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新しい人生
流れに身を任せるとはこういう事
しおりを挟むするとまた抱き上げられる
ホークさんだ
『ぐすっ…すみまっ、ヒック…』
「大丈夫、大丈夫だから。中でゆっくり話そう。」
優しい声と背中を撫でてくれる優しい手つきに
少し落ち着いた。涙は止まらないが
歩きながらハールさんは隣で手にハンカチを巻いてくれる
初対面で大泣きしてしまった恥ずかしさで
顔を上げられず下を向いてたら
部屋についてたらしい
ソファに座ると思ったら
まさかの抱っこのまま膝に下ろされる
ハールさんとその他の人もいるのに…
『おっ降りますっ』「いや、このままでいい」
重くないのかと思ったけど見ても分かったが
私の右半分が抱っこ中ずっと触れてるのだ
嫌でもその筋肉を思い出し納得する
ホークさんに言われた通りにしとこ、うん
「エア、足は神託で聞いている。それでもいいと俺が望んだんだ」
『…え?』
「この見た目だから気の許せる者がいなくてな…男なら友人に、女性なら伴侶にと俺が望んで召喚したんだ。神託で異世界の人の美醜の基準が違うと聞いて」
そうだったのか…
足が悪いのは分かってたのか
そうか…
『じゃっじゃぁ、私がっ』
「あの~」
ハールさんがゆっくり手を上げながら言う
「隣に行ってもいい?外でも思ってたけど異世界の乙女の声が聞こえなくてね」
『あっ』
ホークさんが頷く
え、私に聞いたんじゃ…?
「じゃぁ改めて、ハールだよ。よろしくね異世界の乙女」
『よ、よろしくお願いします』
ハールさんは私の正面になるように
ホークさんの右隣へ
イケメンの膝の上でまた違うイケメンを
見てるこの状況に自然と涙も引っ込む
「この手…どうして擦ってたの?」
同時に扉が開き執事?さんが
紅茶やお菓子を並べてくれる
『えっと』
正直に言う?あいつみたいで気持ち悪かったんだって?
失礼すぎない?わたし
「正直に言ってね」
そう言ったハールさんは爽やかな笑顔なのに
目の奥は笑ってないことがすぐ分かった
『あの、さっ最後の人の…あの、よだれが』
そこまで言うと離れた所からカチャッと
聞こえそっちを見る
執事?さんは走って部屋を出て行った…
え、護衛の人剣抜こうとしてない?
顔めっちゃ怖いんだが
なにが起きてるのか…ホークさんをみると
鬼がいた。
慌ててハールさんを見ると
さっきの笑顔のまま動いてない………が
後ろに吹雪が見える
とっ、とりあえず話そう!
『あのっそれで、目の前で拭くのも失礼かと思って』
「いや、普通に相手の方が失礼だからね?すぐ保護者のホークに言わないと…分かった?」
『え、でも「わかった?」
『わっ、わかった…?』
「うん、良い子」
そう言って頭を撫でてくれる手が気持ちよくて
さっきの爽やか笑顔の圧なんて忘れて
顔がにやけてしまうのを止められない
「…っ」
「おい、いつまで撫でてる」
静かに怒ってた鬼…いや、ホークさんが
強く抱きしめてくる
「ははっごめんごめん」
ガルガルしてるホークさん、
笑ってるハールさん
仲がいいんだなぁってほのぼのな空間に
護衛のみんなもいつの間にかいる執事さんも
私も笑顔になる
そのほのぼのも一瞬で終わる
なぜ?みんなの顔を見渡して目は合うのに
一ミリも動かない…
ずっとキョロキョロしてたら
執事さんが箱をもって寄ってくる
「失礼致します。初めましてセバスティン·グランと申しますシルバー家執事長を任されております。」
『あ、初めまして…エア·ササキです』
「お手を見せて頂いてもよろしいでしょうか?」
そう言ってハンカチを巻いてる手を取り
手当てをしてくれるセバスちゃ…じゃなかった
ティンだった
危ない危ない。やっぱり執事=セバスは
定番よね、覚えやすすぎて間違えそうだ
あっという間に手当てが終わる
『ありがとうございます!』
「!!いえ…」
なぜ驚く…?まぁいいや
お茶をもらおうと手を伸ばすが届かない
と思ってたらセバス、ティンさんが
わざわざ入れ直してくれた
お菓子も手の届く所まで持ってきてくれる
ありがたい…跪くのをやめてほしい所だが
きっと膝に座らせるのも、こうやって取ってくれるのも、きっとこの世界の女性の扱い方なんだろう
きっとそうだ。
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