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第2話 心霊スポット
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死んだとき、もしも幽霊になれるのなら、行ってみたかった場所はいくつかあった。そとりあえずそのうちの1つである心霊スポットに行くことにした。
なぜ、心霊スポットなのかというと、そういう場所だと普段幽霊が見えない、霊感がない人でも心霊体験をしたことがあるというのは聞いたことがあるからだ。
多分、その辺をぶらぶらするよりはまだ心霊スポットの方が接触できる可能性があると思う。
ということでとある山の心霊スポットに来た。
地元の家からかなり高めの心霊スポットにするか迷ったけど、俺が化けて出たとか言って変な噂になるのは何か嫌だからやめた。
数ある心霊スポットのうちなぜ山なのかというと、妖怪や幽霊と言ったお化けの目撃、体験話には山が出てくることが多いイメージだからという理由だ。
行く道で気がづいた事だけど、幽霊が多いというだけなら、遊園地や会社や学校といった人が多いところにいっぱいいた。
幽霊なのは自分が幽霊だからなのか、見たらなんとなくわかる。
考えてみれば、幽霊は死んでいるとはいえ人間だし、人が集まるところに幽霊がいるのは当然といえば当然だろう。
ちなみにどうやって山まで行ったのかというと、電車やバスといった公共交通機関を使って乗り継ぎしていった。
公共交通機関を使ったのは、幽霊は浮けるとか飛べるって言ってたけど、まだやり方わかんないし徒歩だと時間がかかるし迷子になりそうで、疲れると思ったからだ。
バスを降りてからは徒歩で山を登った。登山になるわけだし、体力が必要だからそこまで体力がない僕ならものすごく疲れるだろうと思っていたけど、今のところそんなことはなかった。
多分肉体がないからなのか体的な疲れは全く感じない。すでに何時間も経っているから精神的な疲れは少しあるけど。
しばらく山道をうろついていると、バイクが通った。そのバイクが通り過ぎる際に、信じられないものがバイクから落ちて、足元に転がってきた。
それを見た瞬間血の気が引いた。それは人間の腕だ。見間違いでも作り物でもない。
なぜなら指がピクピクとまるで生きているかのように動いていたからだ。
動いているのになぜか血が出ていないから余計に不気味さが増して怖い。
恐怖で立ち尽くしているとさっきのバイクが戻ってきた。見てみるとその人の腕には片腕が無い。
通り過ぎた時は普通にバイクに乗ってるように見えたし、何の違和感もなかったし、戻ってくる時は片袖がパタパタしてて変な感じだったから絶対この人の腕だ。
ぱっと見だとグローブの感じや腕や手のサイズ感があってるし。
「あっ、すみません。びっくりさせちゃって」
「あ、いえ......」
バイクの人は僕の方を見てそう言って、その腕を拾った。
あれ?
今僕は幽霊だから基本的に人には見えないはず......。
それとも霊感があるから見えてるのか?
それに普通、ヘルメット被ったまま喋ると声がこもったり、聞き取りにくかったりしそうなものなのに、その人の声はクリアに聞こえる。
ほんの少しだけだけど、心を読んだ時の声と似た感じの聞こえ方と似た違和感を感じる。
その人は、今拾った腕を元あったであろう位置に拾った腕を押し当てた。
するとぴったりと、さっき取れていたとは思えないくらい綺麗にくっついていた。
いわゆる妖怪の類なのか、それとも幽霊の一種なのかはわからないけど、これは明らかに普通の人間じゃない。でも答えちゃったし逃げるタイミングも失ってしまった。どうしよう......。
よく分かんないと余計に怖いし思い切って聞いてみるか。どうせもう死んでるから死なないし。肉体も無いから痛みも感じないし。
「あの、1つ聞きたいことがあるんですけど、もしかしてあなたも幽霊やお化けだったりしますか?」
「どちらかといえば幽霊なのかな? もう死んでるし。なんかそこ俺微妙なんだよね」
かえってきた答えは曖昧な感じだったけど、僕と同様に生きてる人間ではないということだけは分かった。
「微妙ってどういう事ですか?」
「俺は死んですぐ自分の死体見つけてしまってパニクった結果、自分の死体に憑依してるって感じなんだよ。」
ということはもしかして他人の体ものっとったりできんだろうか。
「事故ったショックなのか、バイクで事故った時に身体がちぎれたからなのか知らないけど、魂が分裂して今は頭と身体別々に憑依してる状態なんだ。ゾンビっぽいけど、体腐ってないしキョンシーと違って自力だし関節曲がるしなぁ......って事でカテゴリ的に微妙な感じなんだよね」
「誰かに聞いたわけじゃなくて自己解釈だからもしかしたら違うかもしれないけど」
たしかにこの人を見てる感じ青白いとか緑色って感じじゃなく、生きてる人の皮膚の色って感じだし、腐った感じも臭いもしない。
どちらかといえばバイク乗ってたし怖い話や昔の都市伝説の首無しライダーっぽい感じがする。あれは幽体なのか、肉体があるのか、はたまた妖怪系なのかは知らないけど。
「話を聞いてる感じだと、頭はまた別にあって意思をもってるとかなんですか?」
「うん。だいたいそんな感じ。別人格ってわけでもないし、元は1つだったからある程度の場所と思考は分かるし、一応意思疎通というか喋ったりは出来るんだよ。」
「俺は自分同士で喋るってドッペルゲンガーっぽくてなんか怖いし、独り言でなんか寂しいやつみたいって思われうだから会話しないけど。頭とは基本的には別行動とってるし」
ということはこの人今、頭無い状態で喋ってるのか。どうやって喋ってるんだろうか。やっぱりテレパシー的な能力があったりするだろうか。
頭とは別行動ってさらっと言ったけど、頭って足とか手とか無いから動けないんじゃ......。
転がって動いてるとか? 頭部がなくて喋れるのが有りならもう何だか死んだらなんでも有りな気もする。浮いて移動できそう。それを見てしまった人は気を失いそうだけど......。
「今の話だと、今現在頭部が無い状態っていう風に聞こえるんですが、あなたの顔ヘルメット被っててもよく見ると見えますよ?」
バイクのヘルメットのシールドと言うのか窓と言うのかは知らないけど、その部分をよく見て見ると確かに目とか鼻がちゃんとある。
嘘をついてるのかと思ったが嘘をつく理由も思い当たらない。
「あれ? もしかして、霊感あんの? それともあんたももしかして死んでたりすんの?」
少し興奮したような口調でそう聞いてきた。
「僕は、この間死んだばっかりの幽霊なんですけど、どううことですか?」
僕がそう聞くと彼はヘルメットを取って、説明し始めた。
「幽霊って肉体が無いから物理的に存在しているわけじゃない、だから影ができないんだよ。ほら地面の影には頭が無いだろう?」
確かにそうだ。僕も影は地面に全くうつってない。霊体自体には、服のシワや身体の影ができているのに、物理的に存在する地面などには影がうつっていない。
思い起こしてみると、ここに来る途中、外に窓のように大きな鏡がある洒落た建物があったけど僕は映っていなかった気がする。
ちなみに魂と言うのか霊体と言うのか分からないが、分裂したそれは復元? しているそうで、頭部の方も、霊感があると見た目は今俺が話している身体の方の姿と同じように見えるそうだ。
横に並んでみると一卵性の双子のような感じになるらしい。完全な同一人物なので双子じゃないけど。
さっき言ってたドッペルゲンガーがどうとかってそう言うことだったのか。
「あっそうだ、聞こうと思ってたことあるんですけど、この辺って人結構きたりしますか? 」
「そこまでは心霊スポットが賑わう時期でもそこまで人は来ないけど、何で?」
「いやあの、僕転生ポイントっていうのが足りてないみたいで、それを貯めるためには――」
早死にだから普通に転生するにしても3日間寝ずに単純作業だけをしないといけないって言われて、それだったらいっそ異世界に行ってみたい。ただそれに転生ポイントが不足しているから――。と言った感じの内容を話した。
「へぇー、俺は死んでそのまま現世にいるから、本当にそういうのがあるって知らなかったわ別にそこまでの心残りがあるわけじゃないのに成仏する気配ないしてっきり幽霊になって終わりかと思ってたわ」
成仏できるんなら人したいかなぁ。とかいう話とかを軽くした後、人はあまり来ないって言ってたのでとりあえず後にすることにした。
転生ポイントとは関係ないけど、こういうのって連絡とかした方がいいのかな。連絡といってもどうすればいいのか......。
そういえば落ちてくるとか何か連絡できるやつとかいって渡されてたのをポケットに入れてたんだった。
それで連絡しよう。
あ、でも神様といえばそういうこと把握してそうなイメージではあるからその事も知ってるかもしれないしどうなんだろう。
