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第五章「百合の花を胸に秘め」
第六話「ヒカリの力を借りるため」
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始業前の部室で私を待っていたのは、銀髪のウィッグをかぶって震えている体操服姿の千景さんだった。
「千景さん……どうしたんですか? 学校でウィッグはつけられないって言ってたのに……」
「……大会まで、十日もない。体づくりにも……限界が、ある」
ウィッグをかぶっているのに、ヒカリさんの『のです』口調になっていない。
これをかぶるだけで変身できると思い込んでいたけど、千景さんが以前言っていたように、お店の外に出ると変身できなくなるのだろう。
「……体力が簡単につくものじゃないって言うのは分かりますけど……、なぜウィッグを?」
「自由にヒカリになれれば、それだけで役に立つ。だから……慣れるため」
『ヒカリ』とは、千景さんが銀髪のウィッグをかぶって変身できる『店員さんモード』のことだ。テキパキと動き、持てる知識を自在に操るさまには圧倒されたものだ。
千景さんいわく、あのヒカリさんの力を自由に引き出すことが出来れば、今以上にみんなの役に立てるはずということだった。
しかし千景さんはとっても恥ずかしがり屋だ。
どこからどう見てもコスプレにしか見えない銀髪のウィッグを学校でつけるということは、禁忌以外のなにものでもないはず。
生徒が少ない早朝とはいえ、その恥ずかしさは想像を絶するのだろう。
「あの……。そんなに無理しなくてもいいと思うんですが……」
「やる。……みんなのため」
千景さんはとても真剣な表情で立ち上がる。
歩荷トレーニング用のペットボトル入りのザックを背負って部室を出ていくので、私も急いで着替え、追いかけるのだった。
晴れているので裏山でザックを背負って歩くトレーニングだと思っていたけど、千景さんは校舎の中を見ている。
どうやら恥ずかしさの克服のためにも、正体がバレるリスクのある環境を選ぼうとしているようだ。
しかし校舎の中に踏み入る勇気が出せないようで、千景さんは私の背後に隠れて身をこわばらせていた。
「あの……やっぱりやめにしませんか? そんなに無理しなくても……」
「や……やる!」
千景さんは珍しく強い口調で宣言したものの、私の腕に吸い付いたように離れない。
まだ登校前の時間なので生徒の姿は見えないけど、千景さんにとっては十分ハードルが高いようだった。
「……じゃあ、特別教室のある西棟の階段を使うってどうでしょうか? 音楽室や家庭科室に朝から用がある生徒もいないと思うので……」
「……うん。そうする」
千景さんがコクリとうなづいたので、私は西棟を目指して進むことにした。
△ ▲ △ ▲ △
西棟へ目立たないように侵入しようと、校舎裏の扉を開けた。
廊下はL字型に曲がっており、曲がった先にはすぐに階段があるはずだ。
階段は視線も通らないので、千景さんの秘密がバレるリスクはグッと低くなる。
あそこまでたどり着けば、あとは階段を昇り降りするトレーニングを始めるだけだ。
私が先頭を歩きながら、慎重に進んだ。
「待ってください! 足音がします」
カツカツとヒールの高い靴の音が響いてくる。
私は千景さんだけに聞こえるような小声で制止すると、廊下の角からそっと向こうを見る。
その視線の先にいたのはあまちゃん先生だった。
鍵束を持っていて、特別教室の扉を開けて回っているようだ。
学校の施錠について想像したこともなかったが、うちの学校は先生が鍵の管理をやっているのだろう。
「……そこにいるのはあまちゃん先生ですし、千景さんも平気ですよね」
「ダメ。先生にも、秘密」
「そうだったんですか……」
千景さんの秘密を知っている人がどこまでなのかは分からないが、先生に秘密なのなら、むしろ最大限に気を付けなければいけない。
あまちゃん先生は私たちの秘密を発見してはニヤニヤしているところがあるので、千景さんを辱める可能性は少しでも回避する必要がある。
私は改めて先生の挙動を見守った。
私たちが今いる場所にも鍵が閉まっている特別教室があるので、このまま待っているだけだと確実に気付かれてしまう。
せめて私たちと反対方向をしばらく見ていてくれればその隙に階段に逃げ込めるのに、先生は着実にこちらに近づいてきていた。
「いったん校舎から出て、先生がいなくなるのを待ちましょう!」
一時退却を決断し、西棟に入るときに使った扉のほうを向く。
しかし、外とつながる扉の向こうには、他の運動部の生徒が朝練のために集合し始めているところだった。
「出れない……! せ……せめて千景さんはそのウィッグを外してください!」
「大丈夫……まかせて」
千景さんはそう言うと、何か小さなものを先生のほうに投げた。
それは先生よりも遠くに着地し、軽い音を立てながら転がっていく。
見たところ、ペットボトルのキャップのようだった。
「あらぁ、何かしらぁ?」
あまちゃん先生の意識は転がり続けるキャップに向かい、私たちに背中を向けた。
「行こう」
千景さんが音もなく飛び出す。
私もその後を追って階段へと走った。
