17 / 42
第16話 助けて、ミツ!
しおりを挟む
助けて、ミツ!
さすがの俺もそう思わずにはいられない、音夢の提案。
「ここにいる人達に、この世界での生き方を教えてあげてほしいの」
これだよ。
このさー、言葉にするのは簡単だけど、やるとなったらクソめんどいヤツ!
「センパイ、諦めまショ? お姉、こうなったらテコでもウゴかなヤツですし~」
「知ってるッッ!!!!」
ニコニコしながら言う玲夢に、俺は半ば悲鳴じみた返事をする。
だが、それでもやりたくない俺は、一応の反論を試みる。
「だがよぉ、音夢。俺がこいつらにそれを教える理由がどこにある? 俺から一方的に施す、とかは絶対イヤだぞ。俺はこいつらの保護者じゃねぇ」
「だ、だったら食べ物があるよ!」
秀和が、俺と音夢のやり取りに口を挟んでくる。
「そうです、吉田帝国が集めた食料の半分を勇者様に――」
オッサンもそれに乗ってこようとするが、
「食料なら」
俺は、無限収納庫から、食料をこの場に転移する。
「ある」
現れたのは、食い物の山。
しかも保存食ではなく新鮮な野菜、小麦、米、肉、果実などなど。
山の高さは、3mくらいにはなってそうかな。
「俺らが一生苦労しない程度の分ならあるから、いらねぇよ」
「そ、そんなに……!?」
たじろぐオッサン。秀和もポカ~ンとなっている。
ちなみに俺と音夢と玲夢が一生苦労しない程度、ってのは真っ赤な嘘
多分、この場にいる全員が一生食べていける分くらいはあるんじゃねぇかな。
何せアルスノウェじゃイベントのたびに大量に買い込んでたし。
俺を支援してくれてた国からも、何かの折に送られてたし。
でも、そうしないと死ぬ、ってくらいには常時切羽詰まってたんだよな、当時は。
「そんなに食い物があるなら、俺達に分けてくれたっていいだろ!」
と、いかにもチャラそうな外見のにいちゃんが、前に出てきてそう怒鳴る。
見た目、ロンゲの中原をナーフしたような、ヒョロい青年だ。
「帝国が集めた食い物なんて、この数で分けたらすぐなくなる。だったら!」
「で、その場合、俺にはどんな得があるんだい、おにいさん?」
ため息を交えつつ、俺はにいちゃんにそう尋ねる。
「金だったら払うよ!」
何を勘違いしたのか、にいちゃんは財布を取り出す。
「いらんわ。札なんぞ、それこそ今じゃトイレットペーパー以下だろうが」
「だったらどうしろっつぅんだよ!」
逆ギレされた。
「誘眠」
「……グゥ」
なので、眠らせた。
クニャリと崩れ落ちるにいちゃんに、連れと思われる数人が駆け寄る。
「な、見ただろ、音夢」
にいちゃんから目を離し、俺は再度音夢に向き直った。
「何で俺が、こんな連中に『生き方』を教えなきゃいけねぇんだ。何の得もないぜ」
「この人達に教えるのは、ついでよ」
「あ?」
「私と玲夢に『この世界での生き方』を教えて、橘君」
……くっ、こいつ、マジか。そこから切り込んでくるのかよ。
「玲夢を助ける『ついで』に、他の『贄』の人達も助けてくれたんだもの、それなら私達に生き方を教えてくれる『ついで』に、ここの人達に教えても、いいでしょ?」
「う、ぐぐ……!」
「だから諦めましょって、センパイ。お姉のリロンブソーはカンペキです」
玲夢の言う通りであった。
これがただの屁理屈なら俺も幾らでも切り返せるが、音夢のそれは完全な正論。
実際、俺は一度『ついで』で『贄』を助けてしまっている。
「だが、これっきりだぞ、音夢。ここから先、『ついで』は免罪符にゃさせねぇぞ」
「わかってるわよ。……つけ込むみたいな形になって、ごめんなさい」
音夢が、本当に申し訳なさそうな顔をして深々と頭を下げてくる。
ここで音夢の反応が大喜びとかだったら、まだ俺も憎たらしく思えたんだが。
「わぁ~、センパイ、やりにくそうなカオしてる~。お姉、イイ子だもんね!」
笑ってキャッキャしてる玲夢に対し、俺は憮然となるしかなかった。
「あの、つまり……?」
おずおずと、オッサンが俺の顔色を窺ってくる。
俺はそれを見て――、
「あ~、オッサン、お名前は?」
「河田英道です」
「んじゃ英道さん、俺はあんたらを助けるつもりはない」
改めて、俺は断言する。
「だが、俺は少しだけ『この世界での生き方』ってヤツを知ってる。いや、正確には『この世界と同じくらい情け容赦ない殺伐とした異世界での生き方』なんだが」
「それを、教えていただけるということでしょうか?」
俺は「違う」と首を横に振る。
「場は用意してやる。音夢と玲夢にもそれを叩き込む必要があるからな。そこに、勝手についてきたければついて来りゃいい。で、学ぶなら自分で学べ」
英道に言ったのち、俺は音夢と玲夢の方を振り返る。
「それでいいな、おまえらも」
「私は、それでいいわ。私からしたお願いだもの」
「え~、アタシも~? センパイが守ってくれないんですか~?」
と、玲夢の方がちょいブーたれるが、
「最低限、自衛できる力は身につけておきなさい、玲夢」
「……むぅ、お姉も一緒だからね」
どうやら玲夢は、音夢には頭が上がらないようだった。
というワケで、概ね話は固まった。
「ルリエラ、おまえも協力しろ」
『あら、もしかしてアルスノウェを使う気ですの?』
ずっと傍観していた肩の小鳥エラに、俺はここで水を向ける。
「それが一番手っ取り早いからな」
『トシキ様のお考えはわかりましたけれど、わたくしが協力する理由は?』
まぁ、そう来るよな。現状、別にルリエラにメリットもないしな。
だがこっちには自分勝手に交渉用として使える切り札があるのだ。くらえ!
「欲しくねぇか、こっちの世界の知識と技術」
『……興味は、ありますわね』
「だよなぁ。おまえは軍神であると同時に『発展』を司る神だしな。魔王軍のせいでアルスノウェは文明退行の危機だ。それを防げる確率は、少しでも上げたいよな」
『で、それを対価として、アルスノウェを使わせろ、と』
やっぱりしょっちゅう俺の心を覗いてくるだけあって、話が早いな。助かるぜ。
俺は魔王こそ倒したが、その時点でアルスノウェは荒らし尽くされていた。
星を降らせた二国は例外として、大抵の国が魔王軍の襲撃で国力を衰えさせた。
魔王軍によって、一体どれだけの人間が死に、どれだけの技術が失われたことか。
復興できるだけの地力を保てていた国の方が少ないくらいだ。
現代日本の技術は、そんなアルスノウェにとってはかなり価値が高いはずだ。
俺は、それを報酬としてチラつかせて、ルリエラに取引を仕掛けたワケだ。
『う~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん……』
ルリエラが、俺の頭上を飛び回りながら悩み続ける。
ちなみに、こいつの念話はさっきから場にいる全員に聞こえるようになっている。
「ちなみに英道さん、ご職業は?」
「僕ですか? 僕は外資系貿易会社の日本支部で管理職をやっておりました」
やべぇじゃん、エリートリーマンじゃん。絶対高給取りじゃん。
「ですが、こんな世の中では、僕の知識や経験は何の役にも立たなくて……」
いやいやいやいや、それ絶対役に立つよ。
これから、ここじゃなくて殺伐異世界のアルスノウェで。
『よし、わかりましたわ! 期限は切らせていただきますが、了承ですわ!』
「OKOK、ありがたいぜルリエラ。持つべきものは隠しボスだな」
俺はニッと笑って、肩にとまった小鳥の頭を軽く撫でてやった。
「で、期限はどれくらいに設定する?」
『一年が限度ですわね。それ以上は世界の狭間に歪みが生じる可能性が出るので』
「十分だな。こっちの日数に直して、一週間弱くらいか?」
『ええ、大体そんなところですわね』
どんどん話を進ませていく俺とルリエラに、皆が戸惑う。
それは数秒を待たずどよめきとして表れ、英道が代表して俺へと尋ねてきた。
「あの、勇者様。僕達は、これから何をすれば?」
「あー、そうだな。じゃあ端的に言いますわ」
やることも固まったので、俺はその場にいる全員へと告げた。
「ここにいる、働けるヤツ全員、異世界で冒険者やってこい」
どよめきは、たちまち驚愕の悲鳴へと変わったのだった。
さすがの俺もそう思わずにはいられない、音夢の提案。
「ここにいる人達に、この世界での生き方を教えてあげてほしいの」
これだよ。
このさー、言葉にするのは簡単だけど、やるとなったらクソめんどいヤツ!
「センパイ、諦めまショ? お姉、こうなったらテコでもウゴかなヤツですし~」
「知ってるッッ!!!!」
ニコニコしながら言う玲夢に、俺は半ば悲鳴じみた返事をする。
だが、それでもやりたくない俺は、一応の反論を試みる。
「だがよぉ、音夢。俺がこいつらにそれを教える理由がどこにある? 俺から一方的に施す、とかは絶対イヤだぞ。俺はこいつらの保護者じゃねぇ」
「だ、だったら食べ物があるよ!」
秀和が、俺と音夢のやり取りに口を挟んでくる。
「そうです、吉田帝国が集めた食料の半分を勇者様に――」
オッサンもそれに乗ってこようとするが、
「食料なら」
俺は、無限収納庫から、食料をこの場に転移する。
「ある」
現れたのは、食い物の山。
しかも保存食ではなく新鮮な野菜、小麦、米、肉、果実などなど。
山の高さは、3mくらいにはなってそうかな。
「俺らが一生苦労しない程度の分ならあるから、いらねぇよ」
「そ、そんなに……!?」
たじろぐオッサン。秀和もポカ~ンとなっている。
ちなみに俺と音夢と玲夢が一生苦労しない程度、ってのは真っ赤な嘘
多分、この場にいる全員が一生食べていける分くらいはあるんじゃねぇかな。
何せアルスノウェじゃイベントのたびに大量に買い込んでたし。
俺を支援してくれてた国からも、何かの折に送られてたし。
でも、そうしないと死ぬ、ってくらいには常時切羽詰まってたんだよな、当時は。
「そんなに食い物があるなら、俺達に分けてくれたっていいだろ!」
と、いかにもチャラそうな外見のにいちゃんが、前に出てきてそう怒鳴る。
見た目、ロンゲの中原をナーフしたような、ヒョロい青年だ。
「帝国が集めた食い物なんて、この数で分けたらすぐなくなる。だったら!」
「で、その場合、俺にはどんな得があるんだい、おにいさん?」
ため息を交えつつ、俺はにいちゃんにそう尋ねる。
「金だったら払うよ!」
何を勘違いしたのか、にいちゃんは財布を取り出す。
「いらんわ。札なんぞ、それこそ今じゃトイレットペーパー以下だろうが」
「だったらどうしろっつぅんだよ!」
逆ギレされた。
「誘眠」
「……グゥ」
なので、眠らせた。
クニャリと崩れ落ちるにいちゃんに、連れと思われる数人が駆け寄る。
「な、見ただろ、音夢」
にいちゃんから目を離し、俺は再度音夢に向き直った。
「何で俺が、こんな連中に『生き方』を教えなきゃいけねぇんだ。何の得もないぜ」
「この人達に教えるのは、ついでよ」
「あ?」
「私と玲夢に『この世界での生き方』を教えて、橘君」
……くっ、こいつ、マジか。そこから切り込んでくるのかよ。
「玲夢を助ける『ついで』に、他の『贄』の人達も助けてくれたんだもの、それなら私達に生き方を教えてくれる『ついで』に、ここの人達に教えても、いいでしょ?」
「う、ぐぐ……!」
「だから諦めましょって、センパイ。お姉のリロンブソーはカンペキです」
玲夢の言う通りであった。
これがただの屁理屈なら俺も幾らでも切り返せるが、音夢のそれは完全な正論。
実際、俺は一度『ついで』で『贄』を助けてしまっている。
「だが、これっきりだぞ、音夢。ここから先、『ついで』は免罪符にゃさせねぇぞ」
「わかってるわよ。……つけ込むみたいな形になって、ごめんなさい」
音夢が、本当に申し訳なさそうな顔をして深々と頭を下げてくる。
ここで音夢の反応が大喜びとかだったら、まだ俺も憎たらしく思えたんだが。
「わぁ~、センパイ、やりにくそうなカオしてる~。お姉、イイ子だもんね!」
笑ってキャッキャしてる玲夢に対し、俺は憮然となるしかなかった。
「あの、つまり……?」
おずおずと、オッサンが俺の顔色を窺ってくる。
俺はそれを見て――、
「あ~、オッサン、お名前は?」
「河田英道です」
「んじゃ英道さん、俺はあんたらを助けるつもりはない」
改めて、俺は断言する。
「だが、俺は少しだけ『この世界での生き方』ってヤツを知ってる。いや、正確には『この世界と同じくらい情け容赦ない殺伐とした異世界での生き方』なんだが」
「それを、教えていただけるということでしょうか?」
俺は「違う」と首を横に振る。
「場は用意してやる。音夢と玲夢にもそれを叩き込む必要があるからな。そこに、勝手についてきたければついて来りゃいい。で、学ぶなら自分で学べ」
英道に言ったのち、俺は音夢と玲夢の方を振り返る。
「それでいいな、おまえらも」
「私は、それでいいわ。私からしたお願いだもの」
「え~、アタシも~? センパイが守ってくれないんですか~?」
と、玲夢の方がちょいブーたれるが、
「最低限、自衛できる力は身につけておきなさい、玲夢」
「……むぅ、お姉も一緒だからね」
どうやら玲夢は、音夢には頭が上がらないようだった。
というワケで、概ね話は固まった。
「ルリエラ、おまえも協力しろ」
『あら、もしかしてアルスノウェを使う気ですの?』
ずっと傍観していた肩の小鳥エラに、俺はここで水を向ける。
「それが一番手っ取り早いからな」
『トシキ様のお考えはわかりましたけれど、わたくしが協力する理由は?』
まぁ、そう来るよな。現状、別にルリエラにメリットもないしな。
だがこっちには自分勝手に交渉用として使える切り札があるのだ。くらえ!
「欲しくねぇか、こっちの世界の知識と技術」
『……興味は、ありますわね』
「だよなぁ。おまえは軍神であると同時に『発展』を司る神だしな。魔王軍のせいでアルスノウェは文明退行の危機だ。それを防げる確率は、少しでも上げたいよな」
『で、それを対価として、アルスノウェを使わせろ、と』
やっぱりしょっちゅう俺の心を覗いてくるだけあって、話が早いな。助かるぜ。
俺は魔王こそ倒したが、その時点でアルスノウェは荒らし尽くされていた。
星を降らせた二国は例外として、大抵の国が魔王軍の襲撃で国力を衰えさせた。
魔王軍によって、一体どれだけの人間が死に、どれだけの技術が失われたことか。
復興できるだけの地力を保てていた国の方が少ないくらいだ。
現代日本の技術は、そんなアルスノウェにとってはかなり価値が高いはずだ。
俺は、それを報酬としてチラつかせて、ルリエラに取引を仕掛けたワケだ。
『う~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん……』
ルリエラが、俺の頭上を飛び回りながら悩み続ける。
ちなみに、こいつの念話はさっきから場にいる全員に聞こえるようになっている。
「ちなみに英道さん、ご職業は?」
「僕ですか? 僕は外資系貿易会社の日本支部で管理職をやっておりました」
やべぇじゃん、エリートリーマンじゃん。絶対高給取りじゃん。
「ですが、こんな世の中では、僕の知識や経験は何の役にも立たなくて……」
いやいやいやいや、それ絶対役に立つよ。
これから、ここじゃなくて殺伐異世界のアルスノウェで。
『よし、わかりましたわ! 期限は切らせていただきますが、了承ですわ!』
「OKOK、ありがたいぜルリエラ。持つべきものは隠しボスだな」
俺はニッと笑って、肩にとまった小鳥の頭を軽く撫でてやった。
「で、期限はどれくらいに設定する?」
『一年が限度ですわね。それ以上は世界の狭間に歪みが生じる可能性が出るので』
「十分だな。こっちの日数に直して、一週間弱くらいか?」
『ええ、大体そんなところですわね』
どんどん話を進ませていく俺とルリエラに、皆が戸惑う。
それは数秒を待たずどよめきとして表れ、英道が代表して俺へと尋ねてきた。
「あの、勇者様。僕達は、これから何をすれば?」
「あー、そうだな。じゃあ端的に言いますわ」
やることも固まったので、俺はその場にいる全員へと告げた。
「ここにいる、働けるヤツ全員、異世界で冒険者やってこい」
どよめきは、たちまち驚愕の悲鳴へと変わったのだった。
16
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた
ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。
今の所、170話近くあります。
(修正していないものは1600です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる