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二者択一の夢
1.
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「さて、ここに道が二つある。左の道と右の道。君はどっちを選ぶ?」
その人は言った。
「左の道はどこに繋がっているの?」
僕は尋ねる。
「たぶん、始まりの方」
そう答える。
「右の道は?」
僕は聞く。
「きっと、終わりの方」
そんな答えが返ってきた。
僕は考える。始まりと終わり、どっちに行きたいんだろう。
「どっちの道を僕は選んだ方が良いですか?」
そんな事を僕は聞いてみた。
「さあ、見てみたい方を選んだら?」
僕はどっちを見てみたいのだろう。
「何の始まりと終わりなんですか?」
僕はそれが気になってしまった。
「それは僕も知らない。そもそも、始まりと終わりに違いはあるのかい?」
逆に聞かれてしまった。始まりと終わり、それは全然違うものだと思った。そんなの当たり前のような気がする。でも、何が始まりで終わりなんだろうとも思ってしまった。何かの始まりは何かの終わりで、何かの終わりは何かの始まり、始まりの終わりで、終わりの始まり。何だか始まりと終わりという言葉が頭の中をグルグルと回っている。
「じゃあ、こういうので決めれば」
そういうと、その人はポケットから、一枚のコインを取り出した。
「こっちが表で、こっちが裏だ」
表には星のマークが書かれていて、裏には何も書かれていなかった。
「コインに任せて、表が出たら左、裏が出たら右とかでどうだい?」
そんな提案をしてきた。
「うーん」
僕は考え込んでしまう。
「逆じゃダメなの?表が右で、裏が左じゃ?」
「それでも構わないよ。そうする?」
特別に意識した訳でなく、ただ思い付きで言っただけなので、そう聞かれても困るなと思っていた。
「今、選ばないとダメなの?」
なかなか答えが出せない僕はそう聞いてみた。
「僕は道を示すだけだから、君が決めれば良い。今いる、そこに留まるのも、戻るのも、先に進むのも自由だよ」
そう言われて、選択肢は他にもある事に気が付いた。二者択一だと思っていたのは間違いなんだろうか。
「ただね」
その人は真面目な顔をして言う。
「いつまでも同じ選択肢があるとは限らないよ。その場にとどまる事が出来なくなることもあるし、決断しなければいけない時もある。先に進めず、戻るしかない時だってあるかもしれない」
だったら今、決めた方が良いのかと僕は思う。それを知ったのか、ちょっと意地悪そうに、その人は続ける。
「でもね。待つことによって、増える選択肢もあるかもしれない」
選ぶべき道があるのか、僕は悩んでしまった。
その人は言った。
「左の道はどこに繋がっているの?」
僕は尋ねる。
「たぶん、始まりの方」
そう答える。
「右の道は?」
僕は聞く。
「きっと、終わりの方」
そんな答えが返ってきた。
僕は考える。始まりと終わり、どっちに行きたいんだろう。
「どっちの道を僕は選んだ方が良いですか?」
そんな事を僕は聞いてみた。
「さあ、見てみたい方を選んだら?」
僕はどっちを見てみたいのだろう。
「何の始まりと終わりなんですか?」
僕はそれが気になってしまった。
「それは僕も知らない。そもそも、始まりと終わりに違いはあるのかい?」
逆に聞かれてしまった。始まりと終わり、それは全然違うものだと思った。そんなの当たり前のような気がする。でも、何が始まりで終わりなんだろうとも思ってしまった。何かの始まりは何かの終わりで、何かの終わりは何かの始まり、始まりの終わりで、終わりの始まり。何だか始まりと終わりという言葉が頭の中をグルグルと回っている。
「じゃあ、こういうので決めれば」
そういうと、その人はポケットから、一枚のコインを取り出した。
「こっちが表で、こっちが裏だ」
表には星のマークが書かれていて、裏には何も書かれていなかった。
「コインに任せて、表が出たら左、裏が出たら右とかでどうだい?」
そんな提案をしてきた。
「うーん」
僕は考え込んでしまう。
「逆じゃダメなの?表が右で、裏が左じゃ?」
「それでも構わないよ。そうする?」
特別に意識した訳でなく、ただ思い付きで言っただけなので、そう聞かれても困るなと思っていた。
「今、選ばないとダメなの?」
なかなか答えが出せない僕はそう聞いてみた。
「僕は道を示すだけだから、君が決めれば良い。今いる、そこに留まるのも、戻るのも、先に進むのも自由だよ」
そう言われて、選択肢は他にもある事に気が付いた。二者択一だと思っていたのは間違いなんだろうか。
「ただね」
その人は真面目な顔をして言う。
「いつまでも同じ選択肢があるとは限らないよ。その場にとどまる事が出来なくなることもあるし、決断しなければいけない時もある。先に進めず、戻るしかない時だってあるかもしれない」
だったら今、決めた方が良いのかと僕は思う。それを知ったのか、ちょっと意地悪そうに、その人は続ける。
「でもね。待つことによって、増える選択肢もあるかもしれない」
選ぶべき道があるのか、僕は悩んでしまった。
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