100 / 133
第五章「百合の花を胸に秘め」
第十九話「試練の始まり」
しおりを挟む
大会の準備ができるのも今日が最後。
ザックの荷造りのため、部室ではみんなで賑やかに道具を並べていた。
私はペグのチェックをしようと、袋からハンマーとペグを取り出す。
本数の不足はないか、変に曲がっているペグはないか……道具の確認は大切な仕事だ。
「あ……ペグが土だらけ……」
アルミ製のペグには大量の土が付着している。
これは先日の嵐の日、テントを張っていた校庭の土だろう。
土を落とそうと、私は部室の外に出た。
部室棟の前の広場には、ほたか先輩が植えたヒマワリ植木鉢が置いてある。
部室の窓から眺められなくなったので先輩は残念がってたけど、落下の心配がないので、ここに移したのは正解だと思った。
十日前は小さな芽しかなかったヒマワリも、今では四つとも順調に成長してきている。
大会で不在になっている間の水やりは小桃ちゃんにお願いしたので、大会が終わったらたくさんお礼をしよう。
(それにしても、いよいよ大会かぁ……)
ぼんやりと思いにふけりながら、ペグを叩いてこびりついた土を落とす。
この一カ月は色々とあった。
入部するだけでもドタバタし、靴選びで思わぬハプニングがあり、キャンプで美嶺の気持ちを知ってしまい、ほたか先輩には告白までされてしまった……。
(あぅぅ……。胸がヤバイ……)
みんなのことを思い出すだけで心臓が高鳴ってしまう。
顔面が熱い。
まさか自分の内面がここまで揺れ動くなんて、思ってもみなかった。
「あらあら。空木さん、こんなところにいたのねぇ」
ふいに背後から話しかけられ、本当に心臓が口から飛び出るかと思った。
とっさに振り向くと、そこにはあまちゃん先生が立っている。
「ど……どうしたの?」
「部室にいらっしゃ~い。校長がいらっしゃってるわよぉ」
「……校長先生が?」
校長先生が部室に来るなんて初めてだ。
審査を厳しくするように言っていたことと関係するのだろうか?
私は胸騒ぎがして、部室へと走った。
△ ▲ △ ▲ △
(デ……デカいっ!)
部室に入って一番最初に目に飛び込んできたのは、巨大な背中だった。
高身長の美嶺をゆうに超える巨体。
縦も横も大きい上に、決して太っているわけではない。
まるでアメコミヒーローのような逆三角形の上半身に、スーツ越しでも分かる 四肢の筋肉の隆起。そして盛り上がった広背筋の圧力がすさまじい。
スカートをはいているので、かろうじて女性だと分かる。
怖いので遠巻きにみんなの元に向かうと、怖そうな目が見えた。
(校長先生って……五竜さんのおばあちゃんだっけ?)
ヘビのように鋭いまなざしは、確かに五竜一族の目だった。
「ふむ。これで全員だね?」
校長先生は遥か上から見下ろすように、私たちを見回す。
「四人かい……。今年もギリギリというわけだ」
「あ……あの。五竜校長……。今日はどうしていらっしゃったんでしょうか?」
ほたか先輩が縮こまりながら話している。
千景さんはすでにおびえ切って、寝袋にくるまって震えていた。
「この部は何年も実績が伴わず、部員も減り続けている。山を愛したアタシが作った登山部なのに……なんとも嘆かわしいことだよ」
校長先生は腕を組むなり、大きなため息をついた。
「梓川には伝えておいたから、皆は知っていると思うが……。次の県大会で素晴らしい成果が出せなければ……」
言いかけて、校長先生は私たちをにらみつける。
この瞬間に、私は理解した。
これが、ほたか先輩が浮かない顔をしていた原因だ。
(もしかして、廃部? そんな……。せっかくみんなと仲良くなったのに!)