連絡しないでおこうかとも思ったが、知ってて放置してるならそれはそれでいいし、もしも知らなかったら......という念のために一応連絡しておくことにした。
なぜ、心霊スポットなのかというと、そういう場所だと普段幽霊が見えない、霊感がない人でも心霊体験をしたことがあるというのは聞いたことがあるからだ。
多分、その辺をぶらぶらするよりはまだ心霊スポットの方が接触できる可能性があると思う。
ということでとある山の心霊スポットに来た。
地元の家からかなり高めの心霊スポットにするか迷ったけど、俺が化けて出たとか言って変な噂になるのは何か嫌だからやめた。
数ある心霊スポットのうちなぜ山なのかというと、妖怪や幽霊と言ったお化けの目撃、体験話には山が出てくることが多いイメージだからという理由だ。
行く道で気がづいた事だけど、幽霊が多いというだけなら、遊園地や会社や学校といった人が多いところにいっぱいいた。
幽霊なのは自分が幽霊だからなのか、見たらなんとなくわかる。
考えてみれば、幽霊は死んでいるとはいえ人間だし、人が集まるところに幽霊がいるのは当然といえば当然だろう。
ちなみにどうやって山まで行ったのかというと、電車やバスといった公共交通機関を使って乗り継ぎしていった。
公共交通機関を使ったのは、幽霊は浮けるとか飛べるって言ってたけど、まだやり方わかんないし徒歩だと時間がかかるし迷子になりそうで、疲れると思ったからだ。
バスを降りてからは徒歩で山を登った。登山になるわけだし、体力が必要だからそこまで体力がない僕ならものすごく疲れるだろうと思っていたけど、今のところそんなことはなかった。
多分肉体がないからなのか体的な疲れは全く感じない。すでに何時間も経っているから精神的な疲れは少しあるけど。
しばらく山道をうろついていると、バイクが通った。そのバイクが通り過ぎる際に、信じられないものがバイクから落ちて、足元に転がってきた。
それを見た瞬間血の気が引いた。それは人間の腕だ。見間違いでも作り物でもない。
なぜなら指がピクピクとまるで生きているかのように動いていたからだ。
動いているのになぜか血が出ていないから余計に不気味さが増して怖い。
恐怖で立ち尽くしているとさっきのバイクが戻ってきた。見てみるとその人の腕には片腕が無い。
通り過ぎた時は普通にバイクに乗ってるように見えたし、何の違和感もなかったし、戻ってくる時は片袖がパタパタしてて変な感じだったから絶対この人の腕だ。
ぱっと見だとグローブの感じや腕や手のサイズ感があってるし。
「あっ、すみません。びっくりさせちゃって」
「あ、いえ......」
バイクの人は僕の方を見てそう言って、その腕を拾った。
あれ?
今僕は幽霊だから基本的に人には見えないはず......。
それとも霊感があるから見えてるのか?
それに普通、ヘルメット被ったまま喋ると声がこもったり、聞き取りにくかったりしそうなものなのに、その人の声はクリアに聞こえる。
ほんの少しだけだけど、心を読んだ時の声と似た感じの聞こえ方と似た違和感を感じる。
その人は、今拾った腕を元あったであろう位置に拾った腕を押し当てた。
するとぴったりと、さっき取れていたとは思えないくらい綺麗にくっついていた。
いわゆる妖怪の類なのか、それとも幽霊の一種なのかはわからないけど、これは明らかに普通の人間じゃない。でも答えちゃったし逃げるタイミングも失ってしまった。どうしよう......。
よく分かんないと余計に怖いし思い切って聞いてみるか。どうせもう死んでるから死なないし。肉体も無いから痛みも感じないし。
「あの、1つ聞きたいことがあるんですけど、もしかしてあなたも幽霊やお化けだったりしますか?」
「どちらかといえば幽霊なのかな? もう死んでるし。なんかそこ俺微妙なんだよね」
かえってきた答えは曖昧な感じだったけど、僕と同様に生きてる人間ではないということだけは分かった。
「微妙ってどういう事ですか?」
「俺は死んですぐ自分の死体見つけてしまってパニクった結果、自分の死体に憑依してるって感じなんだよ。」
ということはもしかして他人の体ものっとったりできんだろうか。
「事故ったショックなのか、バイクで事故った時に身体がちぎれたからなのか知らないけど、魂が分裂して今は頭と身体別々に憑依してる状態なんだ。ゾンビっぽいけど、体腐ってないしキョンシーと違って自力だし関節曲がるしなぁ......って事でカテゴリ的に微妙な感じなんだよね」
