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第1話 出逢い
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陽も暮れかけた夕暮れ時。『未開地』にあるとある洞窟。そこに入る人影があった。
「ふー、疲れちゃった。休憩にしよっと」
細長い耳に整った容貌。どうやらエルフのようだ。声や見た目からして、女だろう。女エルフは洞窟の中へと入り、不審な点を見つけた。
「あれ? 洞窟にドア?」
洞窟を少し奥に進んだところにドアがあった。女エルフが開けるかどうか逡巡していると、
「おい、俺ん家になんか用か?」
背後から声がした。振り返ると男の獣人が立ってこちらを睨んでいた。…いや、おそらくあの眼は生まれつきだろう。人を睨んでいるにしては口元が緩い。
「あ、ちょっと歩き疲れてこの洞窟で休ませてもらおうと思ったんだけど…」
「ふーん。そうか、じゃあ帰れ」
辛辣にそう言うと男の獣人は家に入りバタン! とドアを閉めてしまった。
「え、酷くない⁈ お願い! 私家無いの! この辺村もないみたいだし!」
「断る拒否する諦めろ。5時間くらい西に歩けば村があるからそっち行け」
「もう5時間も歩けないの! ちょっとでいいから休ませて‼︎」
ねー、お願いー! とその後も1時間程粘られて男の獣人は折れた。というかそろそろ夜なので活性化した魔物に寄って来られると困る。そのため男の獣人には折れるという選択肢しかなかった。
「へー、洞窟の中にあるのに以外と綺麗だし明るーい」
「ちょっと休憩したら帰れよ」
「ねえ貴方名前は? 私はシティアっていうの」
「つかお前のせいで家の前にちょっと魔物寄って来てんじゃねえか。お前がどうにかしろよ?」
お互いに会話の流れを無視して言いたいことだけを言っている。会話のキャッチボールが苦手なようだ。
「ねえ名前名前名前ー!」
「うるさい! あー、ルーアだよルーア‼︎」
「ルーアね私はシティアよ!」
「さっき聞いた」
どうやら一応聞いてはいたらしい。
「つかなんでお前『未開地』を家もなくウロウロしてんだ?」
「あー、エルフ平和共和国を追い出されちゃったんだよね…」
「あ? あの逃亡者が1人残らず捕まるような国民を縛りまくるエルフ平和共和国が?」
にわかには信じ難い話だ。エルフ平和共和国から逃亡しようとする者は後をたたないが(成功率はほぼほぼ0%だ)、逆に国から追い出されたなんてことは聞いたことがない。
「うーん…、あのね、私は聖人って呼ばれてたんだ。私は人より高い魔力と魔法の腕を持ってて、それも回復魔法に至っては死んでさえなければどんな怪我や病気でも全治させることができたの。その力で色んな人を救ってたんだけど権力者達に睨まれちゃって追い出されちゃった」
…なんか明るいテンションからは想像できない過去話が出てきてしまった。しかしルーアはというと、
「ふーん。俺とは違っていいことして追い出されたのか」
………ん?
「え? あ、貴方も追い出されたの?」
「おう。ま、お前程複雑ではないがな。国宝盗んで安値で売っ払ったら捕まって国外追放された」
いかにもどうでもいいこととでも言いたげに言うルーア。
「ちなみに俺はそん時に名前も取られてな、ルーアってのは近くの村のガキに付けてもらった名前だ」
ん? 近くの村?
「貴方徒歩5時間を近くって言うの?」
「…あー、うん」
「絶対嘘じゃん‼︎」
その後徹底的に問い詰め南に10分歩くと別の村があるという情報を手に入れたシティアは意気揚々とルーアの家を出て行った。
翌日
「さて、と。そろそろあいつらんとこ行くかー」
ルーアが家を出ようとドアを開けると、
「……………」
ジーッ、とルーアを睨むシティアがいた。
「……………」
ルーアは無言でドアを閉めた。
「ふー、疲れちゃった。休憩にしよっと」
細長い耳に整った容貌。どうやらエルフのようだ。声や見た目からして、女だろう。女エルフは洞窟の中へと入り、不審な点を見つけた。
「あれ? 洞窟にドア?」
洞窟を少し奥に進んだところにドアがあった。女エルフが開けるかどうか逡巡していると、
「おい、俺ん家になんか用か?」
背後から声がした。振り返ると男の獣人が立ってこちらを睨んでいた。…いや、おそらくあの眼は生まれつきだろう。人を睨んでいるにしては口元が緩い。
「あ、ちょっと歩き疲れてこの洞窟で休ませてもらおうと思ったんだけど…」
「ふーん。そうか、じゃあ帰れ」
辛辣にそう言うと男の獣人は家に入りバタン! とドアを閉めてしまった。
「え、酷くない⁈ お願い! 私家無いの! この辺村もないみたいだし!」
「断る拒否する諦めろ。5時間くらい西に歩けば村があるからそっち行け」
「もう5時間も歩けないの! ちょっとでいいから休ませて‼︎」
ねー、お願いー! とその後も1時間程粘られて男の獣人は折れた。というかそろそろ夜なので活性化した魔物に寄って来られると困る。そのため男の獣人には折れるという選択肢しかなかった。
「へー、洞窟の中にあるのに以外と綺麗だし明るーい」
「ちょっと休憩したら帰れよ」
「ねえ貴方名前は? 私はシティアっていうの」
「つかお前のせいで家の前にちょっと魔物寄って来てんじゃねえか。お前がどうにかしろよ?」
お互いに会話の流れを無視して言いたいことだけを言っている。会話のキャッチボールが苦手なようだ。
「ねえ名前名前名前ー!」
「うるさい! あー、ルーアだよルーア‼︎」
「ルーアね私はシティアよ!」
「さっき聞いた」
どうやら一応聞いてはいたらしい。
「つかなんでお前『未開地』を家もなくウロウロしてんだ?」
「あー、エルフ平和共和国を追い出されちゃったんだよね…」
「あ? あの逃亡者が1人残らず捕まるような国民を縛りまくるエルフ平和共和国が?」
にわかには信じ難い話だ。エルフ平和共和国から逃亡しようとする者は後をたたないが(成功率はほぼほぼ0%だ)、逆に国から追い出されたなんてことは聞いたことがない。
「うーん…、あのね、私は聖人って呼ばれてたんだ。私は人より高い魔力と魔法の腕を持ってて、それも回復魔法に至っては死んでさえなければどんな怪我や病気でも全治させることができたの。その力で色んな人を救ってたんだけど権力者達に睨まれちゃって追い出されちゃった」
…なんか明るいテンションからは想像できない過去話が出てきてしまった。しかしルーアはというと、
「ふーん。俺とは違っていいことして追い出されたのか」
………ん?
「え? あ、貴方も追い出されたの?」
「おう。ま、お前程複雑ではないがな。国宝盗んで安値で売っ払ったら捕まって国外追放された」
いかにもどうでもいいこととでも言いたげに言うルーア。
「ちなみに俺はそん時に名前も取られてな、ルーアってのは近くの村のガキに付けてもらった名前だ」
ん? 近くの村?
「貴方徒歩5時間を近くって言うの?」
「…あー、うん」
「絶対嘘じゃん‼︎」
その後徹底的に問い詰め南に10分歩くと別の村があるという情報を手に入れたシティアは意気揚々とルーアの家を出て行った。
翌日
「さて、と。そろそろあいつらんとこ行くかー」
ルーアが家を出ようとドアを開けると、
「……………」
ジーッ、とルーアを睨むシティアがいた。
「……………」
ルーアは無言でドアを閉めた。
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誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。
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