私は恐怖で胸が張り裂けそうになる。
そして、校長先生はゆっくりと口を開いた。
「……素晴らしい成果が出せなければ、アタシ直々に鍛えさせてもらう。……クマと戦えるほどの筋肉を身に着けるんだ」
クマ?
筋肉?
あまりにも予想外の単語が飛び出て、あっけにとられる。
「あぅぅ? ……ムキムキマッチョになるってことですか?」
「おや。初耳という感じだねぇ。……ああ、そうだ。筋肉はすべてを解決するからね」
私が……筋肉モリモリの女の子に?
確かに適度なシェイプアップができればうれしいけど、『素晴らしい成果』が出せなければ、校長先生のような鋼のボディを手に入れることになるらしい。
私が反応に困っていると、ほたか先輩が悲痛な叫び声をあげた。
「校長! それは待ってくださいっ! 絶対に結果を残すので、みんなをムキムキにはしないでぇ……」
「梓川……。その言葉は本当だな?」
「……次の大会で結果を出しますので、みんなの体は可愛いままでお願いします!」
「天城君にも厳しく審査するように言ってある。……甘めの審査は期待しないことだ」
「もちろんです!」
必死に食い下がる先輩の言葉に納得してくれたのか、校長先生の口元にはようやく笑みがこぼれた。
「……ふむ。その意気や良し! 素晴らしい成果を期待している!」
そして、身をひるがえして去っていく。
その立ち去る姿は王者の貫禄を感じさせた。
△ ▲ △ ▲ △
「みんな……今まで黙っててごめんねっ!」
ほたか先輩は深々と頭を下げた。
校長先生からは結構前から告げられていたけど、みんなに言えずにいたらしい。
「ほたか先輩、気にしないでください~! 私なんて『負けたら廃部だ』って言われるかと思ったので、全然たいしたことないですよぉ」
「うん。……『部費の大幅削減』って言われなくて、良かった」
千景さんも、校長先生がいなくなったので、ようやく寝袋から這い出てきた。
そして、ほっと胸をなでおろしている。
それにしても、さすがはうちの学校のボス。
結果が出せないなら筋肉で解決だ、とは……文字通りの力技だ。
「そういえばムキムキになるのって、ほたか先輩としては望むところじゃないんですか?」
「お姉さんはもちろんいいけど……。でも、千景ちゃんとましろちゃんがムキムキになるのは絶対に見たくないのぉ!」
「そ……そうだったんですか? てっきり先輩は、私をムキムキにしようとしてるのかと……」
「違うよぉ! ましろちゃんは、そのふわふわな所が魅力なのっ!」
そんなに強く宣言されると、恥ずかしくなってしまう……。
すると、美嶺が自分を指さしている。
「あの……アタシはムキムキでいいんすか?」
「……うん。美嶺ちゃんはお姉さんといっしょで、筋肉の道を行くつもりなんだよね?」
「あぅぅ~! ほたか先輩も、これ以上ムキムキにならないでくださいよ~」
何度も強調するけど、ほたか先輩は今ぐらいの肉体美が最高にきれいなので、鍛えすぎないでいただきたい!
「ましろ……。アタシはいいのかよ?」
「うん。美嶺はたくましい腹筋がすごく素敵だから、止めないよ!」
「うぐぐ……。なんかアタシだけ仲間外れみたいじゃんかよー」
美嶺は唇を尖らせてふてくされる。
私たちは楽しく笑いあった。
「ほたか。大会前だから、部長として……何か抱負でも」
「えっ……。えっと……。急にふられると、困っちゃうなっ」
千景さんに話を振られ、ほたか先輩は慌て始める。
そしてしばらく考え込んだ後、微笑んで言った。
「みんな、怪我せずお山を楽しもうねっ!」
それはほたか先輩らしい、とても穏やかな抱負だった。
「……勝利って言わなくていいんすか?」
「あ、そっか。負けるとましろちゃんと千景ちゃんがムキムキになっちゃうもんね……」
ほたか先輩はあらためて声を張り上げた。
「じゃ、じゃあ。勝利を目指してがんばろ~っ」
大会直前の掛け声だというのに、とてものんびりした声だ。
でも、むやみに競うのが苦手な私にとっては、このぐらいが心地いい。
「はいっ。がんばりましょ~」
私も応えるように手を振り上げる。
登山部の部室に咲き乱れる百合の花園。
この素敵なみんなをムキムキマッチョにしないためにも、頑張ろうと心に誓う。
さあ、いよいよ県大会の開始です!
