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15話
しおりを挟む裁判から半年が経ち
ついにその日がやってきた
『……ん』
「「「ミーレニア!!」」」
あの日から眠り続けたミーレニアの意識が
やっと戻った。
半年間、毎日医師長含む医師達が一日中代わり代わりに治療を続け
傷は綺麗に消え、燃やされた後頭部も
髪が伸びた
歪んだ骨も何もなかった様に真っ直ぐになって
後は本人に後遺症の確認をするのみに
なった時だった
体を起こされ水を飲む
乾ききった喉が潤い話し出す
「私の事分かるかい?」
『せんせ』
「うんうん、覚えてるのすごいね」
『すごい、?』
「「私/俺は!?」」
『にぃに?』
覚えてる限りでは褒められたのが初めてで
ふふふっ、と嬉しくなってしまう
それを見た兄達も聞いてきたので
答えるとすごいすごい、と
頭を撫でてくれた
思い出した様に赤ちゃんはと聞くと
なんでも教会の孤児院に預けられたらしい。
体に異常もなく元気だと言う
会いに行こうね、と兄が言ってくれたので
その日を楽しみにする事にした
「ミーレニア様、痛い所はないかい?」
そう言われて体に意識を向けると
少し違和感
『いたくない、けど…』
「「「??」」」
『あし…ある?』
足に違和感ある事を説明すると
これは?これは?と触られたが
何も感じなかった
「……恐らく後遺症でしょう。」
『こういしょう…』
(確かに考えてみれば足を使ったのなんて換金出来る物を探した以来だもんなぁ…)
『きる?』
「っまさか!!治しますとも!!」
断言した先生の勢いに押され
目を瞬かせる
『なおる……うれしい。ありがと、せんせ』
「感謝なんてっ……」
目を潤ませて口を抑える先生に
少し引いたのは内緒だ。
(ありがとうって言われた事ないのかな…)
扉が開かれ現れたのは白い髪を
オールバックにしたおじさん
(服装的に執事?かな?)
息を切らして私を凝視するおじさんとの間に
突然現れたパパ
「ミーレニアッ!」
『ぱぱ?』
突然現れたパパに抱きしめられる
「おかえりッ!おかえり、ミーレニアッ」
眠る前の言葉の返事だと気付くのに
少し時間がかかったが
気付いた瞬間、心が満たされていく様な感覚…
全体を包む温もりに
(これが幸せ…)と涙が溢れた
『た、だいま……ぱぱ』
「あぁ……っおかえり」
抱きしめ返して少し経った頃
初めて聞く声がした
「お嬢様、お帰りなさいませ……」
目を向ければさっきのおじさん
「ガルシア公爵家執事、ディレインと申します」
『でれいん…』
そこでふと普通に喋れてる事に気付いた
皆が話してる間に考えていると
意外と早く把握できた
(あ、歯がある)
そう、なかった歯があったのだ
あー、いー、と歯をカチカチしていると
次々と扉から人が入ってきた
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