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そうして2時間程プレイした所で1度休憩をしようとコーヒーとココアを飲むことにした。
「あ!」
玖音が何か思い出したかのように声をあげるとどうしようと困ったような顔をしながら秋人を見つめた。
「どうした?ココアじゃないほうがいい?」
「ぁ…いや、違くて……」
「?」
「プ、プレゼント、渡し忘れてて…でも、要らなければ捨てていいから!」
玖音からプレゼントが貰えるなんて思っていなかったから固まってしまった。
…本当に過去の愚かすぎる自分を殴りたい。
俺のために選んでくれたプレゼントを誕生日に貰わないなんてどうかしてる。
「捨てるわけないだろ?俺のためにプレゼント用意してくれてたんだね。嬉しい、ありがとう」
「…っ!今持ってくるっ」
小走りで玖音の自室から2つもプレゼントを持ってきてくれる。
「こ、これ、なんだけど、ほんとに!気に入らなかったら捨てていいから」
「どんなものでも捨てないよ。まずはこっち…開けてもいい?」
こくりと頷き不安そうな顔で見上げる玖音の頭を撫でながらテーブルにプレゼントを置く。
大きめの方のプレゼントを開ける。
中には2つのマグカップが入っていた。
「A」の文字が入った藍色のマグカップと「K」の文字が入った薄緑色のマグカップ。
俺の好きな色と玖音の好きな色。アルファベットは秋人と玖音のイニシャルか。
「…すごい嬉しい。俺がお揃いのマグカップ欲しいって話したの覚えたてくれたんだな」
「…本当は一緒に選んだ方がいいかなって思ったんだけど丁度俺たちのイニシャルが入ったマグカップを見つけたからこれがいいなって思って、」
「っありがとう。本当にすごい嬉しい。大好きだよ。」
思わず抱きしめて好きだ、大好きだ、とうわ言のように言ってしまう。
玖音もギュッと抱きしめてお、俺も好き、、と小さな声で言ってくれる。
些細な会話だったのにちゃんと覚えて、俺の好きな色のものを選んでくれる玖音がすごく愛しくて強く抱き締めてしまう。
「あ、秋人さんっ、もう1個あるからそれも開けて欲しい…」
「もうこれ以上幸せになってもいいの?」
マグカップより小ぶりの箱に入ったプレゼントを開けるとその中にはシンプルめなデザインの黒い腕時計が入っていた。
前の腕時計は壊れてしまって動かなくなっていた。
父からの就職祝いで買ってもらった物というのもあって捨てることも出来ず今は部屋に飾っていた。
「お父さんから貰っていたやつが部屋に置いてあるのは知ってたんだけど、俺じゃ直せないし勝手に修理屋さんに持っていくのも気が引けて…
新しいの買ったんだ。
迷惑だったらごめ、」
「迷惑なわけないでしょ…!嬉しい。
一生大事にする。腕時計なんて高かったでしょ?」
「ううん、この日の為にお金貯めてたから全然余裕だよ」
玖音は家の近くにある喫茶店で週一程度バイトをしている。マスターと料理が上手い青年が2人で切り盛りしている喫茶店だ。2人の人柄も良く、見知った人が多く入るその店は人見知りする玖音にとってはいい職場だった。
この日の為に貯めたとは言っても週1で5時間入っている程度では月2万程貰っている計算だ。
大学生の2万はかなり大きい額だろう。
秋人と出かける時やご飯代、必需品などは別で秋人が払ってくれてはいるものの大学で遊ぶのに
この時計は何ヶ月分の給料の時計なんだ。
「玖音、この腕時計本当に嬉しいんだけど玖音がせっかく働いて貯めたお金なんだから俺に使わないで自分に使うんだよ」
そう言うと目を見開いて悲しい表情をする
「……それは秋人さんもでしょ。俺にはよく洋服とかご飯とかお菓子とか買ってくれるけど俺はあんまりそういうことしたこと無かったから……。俺もしたかったんだ……。ごめん…」
確かに玖音に似合うかも、とつい服を買ったり好きそうなお菓子があれば買っていく。
俺も対してやってること変わらないのか、、と苦笑してしまう。
「そうだな、俺も同じことやってた。
俺のために働いて買ってくれたんだな。ありがとう、大事に使う。」
また抱きしめると今度はさっきよりも強く抱き締め返してくれた。
抱きしめていた両手を玖音の両頬に添えて玖音の唇にキスをする。
何度も、バードキスを繰り返す。
「…んっ……んぁ」
どんどんキスが深くなっていき秋人は玖音の唇を舐める。
「ん、あき、とさ、んん……」
玖音が口を開けると秋人の舌が侵入してくる。
久々の濃厚なキスに頭がぽやーとしてきた。
顔を真っ赤にしながら秋人のキスを受け入れていく。
どんどん深くなっていくキスに玖音はもう何も考えられなかった。
「…ん……かわい」
口を離して玖音の顔を覗くと真っ赤な顔ととろんとした目が見える。
頭がぼやけているようでんぁ……と吐息を零している。
後頭部に手を添えてまたキスを始める。
玖音をソファに押し倒して何度も何度も口付けた。
静かで甘い空間にリップ音だけが響いている。
