異世界最強勇者の逃亡生活 〜旅する仲間は俺の弟子〜

かなちょろ

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第17話【山賊】

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 山賊からミフネさんの荷物を取り返してあげるとディーンが張り切って約束してしまったのでミフネさんが襲われた場所へとやって来た。
 さてさて、3人はちゃんと山賊を探し当てる事が出来るかな?
 ライラさんは地面を確認すると山賊の足跡と馬の蹄跡を発見し、ミフネさんが襲われた場所から山岳方面に向かった事を確認した。
 さすがライラさん、よく見てる。

「山賊はどうやらあちらの山に向かったようです」

 ミネストルーネは山岳地帯を迂回して行くのが正規ルートだが……山かぁ……ちょっとめんどくさくなりそうだ……。

「行ってみよう! 山賊は馬車を引いてるし、山なら追いつくかも知れない」
「そうですね……では、私が先行して見て来ましょう」

 ライラさんは己の機動力を生かして飛ぶように行ってしまった。

「リアン、僕達も急ごう!」
「ダメよ兄さん! 私達はちゃんと依頼人のフミネさんを警護しながら行かないと!」
「……そうだった……、偵察はライラさんに任せよう」
「私のために申し訳ない」
「いえ、それが仕事ですから」

 ミフネさんも申し訳なさそうにしているが、依頼を受けた以上はこれも仕事だ。
 リアン、ちゃんと依頼人の事も考えて行動出来るのは良いぞ。

「……お待たせしました。 ここから少し上った先に山賊が何人かいます」

 山賊を発見してライラさんが戻って来た。

「フミネさんの荷物を強奪した者達ですか?」
「恐らくは……ただ砦を守るための見張りだと思います」
「そんな奴ら蹴散らしちゃおうぜ!」
「危険よ!」
「私もそう思います。 しばらく様子を見ては?」
「師匠はどう思いますか?」
「俺か? 俺もライラさんに賛成だ」
「そっかー……」
「ま、山賊の砦まで行けば暴れられるだろうよ」

 どうしても戦う事が先に出てしまうディーン。
 自分の実力が遥かに高ければそれでも構わないだろうが、何かあってからでは遅いからな。
 その事はいつも言い続けてるからディーンも我儘を言う事は無い。

「さて、あの4人いる山賊をどうやって通り抜ける?」

 3人に聞いてみたが、恐らくライラさんだけなら突破は容易いだろうが、今回はディーンもリアンもいるし、3人はどう考えるかな?

「こっちは3人、向こうは4人……1対1は無理よね」
「師匠が手伝ってくれればなぁ~」
「おいおいディーン、俺はそんなに甘く無いぞ」
「だよな~……」
「私が2人倒してディーンとリアンで1人づつはどうですか?」
「それじゃライラさんが危ないじゃないですか!? 僕が2人倒します!」
「しかし……」

 実力ではライラの方がディーンより上なんだが、ディーンはこう言うところある。

「兄さんよりライラさんの方が強いじゃない! 私に考えがあるわ」

 そう言ってリアンは俺の元まで来ると、ダクスを使うと言い出した。

「それはダメじゃ無いか?」
「だって先生いつも、時と場合で使える物があれば使えって言ってるじゃ無いですか?」
「そうだが……」

 確かにそれは言った。 言ったが……ダクスは俺のだしな……。

「先生にいただいた服やこの杖も使ってますよ。 だからダクスちゃんだっていいですよね?」
「う~む……」
「ダクスちゃんおいで」
「あ! おい!」
「先生、それじゃ頑張ってきます!」
「……まったく……」

 俺がちょっと考えている間にリアンにダクスを持って行かれてしまった……。
 ダクスも最近ちょっとリアンに懐きすぎじゃ無い?

「それじゃ行きましょう!」
「はい! 兄さん静かにね」
「わかってるよ」

 ライラが先行して1人と対峙すると、他の3人もライラの方を向く。
 その背後からディーンが斬り、リアンが水魔法で窒息させてダクスが顔を覆い溶かす。
 急に後ろの3人が倒されると、ライラと対峙していた山賊は何が起きたのかと後ろに振り向いてしまう。
 そこを逃すライラでは無く、あっさりと山賊4人を倒してしまった。

「師匠! 山賊をやっつけました!」
「ふむ、よくやった」
「いやー、お強いですな」
「私達の先生が良いですからね」

 そう言われると少し恥ずかしいな。
 今回はダクスの力を借りてはいるが、物音をほとんど立てずに倒したのは評価するところだ。

 砦に行く途中の道に石で出来たアーチ状にかかっている門があり、その上には見張り台がある。
 もちろん山賊が何人かいる。

「今度はあの見張り台の山賊か~」
「私が忍び込んで倒せば門を開けられますよ?」
「それじゃ修行にならないって言われちゃうよ」
「いや、今回はそれでいいんじゃ無いか?」
「え!? いいんですか?」
「砦まであと少しだからな……それにここで大きな音を立てれば砦が手薄になる。 手薄な内に砦に攻め込めばいい」
「それだと一時的に砦は手薄になりますけど、結局戻ってきませんか?」
「大丈夫だ。 ここは俺が相手をする」
「師匠が!?」
「そうだ。 だから3人は砦を攻めて山賊の頭を倒して来てくれ」
「わかりました。 マシオ殿がそう言うなら私も全力で戦います」
「ミフネさんは先生と一緒でいいんですか?」
「ああ、頼む。 ミフネさんの事は俺に任せれば安心だろ?」
「そうと決まったら……暴れてやるぞー!!」
「兄さん、無茶はしないでよ」
「わかってるって」

 作戦が決まったので、まずはあの見張りだな。
 門も邪魔だからぶっ壊しておくとするか……。

「ディーンとリアンであの門を破壊出来るか?」
「2人でなら余裕ですよ」
「それならディーンは火魔法で、リアンは風魔法を同時に放ってごらん。 ただし魔力量は2人共同じにすること」
「魔力量を同じにですか? ……やってみます」
「それじゃいくぞリアン!」
「うん!」

 ディーンは右手に魔法で火を出し、リアンは左手で風魔法を準備した。
 2人の魔力量はほとんど一定だ。

「やああああ!!」
「はあああああ!!」

 2人が同時に手を前に出し魔法を放つと、リアンの風に乗ったディーンの火が渦を描きながら門に向かって行き、見張り台ごと門を破壊した。

「「うわああああ!!」」

 山賊の見張りも一緒に吹き飛んだようだ。

「よくやったな2人とも」
「……凄い……魔法を掛け合わせるなんて……」
「……ぷひゃ~……僕も驚いた……」
「……わ、私も……、……魔法を掛け合わせる事が出来るなんて……」
「なに難しいことじゃない。 2人共、無詠唱で魔法が使えるしだいぶ自由に動かせるようになっただろ? だから出来るだろうと思ったのさ」
「2人とも魔法が無詠唱で使えるんですか!?」
「そうだよ」
「はい。 これも先生に教わりました」
「マシオ殿、ぜひ私にも無詠唱のやり方を教えてください!!」
「今度な……ほら、山賊がやって来たぞ」

 砦から山賊共がゾロゾロと武器を掲げてやって来る。
 俺は3人を結界で包み、山賊共は結界に弾かれてなんで攻撃出来ないのかわかっていないようだが、それでも必死に攻撃していた。

「3人ともー! 火が消えたら全速力で走れよーー!!」

 俺は3人に叫ぶと、両手で火炎魔法を放ち、山賊ごと結界を火炎で包んだ。
 もちろん山賊は火炎で燃え尽きたが、結界で3人は無事だ。
 そして結界が消えた時、3人は全速力で砦に向かって走って行く。

「マシオさん、さすが先生と呼ばれているだけあってお強いですね。 これなら私も安心ですよ」
「そうかい? ちょっと予定がずれたんじゃ無いか?」
「予定……ですか?」
「そうだ。 だって俺達4人を騙して山賊共と戦わせて疲弊した所を襲う予定だったんだろ?」
「な、何を言って……」
「ふむ……最後まで言わないとダメか? あんた魔族だろ?」
「!!! ……鋭いな……なぜわかった?」