第五章「百合の花を胸に秘め」 完
==========
【後書き】
県大会に向ける準備を描く第五章が完結しました!
もし「面白い!」、「続きが気になる!」と思っていただけましたら、お気に入り登録やご感想をぜひよろしくお願いいたします!
本作を書き進めるモチベーションとなります!
いよいよ、県大会となる第六章へと続きます。
次話からの新展開にご期待ください!
ザックの荷造りのため、部室ではみんなで賑やかに道具を並べていた。
私はペグのチェックをしようと、袋からハンマーとペグを取り出す。
本数の不足はないか、変に曲がっているペグはないか……道具の確認は大切な仕事だ。
「あ……ペグが土だらけ……」
アルミ製のペグには大量の土が付着している。
これは先日の嵐の日、テントを張っていた校庭の土だろう。
土を落とそうと、私は部室の外に出た。
部室棟の前の広場には、ほたか先輩が植えたヒマワリ植木鉢が置いてある。
部室の窓から眺められなくなったので先輩は残念がってたけど、落下の心配がないので、ここに移したのは正解だと思った。
十日前は小さな芽しかなかったヒマワリも、今では四つとも順調に成長してきている。
大会で不在になっている間の水やりは小桃ちゃんにお願いしたので、大会が終わったらたくさんお礼をしよう。
(それにしても、いよいよ大会かぁ……)
ぼんやりと思いにふけりながら、ペグを叩いてこびりついた土を落とす。
この一カ月は色々とあった。
入部するだけでもドタバタし、靴選びで思わぬハプニングがあり、キャンプで美嶺の気持ちを知ってしまい、ほたか先輩には告白までされてしまった……。
(あぅぅ……。胸がヤバイ……)
みんなのことを思い出すだけで心臓が高鳴ってしまう。
顔面が熱い。
まさか自分の内面がここまで揺れ動くなんて、思ってもみなかった。
「あらあら。空木さん、こんなところにいたのねぇ」
ふいに背後から話しかけられ、本当に心臓が口から飛び出るかと思った。
とっさに振り向くと、そこにはあまちゃん先生が立っている。
「ど……どうしたの?」
「部室にいらっしゃ~い。校長がいらっしゃってるわよぉ」
「……校長先生が?」
校長先生が部室に来るなんて初めてだ。
審査を厳しくするように言っていたことと関係するのだろうか?
私は胸騒ぎがして、部室へと走った。
△ ▲ △ ▲ △
(デ……デカいっ!)
部室に入って一番最初に目に飛び込んできたのは、巨大な背中だった。
高身長の美嶺をゆうに超える巨体。
縦も横も大きい上に、決して太っているわけではない。
まるでアメコミヒーローのような逆三角形の上半身に、スーツ越しでも分かる 四肢の筋肉の隆起。そして盛り上がった広背筋の圧力がすさまじい。
スカートをはいているので、かろうじて女性だと分かる。
怖いので遠巻きにみんなの元に向かうと、怖そうな目が見えた。
(校長先生って……五竜さんのおばあちゃんだっけ?)
ヘビのように鋭いまなざしは、確かに五竜一族の目だった。
「ふむ。これで全員だね?」
校長先生は遥か上から見下ろすように、私たちを見回す。
「四人かい……。今年もギリギリというわけだ」
「あ……あの。五竜校長……。今日はどうしていらっしゃったんでしょうか?」
ほたか先輩が縮こまりながら話している。
千景さんはすでにおびえ切って、寝袋にくるまって震えていた。
「この部は何年も実績が伴わず、部員も減り続けている。山を愛したアタシが作った登山部なのに……なんとも嘆かわしいことだよ」
校長先生は腕を組むなり、大きなため息をついた。
「梓川には伝えておいたから、皆は知っていると思うが……。次の県大会で素晴らしい成果が出せなければ……」
言いかけて、校長先生は私たちをにらみつける。
この瞬間に、私は理解した。
これが、ほたか先輩が浮かない顔をしていた原因だ。
(もしかして、廃部? そんな……。せっかくみんなと仲良くなったのに!)
私は恐怖で胸が張り裂けそうになる。
そして、校長先生はゆっくりと口を開いた。
「……素晴らしい成果が出せなければ、アタシ直々に鍛えさせてもらう。……クマと戦えるほどの筋肉を身に着けるんだ」
クマ?
筋肉?
あまりにも予想外の単語が飛び出て、あっけにとられる。
「あぅぅ? ……ムキムキマッチョになるってことですか?」
「おや。初耳という感じだねぇ。……ああ、そうだ。筋肉はすべてを解決するからね」
私が……筋肉モリモリの女の子に?
確かに適度なシェイプアップができればうれしいけど、『素晴らしい成果』が出せなければ、校長先生のような鋼のボディを手に入れることになるらしい。
私が反応に困っていると、ほたか先輩が悲痛な叫び声をあげた。
「校長! それは待ってくださいっ! 絶対に結果を残すので、みんなをムキムキにはしないでぇ……」
「梓川……。その言葉は本当だな?」
「……次の大会で結果を出しますので、みんなの体は可愛いままでお願いします!」
「天城君にも厳しく審査するように言ってある。……甘めの審査は期待しないことだ」
「もちろんです!」
必死に食い下がる先輩の言葉に納得してくれたのか、校長先生の口元にはようやく笑みがこぼれた。
「……ふむ。その意気や良し! 素晴らしい成果を期待している!」
そして、身をひるがえして去っていく。
その立ち去る姿は王者の貫禄を感じさせた。
△ ▲ △ ▲ △
「みんな……今まで黙っててごめんねっ!」
ほたか先輩は深々と頭を下げた。
校長先生からは結構前から告げられていたけど、みんなに言えずにいたらしい。
「ほたか先輩、気にしないでください~! 私なんて『負けたら廃部だ』って言われるかと思ったので、全然たいしたことないですよぉ」
「うん。……『部費の大幅削減』って言われなくて、良かった」
千景さんも、校長先生がいなくなったので、ようやく寝袋から這い出てきた。
そして、ほっと胸をなでおろしている。
それにしても、さすがはうちの学校のボス。
結果が出せないなら筋肉で解決だ、とは……文字通りの力技だ。
「そういえばムキムキになるのって、ほたか先輩としては望むところじゃないんですか?」
「お姉さんはもちろんいいけど……。でも、千景ちゃんとましろちゃんがムキムキになるのは絶対に見たくないのぉ!」
「そ……そうだったんですか? てっきり先輩は、私をムキムキにしようとしてるのかと……」
「違うよぉ! ましろちゃんは、そのふわふわな所が魅力なのっ!」
そんなに強く宣言されると、恥ずかしくなってしまう……。
すると、美嶺が自分を指さしている。
「あの……アタシはムキムキでいいんすか?」
「……うん。美嶺ちゃんはお姉さんといっしょで、筋肉の道を行くつもりなんだよね?」
「あぅぅ~! ほたか先輩も、これ以上ムキムキにならないでくださいよ~」
何度も強調するけど、ほたか先輩は今ぐらいの肉体美が最高にきれいなので、鍛えすぎないでいただきたい!
