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4章.竜の研究者
39.
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「リアリ」
奥に進んだサントはその姿を見て言った。
「…」
相変わらず見下した視線のまま、言葉を発しなかった。
「リラはどこだ」
サントは警戒しながら言う。
「…はぁ」
リアリは大きくため息をついた。
「もう少し、賢いと思っていたんだが…」
呆れたように言う。
「何。…ふざけるな、リラを出せ」
サントは怒りを露わにしてリアリに向き合った。
「まあ、良い。相手をしてやる。少し頭を冷やせ」
そういうと、サントの前に立ち、呪文を唱え始めた。冷気が集まってくる。
「やらせるかよ」
呪文が完成する前にサントは突進する。リアリは横に足を移動させて、軽やかにサントの攻撃を交わすと後頭部に手刀を加える。この間、呪文の詠唱を止める事は無い。
サントはリアリの手刀は上手くかわしたが、続けてきた氷矢はかわす事が出来なかった。衝撃と冷たさを感じる。
「少し冷やし過ぎたか?次は温めてやろう」
そうからかうように言うと、今後は火球の呪文を唱える。間をおかず、熱と衝撃を感じる。
「…くそ」
サントは衝撃から立ち直ると、意識を集中させる。竜の力を解放するしかないと思った。
「…」
サントの雰囲気が変わった事に怪訝な表情をするリアリ。一旦、距離を取ろうとするが、竜の力を解放したサントはそれを許さなかった。体全体でリアリに突進した。辛うじて直撃は避けたが、完全にはよけきれず、右肩に激しい痛みをリアリは感じた。
「ふん…」
さっきまでとは違い不機嫌そうな顔になる。
サントは以前よりも竜の力が体に馴染んでいるのを感じていた。それまでは竜の力に突き動かされるように動いていたが、今は自分の意思で分かって動く事が出来ていた。ただ、竜の力が長持ちしない事は分かっていた。一気に決着をつけるために、続けて剣を振るった。
リアリは後ろに跳ねるように下がる。右腕はだらんと下がったままで、さきほどのリアリの突進が効いたようであった。表情からは痛みを感じさせなかったが動かす事が出来ないようだった。
「…なるほど。それなりの冒険者ではあるようだな。その力も、なかなか面白い」
リアリはそう言いながら、左手を使って魔法を完成させる。サントは構わず攻撃を続け、その剣がリアリに届いたと思った瞬間、バシッと激しい衝撃を感じた。見えない壁がサントの攻撃を防いだ。同時に雷撃の呪文がサントを襲う。
ガクッと膝をつくサント、それを冷たく見るリアリ。
「…なかなか、思った通りにはならないものだな」
リアリがそう呟いている間、急に始まった戦いに見守るしかなかったラテアが、サントの元に駆け付けていた。
奥に進んだサントはその姿を見て言った。
「…」
相変わらず見下した視線のまま、言葉を発しなかった。
「リラはどこだ」
サントは警戒しながら言う。
「…はぁ」
リアリは大きくため息をついた。
「もう少し、賢いと思っていたんだが…」
呆れたように言う。
「何。…ふざけるな、リラを出せ」
サントは怒りを露わにしてリアリに向き合った。
「まあ、良い。相手をしてやる。少し頭を冷やせ」
そういうと、サントの前に立ち、呪文を唱え始めた。冷気が集まってくる。
「やらせるかよ」
呪文が完成する前にサントは突進する。リアリは横に足を移動させて、軽やかにサントの攻撃を交わすと後頭部に手刀を加える。この間、呪文の詠唱を止める事は無い。
サントはリアリの手刀は上手くかわしたが、続けてきた氷矢はかわす事が出来なかった。衝撃と冷たさを感じる。
「少し冷やし過ぎたか?次は温めてやろう」
そうからかうように言うと、今後は火球の呪文を唱える。間をおかず、熱と衝撃を感じる。
「…くそ」
サントは衝撃から立ち直ると、意識を集中させる。竜の力を解放するしかないと思った。
「…」
サントの雰囲気が変わった事に怪訝な表情をするリアリ。一旦、距離を取ろうとするが、竜の力を解放したサントはそれを許さなかった。体全体でリアリに突進した。辛うじて直撃は避けたが、完全にはよけきれず、右肩に激しい痛みをリアリは感じた。
「ふん…」
さっきまでとは違い不機嫌そうな顔になる。
サントは以前よりも竜の力が体に馴染んでいるのを感じていた。それまでは竜の力に突き動かされるように動いていたが、今は自分の意思で分かって動く事が出来ていた。ただ、竜の力が長持ちしない事は分かっていた。一気に決着をつけるために、続けて剣を振るった。
リアリは後ろに跳ねるように下がる。右腕はだらんと下がったままで、さきほどのリアリの突進が効いたようであった。表情からは痛みを感じさせなかったが動かす事が出来ないようだった。
「…なるほど。それなりの冒険者ではあるようだな。その力も、なかなか面白い」
リアリはそう言いながら、左手を使って魔法を完成させる。サントは構わず攻撃を続け、その剣がリアリに届いたと思った瞬間、バシッと激しい衝撃を感じた。見えない壁がサントの攻撃を防いだ。同時に雷撃の呪文がサントを襲う。
ガクッと膝をつくサント、それを冷たく見るリアリ。
「…なかなか、思った通りにはならないものだな」
リアリがそう呟いている間、急に始まった戦いに見守るしかなかったラテアが、サントの元に駆け付けていた。
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