2 / 2
解説
しおりを挟む
ノア・レザン氏を始め、各所より「解説希望」の声がありましたので、一応できる限りの解説を本項で行います。解説っていうのか、本文の裏側で何が起こったかの釈明文になるかもしれませんが。
飽く迄蛇足に過ぎないので、「興ざめ」とか「余計な」と思う方は、本文だけ堪能して頂けると助かります(汗
一、聖上がお出ましになった理由
勿論、山本五十六がきちんと説明してことが治まるのは軍隊という組織の性質も考えれば理解しておりますが、聖上降臨の理由としてはもう正直なところ一つしかなく。ラジオではなく、きちんとした形で玉音を伝えよう、という、いわば聖上としての誠意ないしは責任感によるものかと思われます。無論、メタ・フィクション的な、つまりは物語を書く側としての打ち明けとしては、「聖上を動かした」方が「構図としてインパクトがある」のは、ある種類推できる作劇法なわけですが。
一、タグの「ざまぁ」について
これはアルファポリス方面からの質問だったわけですが、当然ながらルーズベルトに対しての「ざまぁ」だったりします。まあ、どういうことかと言いますと、よくヒトラーさえ居なければ第二次世界大戦は起きない、などという莫迦な風説を聞きますが、ルーズベルトさえいなければ日米開戦は起きなかった、というのは少なくとも、ヒトラーさえ居なければ大戦云々、よりは現実味の高い言説ではないかと思われますし、経済封鎖やフライング・タイガース他宣戦布告なき戦争行為を行ったのはルーズベルトが先であり、本朝本土空襲などの先に手を出す計画を明確に練っていたのもアメリカ合衆国側なわけで、それを考慮した場合、ルーズベルトに対して「ざまぁ」と言いうるのは、奴儕が死した結果日米戦が起きない、というのが一番恰好として面白みのあるものではないか、と。
一、>山本五十六では説得力が不足するのか
山本五十六では、「命令」は出来ても「説得」には不足があります。と、申しますのも、そもそも真珠湾海戦を決定したのは山本五十六なわけですし(発案は黒島亀人ですが、認可したのは山本五十六ですから)、それが中止命令を出したとしても、表面上は軍隊という組織の性質上従うとしても、何らかの「しこり」は残りますし、さらに言えば何らかの理由で「言わされている」と誤解する可能性も存在しますから、聖上のお出ましという形になった、というのが作品中での説明です。
一、そもそも、戦争回避は起きえたのか
それはまあ、駐日大使の存在が大きいわけですが、所謂政権を維持するためのノウハウとして、前政権と逆の行動をする、という方法がございまして、さらにその「前政権」に明らかな「欠点」がある場合、それを誇示することによってより長期的な政権を作り上げる、という方法がございます。
「戦争をしない」と言いながら日本を挑発し続ける行動は、明らかな「欠点」ですし、「戦争を回避した」というのはその政権にとって明らかに加点となり得ます。
無論、その「戦争を回避する」方法はいくらでもありますが、一番手っ取り早いのは「ハル・ノート」を公開する、でしょうな。あそこまで本朝を愚弄した文面を送ったとあっては、誰がどう考えても、理性があれば戦争を望んでいるのは合衆国であり、ルーズベルト個人である、と明晰出来ますから。
飽く迄蛇足に過ぎないので、「興ざめ」とか「余計な」と思う方は、本文だけ堪能して頂けると助かります(汗
一、聖上がお出ましになった理由
勿論、山本五十六がきちんと説明してことが治まるのは軍隊という組織の性質も考えれば理解しておりますが、聖上降臨の理由としてはもう正直なところ一つしかなく。ラジオではなく、きちんとした形で玉音を伝えよう、という、いわば聖上としての誠意ないしは責任感によるものかと思われます。無論、メタ・フィクション的な、つまりは物語を書く側としての打ち明けとしては、「聖上を動かした」方が「構図としてインパクトがある」のは、ある種類推できる作劇法なわけですが。
一、タグの「ざまぁ」について
これはアルファポリス方面からの質問だったわけですが、当然ながらルーズベルトに対しての「ざまぁ」だったりします。まあ、どういうことかと言いますと、よくヒトラーさえ居なければ第二次世界大戦は起きない、などという莫迦な風説を聞きますが、ルーズベルトさえいなければ日米開戦は起きなかった、というのは少なくとも、ヒトラーさえ居なければ大戦云々、よりは現実味の高い言説ではないかと思われますし、経済封鎖やフライング・タイガース他宣戦布告なき戦争行為を行ったのはルーズベルトが先であり、本朝本土空襲などの先に手を出す計画を明確に練っていたのもアメリカ合衆国側なわけで、それを考慮した場合、ルーズベルトに対して「ざまぁ」と言いうるのは、奴儕が死した結果日米戦が起きない、というのが一番恰好として面白みのあるものではないか、と。
一、>山本五十六では説得力が不足するのか
山本五十六では、「命令」は出来ても「説得」には不足があります。と、申しますのも、そもそも真珠湾海戦を決定したのは山本五十六なわけですし(発案は黒島亀人ですが、認可したのは山本五十六ですから)、それが中止命令を出したとしても、表面上は軍隊という組織の性質上従うとしても、何らかの「しこり」は残りますし、さらに言えば何らかの理由で「言わされている」と誤解する可能性も存在しますから、聖上のお出ましという形になった、というのが作品中での説明です。
一、そもそも、戦争回避は起きえたのか
それはまあ、駐日大使の存在が大きいわけですが、所謂政権を維持するためのノウハウとして、前政権と逆の行動をする、という方法がございまして、さらにその「前政権」に明らかな「欠点」がある場合、それを誇示することによってより長期的な政権を作り上げる、という方法がございます。
「戦争をしない」と言いながら日本を挑発し続ける行動は、明らかな「欠点」ですし、「戦争を回避した」というのはその政権にとって明らかに加点となり得ます。
無論、その「戦争を回避する」方法はいくらでもありますが、一番手っ取り早いのは「ハル・ノート」を公開する、でしょうな。あそこまで本朝を愚弄した文面を送ったとあっては、誰がどう考えても、理性があれば戦争を望んでいるのは合衆国であり、ルーズベルト個人である、と明晰出来ますから。
0
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
カミカゼ
キリン
歴史・時代
1955年。第二次世界大戦にて連合国軍に敗北した大和帝国は、突如現れた『天使』と呼ばれる機械の化け物との戦争を余儀なくされていた。
GHQの占領政策により保護国となった大和帝国は、”対『天使』の防波堤”として戦い続けている。……受け続ける占領支配、利益なき戦争を続けたことで生まれた”失われた十年”は、必ず取り戻さねばならない。
「この国には力が必要なんだ。もう、誰にも何も奪われないための……守るための力が」
「そのために、ならねばならないのだ。俺は」
「この国を救う、”神風”に」
──これは、神国”大和”を真なる《勝利》へと導いた、未来へ駆け抜ける神風の物語──
世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記
颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。
ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。
また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。
その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。
この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。
またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。
この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず…
大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。
【重要】
不定期更新。超絶不定期更新です。
大日本帝国領ハワイから始まる太平洋戦争〜真珠湾攻撃?そんなの知りません!〜
雨宮 徹
歴史・時代
1898年アメリカはスペインと戦争に敗れる。本来、アメリカが支配下に置くはずだったハワイを、大日本帝国は手中に収めることに成功する。
そして、時は1941年。太平洋戦争が始まると、大日本帝国はハワイを起点に太平洋全域への攻撃を開始する。
これは、史実とは異なる太平洋戦争の物語。
主要登場人物……山本五十六、南雲忠一、井上成美
※歴史考証は皆無です。中には現実性のない作戦もあります。ぶっ飛んだ物語をお楽しみください。
※根本から史実と異なるため、艦隊の動き、編成などは史実と大きく異なります。
※歴史初心者にも分かりやすいように、言葉などを現代風にしています。
御稜威の光 =天地に響け、無辜の咆吼=
エトーのねこ(略称:えねこ)
歴史・時代
そこにある列強は、もはや列強ではなかった。大日本帝国という王道国家のみが覇権国など鼻で笑う王道を敷く形で存在し、多くの白人種はその罪を問われ、この世から放逐された。
いわゆる、「日月神判」である。
結果的にドイツ第三帝国やイタリア王国といった諸同盟国家――すなわち枢軸国欧州本部――の全てが、大日本帝国が戦勝国となる前に降伏してしまったから起きたことであるが、それは結果的に大日本帝国による平和――それはすなわち読者世界における偽りの差別撤廃ではなく、人種等の差別が本当に存在しない世界といえた――へ、すなわち白人種を断罪して世界を作り直す、否、世界を作り始める作業を完遂するために必須の条件であったと言える。
そして、大日本帝国はその作業を、決して覇権国などという驕慢な概念ではなく、王道を敷き、楽園を作り、五族協和の理念の元、本当に金城湯池をこの世に出現させるための、すなわち義務として行った。無論、その最大の障害は白人種と、それを支援していた亜細亜の裏切り者共であったが、それはもはや亡い。
人類史最大の総決算が終結した今、大日本帝国を筆頭国家とした金城湯池の遊星は遂に、その端緒に立った。
本日は、その「総決算」を大日本帝国が如何にして完遂し、諸民族に平和を振る舞ったかを記述したいと思う。
城闕崇華研究所所長
大日本帝国、アラスカを購入して無双する
雨宮 徹
歴史・時代
1853年、ロシア帝国はクリミア戦争で敗戦し、財政難に悩んでいた。友好国アメリカにアラスカ購入を打診するも、失敗に終わる。1867年、すでに大日本帝国へと生まれ変わっていた日本がアラスカを購入すると金鉱や油田が発見されて……。
大日本帝国VS全世界、ここに開幕!
※架空の日本史・世界史です。
※分かりやすくするように、領土や登場人物など世界情勢を大きく変えています。
※ツッコミどころ満載ですが、ご勘弁を。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
If太平洋戦争 日本が懸命な判断をしていたら
みにみ
歴史・時代
もし、あの戦争で日本が異なる選択をしていたら?
国力の差を直視し、無謀な拡大を避け、戦略と外交で活路を開く。
真珠湾、ミッドウェー、ガダルカナル…分水嶺で下された「if」の決断。
破滅回避し、国家存続をかけたもう一つの終戦を描く架空戦記。
現在1945年中盤まで執筆
小日本帝国
ypaaaaaaa
歴史・時代
日露戦争で判定勝ちを得た日本は韓国などを併合することなく独立させ経済的な植民地とした。これは直接的な併合を主張した大日本主義の対局であるから小日本主義と呼称された。
大日本帝国ならぬ小日本帝国はこうして経済を盤石としてさらなる高みを目指していく…
戦線拡大が甚だしいですが、何卒!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
ちょうど12月8日に上げるとは…またざまぁというのも気になります。とりあえず更新頑張ってください!
んー? 本枠は本項一項目だけの読み切りですよー?>更新がんばってください
そうではなく、全体の更新ならばアルファポリスが後回しになってしまっている現状は、申し訳ございません。ノベルアッププラス→カクヨム→アルファポリス→なろうさんといった優先順位になってしまっているのは、私の色々な不足によるものです。一応、全てのサイトを平等にするようには心掛けているのですが、アルファポリスの歴史ジャンルはジャックポットが狭い分、どうしても入れるのに難度がありますので……(涙
そして、ちょうど12/8-正午にアップロードしたのは、もちろんわざとなんですが、「ざまぁ」タグを付けたのは、まあ誰に対してかはだいたいわかりますよね?(笑い汗
毎年のように言っており、そのたびに鬼がへそで茶を沸かして飲んでいるわけですが、来年こそ更新速度をそれなりに向上させ、た、い……。