「ましろ……。アタシはいいのかよ?」
「うん。美嶺はたくましい腹筋がすごく素敵だから、止めないよ!」
「うぐぐ……。なんかアタシだけ仲間外れみたいじゃんかよー」
美嶺は唇を尖らせてふてくされる。
私たちは楽しく笑いあった。
「ほたか。大会前だから、部長として……何か抱負でも」
「えっ……。えっと……。急にふられると、困っちゃうなっ」
千景さんに話を振られ、ほたか先輩は慌て始める。
そしてしばらく考え込んだ後、微笑んで言った。
「みんな、怪我せずお山を楽しもうねっ!」
それはほたか先輩らしい、とても穏やかな抱負だった。
「……勝利って言わなくていいんすか?」
「あ、そっか。負けるとましろちゃんと千景ちゃんがムキムキになっちゃうもんね……」
ほたか先輩はあらためて声を張り上げた。
「じゃ、じゃあ。勝利を目指してがんばろ~っ」
大会直前の掛け声だというのに、とてものんびりした声だ。
でも、むやみに競うのが苦手な私にとっては、このぐらいが心地いい。
「はいっ。がんばりましょ~」
私も応えるように手を振り上げる。
登山部の部室に咲き乱れる百合の花園。
この素敵なみんなをムキムキマッチョにしないためにも、頑張ろうと心に誓う。
さあ、いよいよ県大会の開始です!
第五章「百合の花を胸に秘め」 完
==========
【後書き】
県大会に向ける準備を描く第五章が完結しました!
もし「面白い!」、「続きが気になる!」と思っていただけましたら、お気に入り登録やご感想をぜひよろしくお願いいたします!
本作を書き進めるモチベーションとなります!
いよいよ、県大会となる第六章へと続きます。
次話からの新展開にご期待ください!
0
あなたにおすすめの小説
放課後の約束と秘密 ~温もり重ねる二人の時間~
楠富 つかさ
恋愛
中学二年生の佑奈は、母子家庭で家事をこなしながら日々を過ごしていた。友達はいるが、特別に誰かと深く関わることはなく、学校と家を行き来するだけの平凡な毎日。そんな佑奈に、同じクラスの大波多佳子が積極的に距離を縮めてくる。
佳子は華やかで、成績も良く、家は裕福。けれど両親は海外赴任中で、一人暮らしをしている。人懐っこい笑顔の裏で、彼女が抱えているのは、誰にも言えない「寂しさ」だった。
「ねぇ、明日から私の部屋で勉強しない?」
放課後、二人は図書室ではなく、佳子の部屋で過ごすようになる。最初は勉強のためだったはずが、いつの間にか、それはただ一緒にいる時間になり、互いにとってかけがえのないものになっていく。
――けれど、佑奈は思う。
「私なんかが、佳子ちゃんの隣にいていいの?」
特別になりたい。でも、特別になるのが怖い。
放課後、少しずつ距離を縮める二人の、静かであたたかな日々の物語。
4/6以降、8/31の完結まで毎週日曜日更新です。
義姉妹百合恋愛
沢谷 暖日
青春
姫川瑞樹はある日、母親を交通事故でなくした。
「再婚するから」
そう言った父親が1ヶ月後連れてきたのは、新しい母親と、美人で可愛らしい義理の妹、楓だった。
次の日から、唐突に楓が急に積極的になる。
それもそのはず、楓にとっての瑞樹は幼稚園の頃の初恋相手だったのだ。
※他サイトにも掲載しております
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編7が完結しました!(2026.1.29)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
迷子を助けたら生徒会長の婚約者兼女の子のパパになったけど別れたはずの彼女もなぜか近づいてくる
九戸政景
恋愛
新年に初詣に来た父川冬矢は、迷子になっていた頼母木茉莉を助け、従姉妹の田母神真夏と知り合う。その後、真夏と再会した冬矢は真夏の婚約者兼茉莉の父親になってほしいと頼まれる。
※こちらは、カクヨムやエブリスタでも公開している作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる