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4章.竜の研究者
38.
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ファムはバナの家にたどり着くとバナに状況を説明した。リアリの行動が信じられないという思いを抱いていたバナだったが、目の前にある状況を考えると、のんびりと考えている暇はないと考えた。ファムと共にロットフートの洞窟の洞窟に向かうため、準備をする。
なかなか、準備が整わないバナに苛立ちを覚えながら、現状がどうなっているのかを冷静に考えようとした。まず一番大事なのは、リラの身柄を確保する事だった。それさえできれば、ファムにとっては実験がどうなろうがあまり興味が無かった。自分はそれだけに集中すれば良いと考える事にした。ようやく準備が整ったバナと共にロットフートの洞窟へと向かった。
「何だこいつらは」
隠し通路から奥へと進んだサント、ラテア、ドレロの前に立ちはだかったのは、マナウルフの群れだった。
「前のと同じだ、普通じゃない」
サントは気配だけでそう感じた。あの時と同じ様な存在に感じる。しかも、数は一匹、二匹では無い、見えているだけでも十匹以上、更に奥からもうなり声が聞こえてきていた。
「私が引き受けます。とにかく、奥へ進んで所長を止めてください」
ドレロはそういうと、襲い掛かってくるマナウルフの群れに向かって火球の呪文を唱える。
「でも…」
「良いから早く。間に合わなかったら意味が無いです」
ドレロは火球の呪文を連発する。
「行こう」
躊躇するラテアに向かってサントが言う。このまま、ここにいても時間が取られてしまう。それでは意味がないと判断した。
「…はい」
ラテアもしぶしぶ納得する。ドレロは注意を引きつけるように、ひとつ巨大な火球でマナウルフたちをけん制した。それによって、生じた隙を狙って、サントとラテアは先に進んだ。追ってくるマナウルフを払いのけるようにして前に進む。
後ろでドレロが唱えている呪文の声が響いていた。
リラはそこで意識を取り戻した。はっと目を覚まし、自分がどこにいるのか分からなかった。心なしか体が重い気がする。何があったんだっけ、そう思いながら体を起こそうとして、動かない事に気が付いた。
(あれっ)
まだ、はっきりとしない意識の中で、少しずつ記憶がよみがえってくる。
(確か、ファムさんと、ホウミさんと町に出かけて、帰る途中、ホウミさんと二人きりになって、それから…)
不思議な眠気が襲ってきて、そこで自分の記憶が途切れている事を思い出した。そう言えば、ホウミが申し訳なさそうな顔をしていたなとぼんやりと思った。
なかなか、準備が整わないバナに苛立ちを覚えながら、現状がどうなっているのかを冷静に考えようとした。まず一番大事なのは、リラの身柄を確保する事だった。それさえできれば、ファムにとっては実験がどうなろうがあまり興味が無かった。自分はそれだけに集中すれば良いと考える事にした。ようやく準備が整ったバナと共にロットフートの洞窟へと向かった。
「何だこいつらは」
隠し通路から奥へと進んだサント、ラテア、ドレロの前に立ちはだかったのは、マナウルフの群れだった。
「前のと同じだ、普通じゃない」
サントは気配だけでそう感じた。あの時と同じ様な存在に感じる。しかも、数は一匹、二匹では無い、見えているだけでも十匹以上、更に奥からもうなり声が聞こえてきていた。
「私が引き受けます。とにかく、奥へ進んで所長を止めてください」
ドレロはそういうと、襲い掛かってくるマナウルフの群れに向かって火球の呪文を唱える。
「でも…」
「良いから早く。間に合わなかったら意味が無いです」
ドレロは火球の呪文を連発する。
「行こう」
躊躇するラテアに向かってサントが言う。このまま、ここにいても時間が取られてしまう。それでは意味がないと判断した。
「…はい」
ラテアもしぶしぶ納得する。ドレロは注意を引きつけるように、ひとつ巨大な火球でマナウルフたちをけん制した。それによって、生じた隙を狙って、サントとラテアは先に進んだ。追ってくるマナウルフを払いのけるようにして前に進む。
後ろでドレロが唱えている呪文の声が響いていた。
リラはそこで意識を取り戻した。はっと目を覚まし、自分がどこにいるのか分からなかった。心なしか体が重い気がする。何があったんだっけ、そう思いながら体を起こそうとして、動かない事に気が付いた。
(あれっ)
まだ、はっきりとしない意識の中で、少しずつ記憶がよみがえってくる。
(確か、ファムさんと、ホウミさんと町に出かけて、帰る途中、ホウミさんと二人きりになって、それから…)
不思議な眠気が襲ってきて、そこで自分の記憶が途切れている事を思い出した。そう言えば、ホウミが申し訳なさそうな顔をしていたなとぼんやりと思った。
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