 ミフネの体が2メートルほどの身長まで変わる。

「簡単な事だ。 一端いっぱしの商人ならこんな山賊が出る場所は把握して通る事は無い。 それに山賊に斬られたように見せた傷、あれはその鋭い自分の爪で斬ったんだろ? 普通の人間ならあの傷で生きてはいない」
「なるほど……勉強になります。 魔力も抑えていたのですが、今度は気をつけますよ」
「そうかい、それで? 俺に用事があるんだろ?」
「もちろんです。 私の本当の名は【ネミフ】と言います。 【ラグラメルト】様の配下でございます。 魔族としてお前を排除しに来たんですよ」
「だと思ったよ。 さて、あんたの実力はどのくらいかな?」

 俺はすかさず蛇腹剣を取り出しネミフを攻撃した。
 ネミフは意外にも素早く、蛇腹の間を潜り抜けて俺の前に迫り、伸ばした鋭い爪で攻撃してくる。
 蛇腹剣を調節し、ネミフの背後から剣先が襲うも鋭い爪で上手く弾いて距離を取った。

「さすがですね……私では勝てない……あの3人を人質にしようとしたんですが、それも見抜かれてしまった……」
「降参か?」
「降参してもあなたは私を殺すでしょう?」
「当然だ。 火の粉は払っておかないと後々面倒だ」
「そうでしょうね……しかし、あなたは1つ見落としています」
「なんだ?」
「私のスピードですよ!」

 ネミフは蛇腹剣を回避したより早いスピードで砦に向かった。
 3人の内、誰かを人質にでもするつもりだろう。
 だが、砦に辿り着く前に俺がネミフの前に現れた。

「なにっ!?」
「悪いな、俺は転移魔法も使えるんだ」
「お……おのれーー!!」

 攻撃して来た爪を躱しながら手に炎をパチンコ玉ほどのサイズに圧縮しておく。
 そして少し距離を取り、圧縮した火炎魔法を指で弾いて飛ばした。
 そしてすかさず結界を張る。

「こんな小さな火の玉なんて躱す必要はない! 死ねーー!!」

 ネミフの爪が俺の結界に届く前に、小さな火炎魔法はネミフの体に当たると轟音と共に大きく球体を描くように膨らみ大爆発を起こした。
 俺も巻き込まれたが結界で耐えられる程度の威力にしておいたので無事だが地面は溶け、辺りは消し炭と化し、ネミフは跡形も無く消えてしまっていた。

 ネミフを倒した俺はサーチで3人を確認すると、砦の方も大体決着がついたようだ。
 転移で砦に向かうと、あちこちに山賊は倒れ、3人は別々でミフネさんの荷物でも探しているようだ。

「あ、師匠! さっきの爆発は師匠が?」

 丁度外に出て来たディーンはネミフを倒した時の魔法の爆発を気にしていたようだ。

「そうだ。 ところで、お宝の部屋はあったか?」
「僕は見てないです。 ミフネさんの荷物も見当たらないし……」
「そうか、ディーンはここで待っててくれ。 2人を呼んでくる」

 砦の中に入りサーチで2人を探す。
 そして外まで連れて来ると、倒れている山賊を転移で谷へ落とし、ミフネの事情を話した。

「えええ!! ミフネさんが魔族!?」
「そうだ。 俺を狙ってたからディーン達を先に行かせたんだ」
「魔族に狙われるなんて….マシオ殿は何をしたんですか?」
「言ったろ? 俺は追われているって」
「それにしても魔族に追われるなんて……」
「確かに先生は逃亡者と言っていましたけど、魔族から逃げていたんですか?」
「でも師匠、その追って来た魔族を倒しちゃったんですよね?」
「そんなに強い相手じゃなかったからな」
「いえ、待ってください。 魔族は人はもちろん我々エルフよりもはるかに強いです! それをマシオ殿はたやすく……」
「師匠って人間じゃなかったりして……」
「それはあるかも……」
「マシオ殿人間じゃ無いんですか!?」
「いやいや、ちゃんとした人間だ。 ちょっと強いだけだよ」
「それにしても……」

 3人の目がバケモノを見る目に変わってきてる……。
 仕方ない、理由を話すか……。

「わかった、俺が何故強いか、何故魔族に追われているか話そう」

 そして俺達は誰もいなくなった元山賊の砦に入り、事情を話す事にした。
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