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2章.付与師
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少しずつとは言え、実戦を繰り返してきたサントにとって、ダークバットはそれほど強敵では無い。ただ、空を飛ぶ魔物だけあって、距離があると少し厄介だった。魔法が使えれば、楽なのにと少し思ったが、リラに任せたら、悲惨な事になるのは分かっていた。とりあえず、男の目の前に立つ。全部で五匹、瞬時に判断すると一気に二匹を倒す。残り三匹。残ったダークバットの注意を自分の方に向けさせる。
その間にリラが男を起こして、その場から離れた。これで男を気にせず戦える。そう思いながら、一匹を倒す。残り二匹。警戒してか、少し距離を取られた。一気に近づいて倒そうとしたが、空振りしてしまう。その隙に一匹が襲ってきた。体当たりを剣で受ける。少しよろめいたが、そこで踏ん張るとすかさず切り込み、更に一匹を倒した。残り一匹。連続して剣を振ったが、二回連続で空振りしてしまう。相手の反撃を警戒して一旦距離を取ろうとした。攻撃を受けとめて、切り倒す。そのイメージを浮かべて、備えようとした瞬間、残りの一匹はサントの横をすり抜けてしまった。
(しまった)
残った一匹はサント相手では分が悪いと思ったのか、リラと男めがけて体当たりした。それに気が付いたリラは慌てて手をかざした。
(やばい)
今、リラが魔法を使ったら男も巻き添えを喰らってしまう。サントはそう思ったが、どうしようもなかった。それでも、間に合えと思い、走り出した。
結果的には、考えていたような酷い事は起こらなかった。ダークバットの攻撃に気が付いた男がリラをかばおうとしたからだった。それによって、男はダークバットの体当たりを直接、受ける事になったが、リラは驚いて魔法を使う間も無くなった。サントはすかさず、体勢が崩れたダークバットを一撃で切り倒した。無事に全てのダークバットを倒せて、ホッとするサント。辺りに他の魔物の気配も無かった。
「大丈夫ですか」
リラが心配して男に声を掛けた。
「大丈夫、大丈夫。ちょっとぶつかっただけだから」
少し顔をしかめていたが、それほど酷そうでは無かった。体当たりを受けたお腹の辺りをさすっていたが、特に酷いダメージを受けたようでは無かった。
「それよりも助かったよ。ありがとう」
男はそう言いながら、立ち上がろうとした。リラがそれに手を貸す。サントは男のと思われる荷物を拾って手渡した。
「すまない…。あれ、ちょっと待てよ。イタタタタ…」
どうやらリラをかばった時に足を挫いてしまったようだった。
その間にリラが男を起こして、その場から離れた。これで男を気にせず戦える。そう思いながら、一匹を倒す。残り二匹。警戒してか、少し距離を取られた。一気に近づいて倒そうとしたが、空振りしてしまう。その隙に一匹が襲ってきた。体当たりを剣で受ける。少しよろめいたが、そこで踏ん張るとすかさず切り込み、更に一匹を倒した。残り一匹。連続して剣を振ったが、二回連続で空振りしてしまう。相手の反撃を警戒して一旦距離を取ろうとした。攻撃を受けとめて、切り倒す。そのイメージを浮かべて、備えようとした瞬間、残りの一匹はサントの横をすり抜けてしまった。
(しまった)
残った一匹はサント相手では分が悪いと思ったのか、リラと男めがけて体当たりした。それに気が付いたリラは慌てて手をかざした。
(やばい)
今、リラが魔法を使ったら男も巻き添えを喰らってしまう。サントはそう思ったが、どうしようもなかった。それでも、間に合えと思い、走り出した。
結果的には、考えていたような酷い事は起こらなかった。ダークバットの攻撃に気が付いた男がリラをかばおうとしたからだった。それによって、男はダークバットの体当たりを直接、受ける事になったが、リラは驚いて魔法を使う間も無くなった。サントはすかさず、体勢が崩れたダークバットを一撃で切り倒した。無事に全てのダークバットを倒せて、ホッとするサント。辺りに他の魔物の気配も無かった。
「大丈夫ですか」
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「それよりも助かったよ。ありがとう」
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「すまない…。あれ、ちょっと待てよ。イタタタタ…」
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