1 / 1
咲
しおりを挟む
おれは今ラーメンを食べている。島唯一のラーメン屋なのでインスタント麺以外のラーメンはこのラーメンしか食べたことがない。島にこのラーメン屋ができたのが5年前。おれが中学の時だ。ちゃんとした人気店で修行した店主のラーメンは俺がこれまで食べたことあるラーメンとは全く別物だった。
しかし、このラーメンよりも衝撃的だったことがある。それがラーメン屋の1人娘の咲だ。同年代の女の子というのも島ではほとんどいない。しかも島育ちの同年代といえば幼い頃からの仲で男勝りで田舎くさいやつしかいない。だからこそ都会っ子の咲はおれにとってかなりの衝撃だった。すぐに好きになって、お小遣いがでたらすぐラーメンを食べに行った。そんな感じで通って5年。咲ともよく喋るようになったけど、まだ恋愛的な雰囲気にはなってなかった。ちょっと喋って帰るだけ。今日は閉店間際で、客はおれだけ。
「すみません。もう閉店のお時間なんです。」
と咲に声をかけられ、店を出る。
すると咲が店の前まで出てきてくれた。
「いつもありがとうございます。よかったらこれ。」
「あ、ありがとう。」
そこにはメモが書いてあった。
「今日深夜1時頃、灯台の下で待っています。」
しかし、このラーメンよりも衝撃的だったことがある。それがラーメン屋の1人娘の咲だ。同年代の女の子というのも島ではほとんどいない。しかも島育ちの同年代といえば幼い頃からの仲で男勝りで田舎くさいやつしかいない。だからこそ都会っ子の咲はおれにとってかなりの衝撃だった。すぐに好きになって、お小遣いがでたらすぐラーメンを食べに行った。そんな感じで通って5年。咲ともよく喋るようになったけど、まだ恋愛的な雰囲気にはなってなかった。ちょっと喋って帰るだけ。今日は閉店間際で、客はおれだけ。
「すみません。もう閉店のお時間なんです。」
と咲に声をかけられ、店を出る。
すると咲が店の前まで出てきてくれた。
「いつもありがとうございます。よかったらこれ。」
「あ、ありがとう。」
そこにはメモが書いてあった。
「今日深夜1時頃、灯台の下で待っています。」
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうせ運命の番に出会う婚約者に捨てられる運命なら、最高に良い男に育ててから捨てられてやろうってお話
下菊みこと
恋愛
運命の番に出会って自分を捨てるだろう婚約者を、とびきりの良い男に育てて捨てられに行く気満々の悪役令嬢のお話。
御都合主義のハッピーエンド。
小説家になろう様でも投稿しています。
馬小屋の令嬢
satomi
恋愛
産まれた時に髪の色が黒いということで、馬小屋での生活を強いられてきたハナコ。その10年後にも男の子が髪の色が黒かったので、馬小屋へ。その一年後にもまた男の子が一人馬小屋へ。やっとその一年後に待望の金髪の子が生まれる。女の子だけど、それでも公爵閣下は嬉しかった。彼女の名前はステラリンク。馬小屋の子は名前を適当につけた。長女はハナコ。長男はタロウ、次男はジロウ。
髪の色に翻弄される彼女たちとそれとは全く関係ない世間との違い。
ある日、パーティーに招待されます。そこで歯車が狂っていきます。
私、お母様の言うとおりにお見合いをしただけですわ。
いさき遊雨
恋愛
お母様にお見合いの定石?を教わり、初めてのお見合いに臨んだ私にその方は言いました。
「僕には想い合う相手いる!」
初めてのお見合いのお相手には、真実に愛する人がいるそうです。
小説家になろうさまにも登録しています。
双子の姉がなりすまして婚約者の寝てる部屋に忍び込んだ
海林檎
恋愛
昔から人のものを欲しがる癖のある双子姉が私の婚約者が寝泊まりしている部屋に忍びこんだらしい。
あぁ、大丈夫よ。
だって彼私の部屋にいるもん。
部屋からしばらくすると妹の叫び声が聞こえてきた。
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
【本編,番外編完結】私、殺されちゃったの? 婚約者に懸想した王女に殺された侯爵令嬢は巻き戻った世界で殺されないように策を練る
金峯蓮華
恋愛
侯爵令嬢のベルティーユは婚約者に懸想した王女に嫌がらせをされたあげく殺された。
ちょっと待ってよ。なんで私が殺されなきゃならないの?
お父様、ジェフリー様、私は死にたくないから婚約を解消してって言ったよね。
ジェフリー様、必ず守るから少し待ってほしいって言ったよね。
少し待っている間に殺されちゃったじゃないの。
どうしてくれるのよ。
ちょっと神様! やり直させなさいよ! 何で私が殺されなきゃならないのよ!
腹立つわ〜。
舞台は独自の世界です。
ご都合主義です。
緩いお話なので気楽にお読みいただけると嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる