寂しくなった私はほろよいで夜風を浴びた

ほろよい

　私は今バーで飲んでいる。今の彼氏と出会った場所。ロマンティックな雰囲気は私の寂しさを紛らわさせてくれない。

　今日は飲まないと言って会社の同僚に誘いを断ったのに、こんな場所で1人で飲んでほろよいになっちゃった。

　彼と喧嘩してもう3日経った。
「一度考えさせて」
と彼が言うのでずっと待っている。こんなに待っているのに私を待たせるなんて。ドアから彼が来るのをずっと待っている。
「店員さん、同じのをもう1杯。」
「お客さん、もうすぐ閉店のお時間です。」

　結局彼は来なかった。店を出る。おっとっと。少し千鳥足。頬に夜風を浴びてほろよいの私には心地よかった。家に帰ってそのままベットに横になる。ふと思う。

　夢の中だけでもいいから彼と会いたいな。夢の中にいるのなら私を今夢の中に引っ張って。