金色竜は空に恋う

兎杜唯人

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★快楽の首輪 3

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じゅる、ぴちゃ…
ノエルは足の間からするそんな音に耳をふさぎたくなった。
シシリィはノエルの足の間で頭を動かしている。ノエルの下半身だけいうことを聞かない。
シシリィの暖かな口の中に一番敏感な器官が含まれて舌で舐られる。
そこだけの刺激かと思えばノエルを抱えるディディエの手も動いていた。
シシリィがたっぷりと舐めて濡らした胸元を爪で軽くひっかいたかと思えば器用につまむのである。
二か所の刺激に頭の中がいっぱいだった。


「シシリィはうまいだろう。的確に弱い部分を見つけ出してくる。こんなによだれを垂らして…初めての感覚だろう?」
「う…あ……だめ…シシリィ…根本……噛まないで」



シシリィはノエルの熱にある鱗で自分の口を傷つけないように配慮しつつ、丁寧に口淫を行う。
先端のくぼみを舌先でほじったかと思えば、手が根本を揉み、張った袋をもみほぐす。
ディディエのそれよりは小さいが人族のものよりは大きい。
顎が疲れれば口を一度離してから鱗を逆撫でしないように気にかけながら丁寧に扱いた。

「気持ちいいみたいで良かった…この鱗、いれたら痛いかな」
「硬いのか」
「うーん…今は柔らかい。でも俺の中にいれたらどうなるのかの予想がつかない」


シシリィは顔を寄せて大きく息を吸い込んだ。
Ωのためにαのフェロモンはある。より強くΩを引き寄せるのは強烈な快楽を与える熱そのものであろう。
ちゅう、と先端のくぼみに溜まる先走りを吸う。とろりと甘く感じたそれがもっと欲しくなる。


「シシリィ…」
「ディディ、触りたい…」

ディディエはゆっくりシシリィに手をのばす。ノエルの見ている前で二人の指が絡んだ。
先程は拒絶してしまったのになぜと目を丸くした。
ディディエの大きな手に包まれシシリィは嬉しそうにする。

「自分でほぐせるか」
「できるけど、ノエルにやってもらおうと思うんだ」
「俺?」
「ディディと、やって。ノエルもやることになるんだから」


シシリィはディディエと絡めた指を解けば二人に尻を向け四つん這いになる。
シシリィの熱も高ぶり糸を引いていた。しかしノエルはそれよりも強い薫りを漂わせる窄まりに目を奪われた。
動けないノエルの手を取ればディディエは手を添えシシリィの尻を撫でる。
ノエルの手は人族に近い。時折固い部分があるのはおそらく鱗なのだろう。大小さまざまな鱗に体が覆われていることが分かった。



「Ωの男は女のように膣や産道を持たない。だが胎内で膣の分泌液に似た液体を生成し、濡らすことが可能となる」
「そう…それでαのを受け入れやすくするの…指、いれてみて」
「こ、ここにか?けどここは、排せつ…」
「そうだよ…Ωの男はそこが女にとっての膣と同じになるの。子宮もちゃんとあるよ。ほら…」

ディディエがノエルの指を一本、ゆっくりとそこに沈めた。
普段シシリィが受け入れているディディエの指よりも明らかに細いがシシリィは無意識に締め付けてしまう。

「指を入れたら受け入れるためにそこを拡げるんだ。拡げて分泌液を塗り、今から挿れるということを体にわからせる。シシリィの弱いところは比較的浅いところにある。膨らんだ場所を見つけろ」

シシリィの内部をぎこちなく擦る。的確な目的をもって動いているわけではない指がどこにあたるのか想像もできずシシリィは普段よりも緊張している自分がいることに気づいていた。
シーツを噛み締めて声を堪える。そうするとより内部を締めてしまい、ノエルの指の動きを感じ取った。


「音…すごい…」
「あぁ、シシリィは気持ちがよくなるとどんどん溢れてくる。この蜜が甘くてどんな酒よりも酔う」
「甘い…のか」

ディディエに促されるようにしてシシリィの窄まりに顔を寄せる。内部をかきまわす指から流れ伝う透明な蜜に舌を這わせればなんと甘美なことか。
まるで甘露、と思いながらも窄まりに口をつけて音を立ててすする。

「ひゃ…っ?!な、なにしてんの…!ぁ、舌入ってきてる…」

滑りを帯びた生暖かなものが入ってくればシシリィの背中が反った。
シシリィの声をもっと聞きたい、そんな欲が持ち上がる。
ディディエはノエルの手から己の手を放す。夢中でシシリィの内部を舌で犯す。
もちろん指も忘れてはいない。ディディエに言われたとおり内部を拡げていればわずかに触れる膨らみに気づいた。


「っっ!…の、ノエル…そこ…」
「ここか?わかった」

擦った途端にシシリィの体が跳ねる。
心得たとばかりにノエルは幾度も同じところを擦り上げた。
シシリィの腰がガクガクと震えて己から蜜を垂れ流す。
ディディエはゆっくり手を伸ばしたかと思えば少し緊張しながらシシリィの熱を握る。


「ひゃぁぁっ」

高い声を上げシシリィが蜜を吐き出す。
強く中を締め付けられてノエルは眉を寄せた。
ディディエはシシリィに触れられたことに安堵しながら握った熱をこする。


「も…無理…耐えらんないよ…ノエル…ノエルの挿れて」

甘えた声でねだる。
指を引き抜いたノエルはディディエを見た。
ディディエはうなずく。指が引き抜かれたそこは次の刺激を待ち望んでいる。
高ぶりを抑えきれないノエルは緊張を鎮めるように一度呼吸を整えると己の熱を手にしシシリィの腰を支えた。

「痛くないようにするから」
「うん…大丈夫…俺のナカ、溶けちゃってるから、全部挿れてね」

うなずけばノエルはシシリィと繋がるために腰を進めた。
わずかな抵抗があれどディディエのものよりは小さめのそれを難なくシシリィは受けいれた。
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