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4章.竜の研究者
16.
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ハレンパルスは遥か昔から竜についての研究が盛んな町として知られていた。以前、ハレンパルスに住んでいた時には、まだ、子供だったため、そういう町という認識は無かった。しかし、自分が研究者を目指すにつれて、次第にハレンパルスが研究者が目指す町だと分かってくると、幼い頃の記憶もよみがえって、ハレンパルスで研究をしたいと考えるようになった。
両親はハレンパルスでの苦労を知っているためか、あまり良い顔をしなかったが、バナの熱意に押されてしぶしぶ認める事にした。バナは、ハレンパルスに戻れば、ソマとルメ、そして、リアリにまた会えるのではという期待もしていた。
ハレンパルスにたどり着いたバナは、記憶を頼りにソマとルメの元を尋ねた。そこでルメと再会して喜びに浸るが、同時にソマの死という悲しい知らせを聞く事になる。バナは知らなかったが、元々、ソマはあまり体が丈夫では無かったそうで、バナとリアリが町を去ってからほどなくして亡くなったのだという。
研究者を目指した理由のひとつが家で出来る仕事というのもあったらしい。言われてみれば、両親が盛んに迷惑をかけるなと言っていたのを思い出した。恐らくその事を知っていたのだろう。もしかしたら、研究者を目指す事には反対しなかった両親がハレンパルスに戻る事だけは反対したのは、ソマが亡くなっているのを分かっていて、それをバナが知って悲しむのを恐れたのかもしれないと思った。
研究者として、ハレンパルスに戻ってきたという話をルメはとても喜んでくれた。しかも、それだけではなく、まだ住むところも決まっていなかったバナに対して、ちゃんとしたところが見つかるまで、ここに住めば良いと提案した。さすがにそれは申し訳ないと断ろうとしたバナに対して、
「もうすでに一人いるから、二人いても変わらないよ」
と愉快そうに言うルメ。戸惑うバナの前に現れたのは、リアリだった。
ハレンパルスに来れば、リアリに再会できるかもしれないという淡い期待を抱いていたバナだったが、ここでの対面と言うのは想定していなかった。驚きのあまり呆然としてしまったが、リアリは意外と淡々していて、その姿を見たルメは可笑しそうに笑っていた。
リアリはあまり詳しい事を語らなかったが、ルメの話によると、リアリもバナと同じ様に研究者を目指して、この町に戻って来たのだという。それが十日ほど前で、バナと違ったのは、最初からこの家の世話になるつもりだったというところぐらいだった。
こうしてバナとリアリは、ハレンパルスで再び出会う事になった。
両親はハレンパルスでの苦労を知っているためか、あまり良い顔をしなかったが、バナの熱意に押されてしぶしぶ認める事にした。バナは、ハレンパルスに戻れば、ソマとルメ、そして、リアリにまた会えるのではという期待もしていた。
ハレンパルスにたどり着いたバナは、記憶を頼りにソマとルメの元を尋ねた。そこでルメと再会して喜びに浸るが、同時にソマの死という悲しい知らせを聞く事になる。バナは知らなかったが、元々、ソマはあまり体が丈夫では無かったそうで、バナとリアリが町を去ってからほどなくして亡くなったのだという。
研究者を目指した理由のひとつが家で出来る仕事というのもあったらしい。言われてみれば、両親が盛んに迷惑をかけるなと言っていたのを思い出した。恐らくその事を知っていたのだろう。もしかしたら、研究者を目指す事には反対しなかった両親がハレンパルスに戻る事だけは反対したのは、ソマが亡くなっているのを分かっていて、それをバナが知って悲しむのを恐れたのかもしれないと思った。
研究者として、ハレンパルスに戻ってきたという話をルメはとても喜んでくれた。しかも、それだけではなく、まだ住むところも決まっていなかったバナに対して、ちゃんとしたところが見つかるまで、ここに住めば良いと提案した。さすがにそれは申し訳ないと断ろうとしたバナに対して、
「もうすでに一人いるから、二人いても変わらないよ」
と愉快そうに言うルメ。戸惑うバナの前に現れたのは、リアリだった。
ハレンパルスに来れば、リアリに再会できるかもしれないという淡い期待を抱いていたバナだったが、ここでの対面と言うのは想定していなかった。驚きのあまり呆然としてしまったが、リアリは意外と淡々していて、その姿を見たルメは可笑しそうに笑っていた。
リアリはあまり詳しい事を語らなかったが、ルメの話によると、リアリもバナと同じ様に研究者を目指して、この町に戻って来たのだという。それが十日ほど前で、バナと違ったのは、最初からこの家の世話になるつもりだったというところぐらいだった。
こうしてバナとリアリは、ハレンパルスで再び出会う事になった。
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