ここから先はご想像通りだ。
「あ!」
玖音が何か思い出したかのように声をあげるとどうしようと困ったような顔をしながら秋人を見つめた。
「どうした?ココアじゃないほうがいい?」
「ぁ…いや、違くて……」
「?」
「プ、プレゼント、渡し忘れてて…でも、要らなければ捨てていいから!」
玖音からプレゼントが貰えるなんて思っていなかったから固まってしまった。
…本当に過去の愚かすぎる自分を殴りたい。
俺のために選んでくれたプレゼントを誕生日に貰わないなんてどうかしてる。
「捨てるわけないだろ?俺のためにプレゼント用意してくれてたんだね。嬉しい、ありがとう」
「…っ!今持ってくるっ」
小走りで玖音の自室から2つもプレゼントを持ってきてくれる。
「こ、これ、なんだけど、ほんとに!気に入らなかったら捨てていいから」
「どんなものでも捨てないよ。まずはこっち…開けてもいい?」
こくりと頷き不安そうな顔で見上げる玖音の頭を撫でながらテーブルにプレゼントを置く。
大きめの方のプレゼントを開ける。
中には2つのマグカップが入っていた。
「A」の文字が入った藍色のマグカップと「K」の文字が入った薄緑色のマグカップ。
俺の好きな色と玖音の好きな色。アルファベットは秋人と玖音のイニシャルか。
「…すごい嬉しい。俺がお揃いのマグカップ欲しいって話したの覚えたてくれたんだな」
「…本当は一緒に選んだ方がいいかなって思ったんだけど丁度俺たちのイニシャルが入ったマグカップを見つけたからこれがいいなって思って、」
「っありがとう。本当にすごい嬉しい。大好きだよ。」
思わず抱きしめて好きだ、大好きだ、とうわ言のように言ってしまう。
玖音もギュッと抱きしめてお、俺も好き、、と小さな声で言ってくれる。
些細な会話だったのにちゃんと覚えて、俺の好きな色のものを選んでくれる玖音がすごく愛しくて強く抱き締めてしまう。
「あ、秋人さんっ、もう1個あるからそれも開けて欲しい…」
「もうこれ以上幸せになってもいいの?」
マグカップより小ぶりの箱に入ったプレゼントを開けるとその中にはシンプルめなデザインの黒い腕時計が入っていた。
前の腕時計は壊れてしまって動かなくなっていた。
父からの就職祝いで買ってもらった物というのもあって捨てることも出来ず今は部屋に飾っていた。
「お父さんから貰っていたやつが部屋に置いてあるのは知ってたんだけど、俺じゃ直せないし勝手に修理屋さんに持っていくのも気が引けて…
新しいの買ったんだ。
迷惑だったらごめ、」
「迷惑なわけないでしょ…!嬉しい。
一生大事にする。腕時計なんて高かったでしょ?」
「ううん、この日の為にお金貯めてたから全然余裕だよ」
玖音は家の近くにある喫茶店で週一程度バイトをしている。マスターと料理が上手い青年が2人で切り盛りしている喫茶店だ。2人の人柄も良く、見知った人が多く入るその店は人見知りする玖音にとってはいい職場だった。
この日の為に貯めたとは言っても週1で5時間入っている程度では月2万程貰っている計算だ。
大学生の2万はかなり大きい額だろう。
秋人と出かける時やご飯代、必需品などは別で秋人が払ってくれてはいるものの大学で遊ぶのに
この時計は何ヶ月分の給料の時計なんだ。
「玖音、この腕時計本当に嬉しいんだけど玖音がせっかく働いて貯めたお金なんだから俺に使わないで自分に使うんだよ」
そう言うと目を見開いて悲しい表情をする
「……それは秋人さんもでしょ。俺にはよく洋服とかご飯とかお菓子とか買ってくれるけど俺はあんまりそういうことしたこと無かったから……。俺もしたかったんだ……。ごめん…」
確かに玖音に似合うかも、とつい服を買ったり好きそうなお菓子があれば買っていく。
俺も対してやってること変わらないのか、、と苦笑してしまう。
「そうだな、俺も同じことやってた。
俺のために働いて買ってくれたんだな。ありがとう、大事に使う。」
また抱きしめると今度はさっきよりも強く抱き締め返してくれた。
抱きしめていた両手を玖音の両頬に添えて玖音の唇にキスをする。
何度も、バードキスを繰り返す。
「…んっ……んぁ」
どんどんキスが深くなっていき秋人は玖音の唇を舐める。
「ん、あき、とさ、んん……」
玖音が口を開けると秋人の舌が侵入してくる。
久々の濃厚なキスに頭がぽやーとしてきた。
顔を真っ赤にしながら秋人のキスを受け入れていく。
どんどん深くなっていくキスに玖音はもう何も考えられなかった。
「…ん……かわい」
口を離して玖音の顔を覗くと真っ赤な顔ととろんとした目が見える。
頭がぼやけているようでんぁ……と吐息を零している。
後頭部に手を添えてまたキスを始める。
玖音をソファに押し倒して何度も何度も口付けた。
静かで甘い空間にリップ音だけが響いている。
ここから先はご想像通りだ。
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