【R18】LOVERS GAME 〜ホントの恋を知りたくて

響 陵

文字の大きさ
3 / 62
3

新人

しおりを挟む
コンビニに寄り、ストッキングを履き替えてたらギリギリの時間になってしまった。

あたしの会社、スムースエージェントは大手広告会社で、あたしは営業二課にいる。

オフィスの課に着くと、新人がまだ来ていないと先輩の御局様こと、冬沢幸子さんが大騒ぎをしていた。

冬沢さんは30代後半といったところ。

独身。

後輩いびりで有名で、何人やめていった事か。

あたしはここの営業部の部長で不倫相手の古川慎太郎お陰でこの人から守って貰った。

新人。

こっぴどく怒られるんだろうなぁ~。

9時からの朝礼に新人間に合わないか~。

朝の始まりは、課長の二葉康二が取り仕切り、二課の朝礼が始まる。

二葉課長はイケメンとは言えない熊のような人だか家庭を大切にする40代後半の男性。

「新人の大西君から連絡があり、電車でトラブルに巻き込まれ、終わり次第出社すると連絡があった。
なので大西君の紹介は夕方、またみんなが集まる時に紹介しようと思う。
以上解散。」

電車でトラブルかぁ~。

朝、助けてくれた男性は大丈夫だったかしら。

お礼も言えなかった。

「小池くーん。」

課長からの呼び出し。

「なんでしょう。」

「実は今日来る新人なんだが、小池君と一緒に取引先を回ってもらおうと思ってるんだよ。」

「はぁ。」

「君は取引先からも評判がいいし、部長からもお墨付きをもらっているからね。
しばらく大変だがよろしく頼む。」

「わかりました。出社したら軽くミーティングして連れて行きます。」

新人君が来る前に先方への挨拶に行く準備をしよう。

大西君って言ってたけど、男のコ?

女のコでも君ってつけるしなぁ~。

あんまり詳しく聞いてなかった。

どっちでもいい子だといいなぁ~。

新人に期待を膨らませ、朝の嫌な出来事も吹き飛んできた時大きな声が聞こえた。

「おはようございます!新人の大西遥斗です!」

「???」

「あー!」

朝の彼だ!

思わず大声が出てしまった。

彼と目が会うと、彼はニコリと笑った。

近くに来た冬沢さんが

「小池さん、知り合い?」

と尋ねてきた。

「えっと~…」

どう答えようか迷っていると、彼が近づいてきた。

「先日はありがとうございました。
俺おっちょこちょいで駅で財布落としちゃって、拾って貰ったんです。」

「なーんだ。そうなの?」

「えぇ…まぁ…」

彼が内緒と言うようにウィンクする。

「二葉課長から小池さんに仕事を教わるように言われました。
まず何をしたら?」

あ、そうだった。

「とりあえずミーティングルームに行きましょう。」

2人きり。
お礼言わなきゃ。

大西君を連れてミーティングルームに。

なんかドキドキする。

ってか、あの時声聞かれてるじゃん!

一気に体が熱くなった。

「あの~」

「あ、とりあえず座りましょうか。」

向かい側同士に椅子に腰掛けた。

とりあえずお礼を。

「今日はありがとう。わたし、そのまま行ってしまって。大丈夫だった?」

「何とか。」

彼はにこやかに話した。

「あの後、本当は被害者の小池さんもいなければいけなかったみたいですけど、色々警察に聞かれるのも嫌だろうなって思って。」

あー。

そりゃわかるよね~。何されてたか。

思い出して更に顔が赤くなっているのがわかる。

顔が熱い。

「他にも余罪があったみたいですし、大丈夫ですよ。」

「そうなんだ…でもほんとにありがとう。冬沢さんにも聞かれたくなかったし。あの人色々聞いてくるから。」

「そうだと思いました。」

大西はニコリとした。

なんていい子なの~。

とりあえず仕事の話しなくちゃ。

「仕事の話するね。
とりあえず今日は取引先の所に挨拶だけ行きましょう。
もう名刺も届いてるはずだし、先方に顔を覚えてもらいにね。」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

五月病の処方箋

松丹子
恋愛
狩野玲子29歳は五月が大嫌い。その理由を知った会社の後輩、石田椿希27歳に迫られて… 「玲子さん。五月病の特効薬、知ってます?」 キリッと系ツンデレOLとイケメン後輩のお話です。 少しでも、お楽しみいただけたら幸いです。 *Rシーンは予告なく入りますのでご注意ください。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

恋に異例はつきもので ~会社一の鬼部長は初心でキュートな部下を溺愛したい~

泉南佳那
恋愛
「よっしゃー」が口癖の 元気いっぱい営業部員、辻本花梨27歳  ×  敏腕だけど冷徹と噂されている 俺様部長 木沢彰吾34歳  ある朝、花梨が出社すると  異動の辞令が張り出されていた。  異動先は木沢部長率いる 〝ブランディング戦略部〟    なんでこんな時期に……  あまりの〝異例〟の辞令に  戸惑いを隠せない花梨。  しかも、担当するように言われた会社はなんと、元カレが社長を務める玩具会社だった!  花梨の前途多難な日々が、今始まる…… *** 元気いっぱい、はりきりガール花梨と ツンデレ部長木沢の年の差超パワフル・ラブ・ストーリーです。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。 **2026.01.02start~2026.01.17end**

黒瀬部長は部下を溺愛したい

桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。 人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど! 好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。 部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。 スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

包んで、重ねて ~歳の差夫婦の極甘新婚生活~

吉沢 月見
恋愛
ひたすら妻を溺愛する夫は50歳の仕事人間の服飾デザイナー、新妻は23歳元モデル。 結婚をして、毎日一緒にいるから、君を愛して君に愛されることが本当に嬉しい。 何もできない妻に料理を教え、君からは愛を教わる。

処理中です...