っておきたくって……」
美嶺にそう伝え、私は足早に給水機の元に向かう。
しかし給水機のある柱に近寄った時、柱の向こうから急に現れた人影に驚き、足を滑らせて転んでしまった。
どうやら足元が濡れていたようだ。
「イタタ……」
「すみませんね。怪我はないですか?」
「だ、大丈夫です……」
相手の人は手を差し伸べてくれる。
その手をつかもうと顔を上げた時、私はぎょっとした。
目の前にいる人は、フィギュアのパンツを凝視していた女子だ。
その眼を見るだけで、ヘビに睨まれたカエルのように私は動けなくなってしまった。
私がおびえていると、彼女は私の横に視線を向ける。
「む……。これは……?」
そうつぶやき、私に差し伸べた手を、そのまま床に向かって伸ばす。
その手がつかみ取ったものは、なんと私のイラストだった。
私が転んだ拍子に、鞄の中に入れていたイラストが滑り出していたようだ。
バインダーでしっかり閉じていればこんなことにはならなかったかもしれない。
美嶺に見せるためにバラバラに外していたことがアダとなってしまった。
「これは……素晴らしいじゃないですか。ふむ。モデルはこの写真の人たちですか……。よく描けてます」
彼女は笑いもせず、無表情のままにイラストを見つめている。
声には抑揚がなく、感情が読み取れない。
「あぅーっ! 勝手に見ないで!」
取り返そうと手を伸ばしたとき、分かってしまった。
彼女が見入っているイラスト……。
それは登山部のみんなをモデルにした、ちょっとエッチな百合イラストだった。
しかも、参考にした弥山の頂上の写真もセットで見られている。
私は恥ずかしさで死んでしまいそうになり、急いでイラストと写真を取り返す。
「ああ、なるほど。八重垣高校の登山部の方ですか」
「な、なんでわかったんですか?」
「この写真に写っているみなさんの服に『八重垣』と書いてあります。大きなザックも一緒に写っているので分かりますよ」
すごい観察力だ。
私が感心していると、彼女はなぜか私に握手を求めてきた。
「……せっかく絵が描けるのにもったいない。山はやめて、わたくしと一緒に百合で天下を取りませんか?」
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