抑えられた人

noraneko

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孤独

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朝5時に目覚ましは鳴る。
これは自分の意志ではない。

3年前に強制的にそうなった。
実際、母親を除き父と妹は眠っている。

「浩輔、早く起きて。早く。」

大きな目覚ましを2台それでも朝は苦手だった。

眉間に皺を寄せた母親の顔が朝から目に飛び込んでくる程嫌なものはない。

「うぅ…」

「どうして、あなたはいつもそうなの?」

「わかってる、今起きる……」

毎朝の事だ。

5時に起き、歯を磨き、トーストを1枚食べて歯を磨き、机に向かう。
朝の1時間半は勉強と決まっている。

勉強が終わりに近付く頃、父と妹は起きてくる。

二人が朝食を食べ始める頃に家を出て、駅に向かい電車とバスで学校に向かう。

妹は頭が良く、別の家から近い進学校に通っている。

僕の学校も決して偏差値は低くない。
しかし、家族は1番の学校、1番の成績でないと許せないのだ。

自分でもわかっている。
トップの成績が今では20位すらも危うい立場だということに。

勉強量も減っていないどころか増えている。
それでも頭に入っていかないのだ。


成績が落ちるたびに家族は険悪になっていく。

「母親であるお前の責任だ。」
「私ばかり責めないで、あなたの責任でもあるのよ。」
「お前の頭の悪さが遺伝したんだ。」


父と母は僕のせいで喧嘩が絶えない。
妹は俺のせいだから何とかしろと言う。

居場所がなかった。
どこにもなかった。
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