落書きモノ

hachijam

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2.思い出してみた1週間

15.

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こうやって少し1週間の事を思い出してみると、忙しかったんだなと思った。締め切り間際と言う事もあったが基本的には毎日、こういう感じで過ごしているんだなと思った。当たり前と言われるのかもしれないが、仕事中心の毎日だ。その中で自分の意識がどこにあったのかと言うのはとても興味深かった。そんな事はこれまで考えたことも無かったからだ。

意識が身体と共にあれば、そんな事を考える必要はない。ただ、意識と身体が別の物、そうなっている自分の状況を考えると、それが当たり前の事だと思う事自体がおかしいのかもしれないと思ってしまった。そういう考えで改めて、振り返ってみると、意識と身体が一致していない場面と言うのも意外と多かったのかもしれないと思った。

1週間を振り返って思ったのが、多少の忙しさの違いはあるにしろ、特別な1週間では無かったという事だった。もっと、分かりやすいきっかけとなる事があったのではと思ったが、そんな事は無かった。もしかしたら、もっと前の記憶をたどれば、もっとヒントになる事があるのかもしれないと思った。でも、それを思い出すのはかなり難しそうである。1週間前の事でさえ、記憶に曖昧な部分もあるのも確かだった。

思い出せなかったいくつかの事がとても気になる。それが重要な事なのかもわからないから余計に気になってしまう。思い出してみたら、本当にくだらない事、テレビに出ている女優さんの名前が思い出せなかっただけと言う気もする。気になっているから余計にそこに何かがあるのではと思ってしまうようだった。

僕は眠っている僕の身体を見ながら、原因よりも元に戻る方法をもっと真剣に考えた方が良いのではと思った。そもそも、この僕の身体は、僕の事を認識しているのだろうか。ところどころ、僕の意識の存在を理解しているように見える場面はあった。でも、全てが通じているという感じでもなかった。少なくとも向こうから積極的に意思疎通を図ろうとはしてこなかった。

考えてみれば、僕も状況に対応しているだけで、僕の身体とちゃんと向き合ってはいないなと思った。ただ、単に戻りたいと思うだけではダメなのかもしれない。僕自身の身体に、僕の意識を認めさせる必要があるのかもしれないと思った。僕の身体が目を覚ましたら、ちゃんと話しかけてみよう。そういう表現が正しいかは、さておき、そんな事を考えていた。僕の意識も次第に眠くなってくる。いろいろと考え過ぎで、起きたら、何事も無かったように、何もかも元通りだった、夢だったというオチだったら良いのにと薄れゆく意識の中でそんな事を考えていた。
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