先生の目が届かない高さまで登ったあと、千景さんに話しかける。
「さっきのキャップ、どこから出したんですか?」
「これ……なのです」
千景さんが手に持っているペットボトルを私に見せる。
それは歩荷トレーニングの重しとしてザックに入れていた水入りペットボトルだった。
千景さんは私がオロオロしている隙にザックからペットボトルを出し、とっさにキャップを投げたのだ。
その冷静さにはヒカリさんの片りんが垣間見えた。
口調もヒカリさんのような『のです』口調が出てきている。
このトレーニングの成果が早くも表れてきたのを感じ、私たちは意気揚々と階段トレーニングを始めるのだった。
△ ▲ △ ▲ △
ずいぶんと時間がたち、私たちは汗をぬぐいながら階段を登る足を止めた。
階段の踊り場にある小さな窓からは、登校する生徒の姿が見える。
「登校する生徒がけっこう増えてきましたね。そろそろ終わりにしましょうか?」
「……はい、なのです」
「部室に戻るときはウィッグを外せばいいので、楽ですね! ザックもペットボトルの水を抜けば軽くなりますし、千景さんのザックも私が持ちますよ!」
千景さんは校内で大きなザックを背負っている姿を見られるだけでも恥ずかしいようなので、そんな提案をした。
しかし、千景さんはウィッグをつかんだまま、頭から外そうとしない。
「あれ……? 千景さん、どうしました?」
「……取れない、のです」
「え……ええ?」
それは思わぬアクシデントだった。
私は慌ててウィッグを観察する。
千景さんは地毛をネットで包み込み、その上から頭部全体を覆う銀髪のウィッグをつけている。
どうやら前髪がウィッグの内側にくっついているようだった。
「ウィッグの中ってこうなってるんですね……。えっと……ネットからはみ出てる前髪が、なんかの金具に挟まってますね」
「アジャスターに……?」
アジャスターとは、頭の大きさに合わせるための調節器具のことらしい。
今の状況を例えると、ファスナーに髪の毛が挟まったような感じになっていた。
「私が外しますよ」
私は手先が器用なので、なんとかなると確信する。
しかしアジャスターに触れようとした瞬間、背後の階段から誰かが登ってくる足音が近づいてきた。
「誰か……来る、のです」
「あぅぅ……。と、とりあえず近くの教室に隠れましょう! 特別教室なら、この時間の生徒は用がないはずですし!」
挟まった髪の毛の対応をいったん諦め、手近な特別教室に私たちは逃げ込んだ。
これでやり過ごせると思ったのだが、おもむろに扉が開く。
(え……嘘! なんでよりにもよってこの教室に入ってくるの?)
意味が分からないけど、とにかく隠れるしかない。
私たちは慌てて机の下に隠れ、息を潜めるのだった。
「千景さん……どうしたんですか? 学校でウィッグはつけられないって言ってたのに……」
「……大会まで、十日もない。体づくりにも……限界が、ある」
ウィッグをかぶっているのに、ヒカリさんの『のです』口調になっていない。
これをかぶるだけで変身できると思い込んでいたけど、千景さんが以前言っていたように、お店の外に出ると変身できなくなるのだろう。
「……体力が簡単につくものじゃないって言うのは分かりますけど……、なぜウィッグを?」
「自由にヒカリになれれば、それだけで役に立つ。だから……慣れるため」
『ヒカリ』とは、千景さんが銀髪のウィッグをかぶって変身できる『店員さんモード』のことだ。テキパキと動き、持てる知識を自在に操るさまには圧倒されたものだ。
千景さんいわく、あのヒカリさんの力を自由に引き出すことが出来れば、今以上にみんなの役に立てるはずということだった。
しかし千景さんはとっても恥ずかしがり屋だ。
どこからどう見てもコスプレにしか見えない銀髪のウィッグを学校でつけるということは、禁忌以外のなにものでもないはず。
生徒が少ない早朝とはいえ、その恥ずかしさは想像を絶するのだろう。
「あの……。そんなに無理しなくてもいいと思うんですが……」
「やる。……みんなのため」
千景さんはとても真剣な表情で立ち上がる。
歩荷トレーニング用のペットボトル入りのザックを背負って部室を出ていくので、私も急いで着替え、追いかけるのだった。
晴れているので裏山でザックを背負って歩くトレーニングだと思っていたけど、千景さんは校舎の中を見ている。
どうやら恥ずかしさの克服のためにも、正体がバレるリスクのある環境を選ぼうとしているようだ。
しかし校舎の中に踏み入る勇気が出せないようで、千景さんは私の背後に隠れて身をこわばらせていた。
「あの……やっぱりやめにしませんか? そんなに無理しなくても……」
「や……やる!」
千景さんは珍しく強い口調で宣言したものの、私の腕に吸い付いたように離れない。
まだ登校前の時間なので生徒の姿は見えないけど、千景さんにとっては十分ハードルが高いようだった。
「……じゃあ、特別教室のある西棟の階段を使うってどうでしょうか? 音楽室や家庭科室に朝から用がある生徒もいないと思うので……」
「……うん。そうする」
千景さんがコクリとうなづいたので、私は西棟を目指して進むことにした。
△ ▲ △ ▲ △
西棟へ目立たないように侵入しようと、校舎裏の扉を開けた。
廊下はL字型に曲がっており、曲がった先にはすぐに階段があるはずだ。
階段は視線も通らないので、千景さんの秘密がバレるリスクはグッと低くなる。
あそこまでたどり着けば、あとは階段を昇り降りするトレーニングを始めるだけだ。
私が先頭を歩きながら、慎重に進んだ。
「待ってください! 足音がします」
カツカツとヒールの高い靴の音が響いてくる。
私は千景さんだけに聞こえるような小声で制止すると、廊下の角からそっと向こうを見る。
その視線の先にいたのはあまちゃん先生だった。
鍵束を持っていて、特別教室の扉を開けて回っているようだ。
学校の施錠について想像したこともなかったが、うちの学校は先生が鍵の管理をやっているのだろう。
「……そこにいるのはあまちゃん先生ですし、千景さんも平気ですよね」
「ダメ。先生にも、秘密」
「そうだったんですか……」
千景さんの秘密を知っている人がどこまでなのかは分からないが、先生に秘密なのなら、むしろ最大限に気を付けなければいけない。
あまちゃん先生は私たちの秘密を発見してはニヤニヤしているところがあるので、千景さんを辱める可能性は少しでも回避する必要がある。
私は改めて先生の挙動を見守った。
私たちが今いる場所にも鍵が閉まっている特別教室があるので、このまま待っているだけだと確実に気付かれてしまう。
せめて私たちと反対方向をしばらく見ていてくれればその隙に階段に逃げ込めるのに、先生は着実にこちらに近づいてきていた。
「いったん校舎から出て、先生がいなくなるのを待ちましょう!」
一時退却を決断し、西棟に入るときに使った扉のほうを向く。
しかし、外とつながる扉の向こうには、他の運動部の生徒が朝練のために集合し始めているところだった。
「出れない……! せ……せめて千景さんはそのウィッグを外してください!」
「大丈夫……まかせて」
千景さんはそう言うと、何か小さなものを先生のほうに投げた。
それは先生よりも遠くに着地し、軽い音を立てながら転がっていく。
見たところ、ペットボトルのキャップのようだった。
「あらぁ、何かしらぁ?」
あまちゃん先生の意識は転がり続けるキャップに向かい、私たちに背中を向けた。
「行こう」
千景さんが音もなく飛び出す。
私もその後を追って階段へと走った。
先生の目が届かない高さまで登ったあと、千景さんに話しかける。
「さっきのキャップ、どこから出したんですか?」
「これ……なのです」
千景さんが手に持っているペットボトルを私に見せる。
それは歩荷トレーニングの重しとしてザックに入れていた水入りペットボトルだった。
千景さんは私がオロオロしている隙にザックからペットボトルを出し、とっさにキャップを投げたのだ。
その冷静さにはヒカリさんの片りんが垣間見えた。
口調もヒカリさんのような『のです』口調が出てきている。
このトレーニングの成果が早くも表れてきたのを感じ、私たちは意気揚々と階段トレーニングを始めるのだった。
△ ▲ △ ▲ △
ずいぶんと時間がたち、私たちは汗をぬぐいながら階段を登る足を止めた。
階段の踊り場にある小さな窓からは、登校する生徒の姿が見える。
「登校する生徒がけっこう増えてきましたね。そろそろ終わりにしましょうか?」
「……はい、なのです」
「部室に戻るときはウィッグを外せばいいので、楽ですね! ザックもペットボトルの水を抜けば軽くなりますし、千景さんのザックも私が持ちますよ!」
千景さんは校内で大きなザックを背負っている姿を見られるだけでも恥ずかしいようなので、そんな提案をした。
しかし、千景さんはウィッグをつかんだまま、頭から外そうとしない。
「あれ……? 千景さん、どうしました?」
「……取れない、のです」
「え……ええ?」
それは思わぬアクシデントだった。
私は慌ててウィッグを観察する。
千景さんは地毛をネットで包み込み、その上から頭部全体を覆う銀髪のウィッグをつけている。
どうやら前髪がウィッグの内側にくっついているようだった。
「ウィッグの中ってこうなってるんですね……。えっと……ネットからはみ出てる前髪が、なんかの金具に挟まってますね」
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アジャスターとは、頭の大きさに合わせるための調節器具のことらしい。
今の状況を例えると、ファスナーに髪の毛が挟まったような感じになっていた。
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私は手先が器用なので、なんとかなると確信する。
しかしアジャスターに触れようとした瞬間、背後の階段から誰かが登ってくる足音が近づいてきた。
「誰か……来る、のです」
「あぅぅ……。と、とりあえず近くの教室に隠れましょう! 特別教室なら、この時間の生徒は用がないはずですし!」
挟まった髪の毛の対応をいったん諦め、手近な特別教室に私たちは逃げ込んだ。
これでやり過ごせると思ったのだが、おもむろに扉が開く。
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