落書きモノ

hachijam

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6.そこに至る道筋

40.

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結局のところ、答えを出すことを僕は出来なかった。何か曖昧な意識の中で、僕は僕だけの存在ではないというのは分かった気がした。そして、それが分かった時に、その存在は姿を消していた。まるで、今すぐ答えを出す事は出来ないと知っていたかのようである。おそらくその事に気が付いたんだろうなと思う、何しろ、その存在も結局のところ、僕にしか過ぎないのだから。

改めて、僕は僕の身体と向かい合う事になった。僕の身体は大きく息を吐き、仕方のないという風に首を横に振った。もう、お互いに次に何が起こるのかは分かっているようである。意識と身体を結びつけている存在が、再び、その役割に戻った以上、元の状態に戻るのも当たり前だとその時に思った。

これでようやく、自分の身体を取り戻せると思ったのと同時に、僕の身体と別れるという不思議な感覚に陥った。それは何だか不思議な寂しさを感じる物だった。元に戻るのだし、別に僕の身体が消える訳でもないのに、何でそんな事を思うのか、それは分からなかった。自分の身体と直接対話するなんて事、もうないと思ったからだろうか。それは正しい気もしたし、なんか違うような気もした。ただ、面と向かって語り合うという機会はもう来ないだろうという気はする。また気まぐれが起これば、別だが、そういう事は起こらないだろうという確信はあった。

答えを出す事は、僕のこれからの課題になるのかなとふと思う。その答えはきっと見つからないし、いつかはその問いかけも忘れてしまうのかもしれない。でも、きっと心の奥底でずっと引っかかって行くものだった。僕は何者なんだろうという、そのシンプルな問いかけに答えられる日がいつの日にかくるだろうか。そして、その答えに満足する事は出来るのだろうか。

もっといろいろと僕は僕の身体と語り合うべきだったのだろうか。そうするべきだったと思う事はある。あの存在とも、もっといろいろと話し合うべきだったという気もする。ただ、それが出来たのかは良く分からない。同じ状況になったら、同じことをただ繰り返していただけなのではと思ったりした。何か言うべき事が無いか、いろいろと頭の中をよぎる。そもそも僕の事をどう考えていたのかと言う事を聞いておくべきだったとか思ったりする。でも、だんだんと眠くなってくる。考え過ぎて眠くなっているからだろうか。意識が朦朧としてくる。

そして、何となく分かっていた。この眠りから覚めたら、きっともう…。
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