落書きモノ

hachijam

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プロローグ

朝起きたら

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朝、目が覚めたら自分の体がそこにあった。初めは夢を見ているのだと思っていた。たまにそういう事があるから、でも、どうにも勝手が違っていた。ちゃんと現実感があり、はっきりとした意識を持っていた。

夢だったらもっと曖昧でフワフワしている気がするし、そんな状態になっていても、疑問に思わないのが夢のような気がする。今の自分ははっきりとその状態が分かる、とすれば、これは間違いなく現実だと思った。

そうだとすれば、分かりやすく言えば、魂が抜けてしまったとか、幽体離脱とかそういう事なのかなと思ったりする。何だか、困った事になったなと思いつつ、何が困った事なのか、良く分からないと感じた。

起きれない以上、仕方がない、今日は何か予定があったかなと考えると思いつくほど、重要な事はなさそうだ。幸いにして今日は休日で、特別な用事も無かった。かと言って、このままの状態で良いのかと言うと悩むところである。

ここでふと、今の自分は生きているのかと疑問に思った。はっきりとした意識を持っている自覚はあるのだが、もしかしたら、死後の世界と言うのがあって、そこに足を踏み入れてしまったのではと思う。

最近は若い人の突然死なんて話を耳にする事もあるので、もしかしたら、そうなのかもしれないと思った。そう言えば、とちょっと考えて思う、最近、忙しい事が続いていて、睡眠時間も削られていた。気を付けなければいけないなと自覚していたし、過労死するんじゃないなんて冗談も言っていたなと思い出す。

そんな事を考えると途端に怖くなった。一人暮らしの自分を思うと、このまま見つからないのではと言う気がする。さすがに会社を無断で何日も休めば、誰かが変だと気が付いてくれると思うが、それまではこのままなのだろうか、それもとても怖い事のように思えた。それでもし、気にしてくれればいいが、勝手に行方をくらましたとされ、忙しい中で誰も気にしなかったらどうなるのだろうか、いつまで経っても見つからないというのは切ない気がする。

と、そんな心配を今の自分がする必要があるのか、そもそも、この先、どうしたら良いのだろうか。誰かが迎えに来てくれるのかどうか、そんな事も気になった。

いずれにしろ、何もできる事が無い。魂の存在だとすれば、強く念じれば元に戻るかもしれない。ふとそんな事を考えて一生懸命念じてみる。戻れ、戻れ、戻れ、何度も念じてみたが一向に戻る気配が無かった。やっぱり、ダメだったと思いながら、途方に暮れていたら、突然、僕の目が開いた。そして、僕の方を見ると、にこっと笑い、そのまま、ベッドから起き上がった。
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