ルーズベルト亡き世

エトーのねこ(略称:えねこ)

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パレスチナ独立戦争1939/12/04

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 1937年より始まったパレスチナ独立戦争は、今尚続いていた。そして、その混乱の渦は遂に……。
「首相!」
「おう、どうした」
「パレスチナ独立戦争でパレスチナ側を支援するとは本当でありますか!」
「……儂も反対したんだが、どうしてもという声に押されてね」
「しかし、これを認可したら、日英同盟は……」
「そのことなんだがね……」

 通称、「徳島議定書」と称されるパレスチナ独立戦争講和案は以下の通りであった。
 ・ユダヤ人は、直ちにパレスチナから退去し大日本帝国指定の場所にて独立国を作る準備をすること
 ・イギリスは、民族自決および植民地解放案に基づいた「自制ある行動」を行うこと
 ・アラブ人は、パレスチナに首都を置くことを禁ずる
 一件、イギリス・シオン主義の敗北のように見えたが、第三条の「パレスチナに首都を置くことを禁ずる」というのはアラブ側にも一定の負荷を掛けた条約であった。とはいえ、この判決は折角再建されつつある日英同盟に冷や水を注ぐ行為とも言えた。以後、日英同盟とは日本の従属同盟ではなく、飽くまでもイギリスの無法とも言える王様行為を日本側が配慮するように告げる同盟関係となっていった。

 そして、その月の27日、現地時間において日付が変わったほぼ直後のことである……。


 1939年12月27日、イスタンブール日本大使館にて。
「妙ですね、何かあったんでしょうか」
「聞いてみるとしよう」

「おーい、何があった?」
「東の方でとんでもない地震が起きたらしい!」
「……そういや、こっちでも少し揺れたな」
「少し!?」
「……流石、日本人は肝が据わっているな……」

 1939年12月27日の未明、トルコ東部ははエルジンジャンという都市にて直下型地震が発生した。マグニチュードはおよそ7.8、同国で最も深刻な被害を出したこの地震は、日本に貴重な経験を積ませることになる……。
「本国に通達、救難信号知らせ!」
「ははっ!!」
 丁度、チリ地震の収束によって帰路につき始めていた地震調査隊を呼び出す形になったとは言え、彼らの支援は第一段階にして非常に効果的に働いた。何せ、ヨーロッパ諸国において貴重な親日国である、その感情を無意味に損ねるのは拙かった。
 そして、この地震は思わぬ波及効果を生むことになる……。
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