「誰かに聞いたわけじゃなくて自己解釈だからもしかしたら違うかもしれないけど」
たしかにこの人を見てる感じ青白いとか緑色って感じじゃなく、生きてる人の皮膚の色って感じだし、腐った感じも臭いもしない。
どちらかといえばバイク乗ってたし怖い話や昔の都市伝説の首無しライダーっぽい感じがする。あれは幽体なのか、肉体があるのか、はたまた妖怪系なのかは知らないけど。
「話を聞いてる感じだと、頭はまた別にあって意思をもってるとかなんですか?」
「うん。だいたいそんな感じ。別人格ってわけでもないし、元は1つだったからある程度の場所と思考は分かるし、一応意思疎通というか喋ったりは出来るんだよ。」
「俺は自分同士で喋るってドッペルゲンガーっぽくてなんか怖いし、独り言でなんか寂しいやつみたいって思われうだから会話しないけど。頭とは基本的には別行動とってるし」
ということはこの人今、頭無い状態で喋ってるのか。どうやって喋ってるんだろうか。やっぱりテレパシー的な能力があったりするだろうか。
頭とは別行動ってさらっと言ったけど、頭って足とか手とか無いから動けないんじゃ......。
転がって動いてるとか? 頭部がなくて喋れるのが有りならもう何だか死んだらなんでも有りな気もする。浮いて移動できそう。それを見てしまった人は気を失いそうだけど......。
「今の話だと、今現在頭部が無い状態っていう風に聞こえるんですが、あなたの顔ヘルメット被っててもよく見ると見えますよ?」
バイクのヘルメットのシールドと言うのか窓と言うのかは知らないけど、その部分をよく見て見ると確かに目とか鼻がちゃんとある。
嘘をついてるのかと思ったが嘘をつく理由も思い当たらない。
「あれ? もしかして、霊感あんの? それともあんたももしかして死んでたりすんの?」
少し興奮したような口調でそう聞いてきた。
「僕は、この間死んだばっかりの幽霊なんですけど、どううことですか?」
僕がそう聞くと彼はヘルメットを取って、説明し始めた。
「幽霊って肉体が無いから物理的に存在しているわけじゃない、だから影ができないんだよ。ほら地面の影には頭が無いだろう?」
確かにそうだ。僕も影は地面に全くうつってない。霊体自体には、服のシワや身体の影ができているのに、物理的に存在する地面などには影がうつっていない。
思い起こしてみると、ここに来る途中、外に窓のように大きな鏡がある洒落た建物があったけど僕は映っていなかった気がする。
ちなみに魂と言うのか霊体と言うのか分からないが、分裂したそれは復元? しているそうで、頭部の方も、霊感があると見た目は今俺が話している身体の方の姿と同じように見えるそうだ。
横に並んでみると一卵性の双子のような感じになるらしい。完全な同一人物なので双子じゃないけど。
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「あっそうだ、聞こうと思ってたことあるんですけど、この辺って人結構きたりしますか? 」
「そこまでは心霊スポットが賑わう時期でもそこまで人は来ないけど、何で?」
「いやあの、僕転生ポイントっていうのが足りてないみたいで、それを貯めるためには――」
早死にだから普通に転生するにしても3日間寝ずに単純作業だけをしないといけないって言われて、それだったらいっそ異世界に行ってみたい。ただそれに転生ポイントが不足しているから――。と言った感じの内容を話した。
「へぇー、俺は死んでそのまま現世にいるから、本当にそういうのがあるって知らなかったわ別にそこまでの心残りがあるわけじゃないのに成仏する気配ないしてっきり幽霊になって終わりかと思ってたわ」
成仏できるんなら人したいかなぁ。とかいう話とかを軽くした後、人はあまり来ないって言ってたのでとりあえず後にすることにした。
転生ポイントとは関係ないけど、こういうのって連絡とかした方がいいのかな。連絡といってもどうすればいいのか......。
そういえば落ちてくるとか何か連絡できるやつとかいって渡されてたのをポケットに入れてたんだった。
それで連絡しよう。
あ、でも神様といえばそういうこと把握してそうなイメージではあるからその事も知ってるかもしれないしどうなんだろう。
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