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6章.隠された都市
23.
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「で、結局どうなった?」
ファクネティが問う。
「まずまずの結果かと」
「そうだよな」
ネカスイマの報告にニヤリと笑う。
「で、アフタの方は?」
「居所は確認できましたが、接触は無理だったようです」
「なるほどね」
だから言っただろという表情をファクネティがしているのを、ネカスイマは悟りながら淡々と伝える。
「次はいかがいたします」
「まだ、本番までには時間があるからな…」
ファクネティはジッと考える。そして、呟く。
「じゃあ、来てもらった方が良いかもしれない」
ネカスイマは一瞬だけ、不満そうな顔をしたが、すぐにその表情を消した。
新闇黒団の清掃活動は順調に続いていた。襲撃の翌日、異様な雰囲気の中で清掃するコトやリラたちを怪訝な表情で見つめる者もいたが、何日かすると、それが本当に清掃活動だと理解されてねぎらいの言葉を掛けられるようになってきた。特にリラが張り切っている姿は、純粋に応援したいと思わせる何かがあったようだ。リラは本当に純粋にそう頑張っているからかもしれない。
声を掛けられるようになると、コト達も良い事をしているんだと実感してきた。何者かの殺気を感じて、怯えた事なんて、無かったかのようにコトも働いていた。むしろ、そういうのを忘れようとしようとしていたのかもしれない。
他の団員達も、自分たちの当初の目的が何だったのか、良く分からなくなっていたが、人に感謝されるのも悪くないなと感じ始めていた。その変化を敏感に察しているのか、特にリラは団員たちの活動を見て、満足げな表情をしていた。
一番、不満を抱えていたのは、サントだった。ラテアの方も襲撃後の片づけに時間が掛かっているようで、情報を探れていない。加えて、ラテア自身がゴーレム制作、と言うより、技術者としてのヌラに興味を抱いてしまったらしく、情報を入手するという当初の目的を忘れてしまっているような状態だった。焦ってはダメだと思いつつも、ただ、時間が過ぎるだけと言うのは我慢できなかった。だからと言って、何をしたら良いのかもわからず、結局、新闇黒団として活動するしかなく、それでまた不満が溜まるという事の繰り返しだった。
そんなサントに対して、そろそろ本番だから、気を引き締めなよと言ったのは、ファムだった。ファムは淡々と清掃活動をしていた。自分が知らない情報を掴んでいるのだろうか。ずっと一緒に行動しているのにどうやって、そういう情報を掴んだのか、その事も疑問に思っていた。
その答えはその日の夜に明かされた。
ファクネティが問う。
「まずまずの結果かと」
「そうだよな」
ネカスイマの報告にニヤリと笑う。
「で、アフタの方は?」
「居所は確認できましたが、接触は無理だったようです」
「なるほどね」
だから言っただろという表情をファクネティがしているのを、ネカスイマは悟りながら淡々と伝える。
「次はいかがいたします」
「まだ、本番までには時間があるからな…」
ファクネティはジッと考える。そして、呟く。
「じゃあ、来てもらった方が良いかもしれない」
ネカスイマは一瞬だけ、不満そうな顔をしたが、すぐにその表情を消した。
新闇黒団の清掃活動は順調に続いていた。襲撃の翌日、異様な雰囲気の中で清掃するコトやリラたちを怪訝な表情で見つめる者もいたが、何日かすると、それが本当に清掃活動だと理解されてねぎらいの言葉を掛けられるようになってきた。特にリラが張り切っている姿は、純粋に応援したいと思わせる何かがあったようだ。リラは本当に純粋にそう頑張っているからかもしれない。
声を掛けられるようになると、コト達も良い事をしているんだと実感してきた。何者かの殺気を感じて、怯えた事なんて、無かったかのようにコトも働いていた。むしろ、そういうのを忘れようとしようとしていたのかもしれない。
他の団員達も、自分たちの当初の目的が何だったのか、良く分からなくなっていたが、人に感謝されるのも悪くないなと感じ始めていた。その変化を敏感に察しているのか、特にリラは団員たちの活動を見て、満足げな表情をしていた。
一番、不満を抱えていたのは、サントだった。ラテアの方も襲撃後の片づけに時間が掛かっているようで、情報を探れていない。加えて、ラテア自身がゴーレム制作、と言うより、技術者としてのヌラに興味を抱いてしまったらしく、情報を入手するという当初の目的を忘れてしまっているような状態だった。焦ってはダメだと思いつつも、ただ、時間が過ぎるだけと言うのは我慢できなかった。だからと言って、何をしたら良いのかもわからず、結局、新闇黒団として活動するしかなく、それでまた不満が溜まるという事の繰り返しだった。
そんなサントに対して、そろそろ本番だから、気を引き締めなよと言ったのは、ファムだった。ファムは淡々と清掃活動をしていた。自分が知らない情報を掴んでいるのだろうか。ずっと一緒に行動しているのにどうやって、そういう情報を掴んだのか、その事も疑問に思っていた。
その答えはその日の夜に明かされた。
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