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第39話【馬車の旅路】
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翌日1人で馬車を受け取りに行くがちゃんと完成しているといいが……。
「おお! お待ちしてましたよ!」
「完成しましたか?」
「もちろん、注文通りですよ」
勢い良く飛び出して報告してくれたので、完成した馬車を見に行く。
「どうです! こんな馬車は世界に一台だけですよ」
「中を見ても?」
「もちろんです」
期待を胸に馬車の内見をする……。
「これは……!」
「どうでしょうか?」
「いい! 素晴らしいです! 思っていた以上ですよ!」
「それはよかった。 他に無ければこれでお渡しとなります」
「色々無理を聞いていただいてありがとうございます」
「いえいえ、この馬車を作っていた職人も新しい発見があったと喜んでおります」
「そうでしたか、それならこちらとしても注文してよかったですよ」
「ではこちらに馬を繋いで下さい」
ルヴァク、ルスヴィズをロープで繋ぎ、みんなが待つ宿の前まで試運転だ。
ルヴァク、ルスヴィズが大きく立派なのでそれだけでも目立つのだが、この馬車があまりに大きく立派なので更に目立つ。
日本だったらごく平凡なアパートにリムジンの迎えが来た感じだな……。
宿に到着するして転移で部屋に移動、そしてみんなに目を瞑ってもらい転移で馬車の前に。
「よし、目を開けていいぞ」
みんなが一斉に目を開けるとその前には普通の馬車の2倍いや、3倍はある大きさの豪華な馬車が待っていた。
町の人も馬車の周りに集まり始めているほどの馬車だ。
「こ、これが師匠の馬車です……か……」
「マシオ殿……す、凄い大きさですね」
「先生……こんな馬車を作ってもらっていたんですね……」
「マシオマシオ! かっこいいよ!」
「まるで家その物ですね……本当に凄いです……」
皆んなが感動や驚きで口をポカーンと開けてしまうほどこの馬車が立派に見えたのだろう。
その馬車を運ぶルヴァクとルスヴィズも何故か得意げだ。
「外見だけじゃ無いぞ。 大事なのは中身だからな」
俺が後ろの扉を開けてみんなを中に入れると、そこでまたみんなは驚きと興奮で口がきけなくなっていた。
「ここだと目立つから少し移動してから馬車の説明をする」
「「…………」」
「ふむ……驚いて固まっていないで座った座った」
みんなを椅子に座らせ、俺は御者台に座り手綱を握る。
『ルヴァク、ルスヴィズ頼むぞ』
『は! 我らにお任せ下さい!』
ルヴァクとルスヴィズが力強く踏み締めるとこの巨大な馬車は動き始めた。
周りからは「おおー! 動いた!」 などの歓声が上がり、ルヴァクとルスヴィズは得意げに嘶くとゆっくりと動き出しだんだんと速度が上がって行く。
『そのくらいの速度でいいぞ』
『我らはまだはしれますが?』
『これ以上の速度は乗り心地が悪くなるからな』
『わかりました』
通常の馬車が走る速度まで落としてもらい、人がいない草原まで出た。
「これから馬車の説明を始めるから、ちゃんと聞いておけよ」
「はい!」
ディーンは早く聞きたくてウズウズしてるようだ。
やっぱ男の子だよな。
「まず、ムーンさんに御者台について話す。 ディーン達はムーンさんが覚えてからな」
馬車の操縦が出来るムーンさんにまずは教える。
「まずこのルヴァク達が繋がれているロープの横にあるクイを見てください」
「これですか?」
「はい、このクイに繋がっているロープを引くとクイが外れてルヴァク達が自由に動けるようになります」
「襲われた時に使うのですね」
「そうです。 それとこの御者台の下にはショートソードが入ってます。 もしロープが外れなかった場合にロープを断ち切るためと襲われた時に武器として使ってください」
「は、はい」
「そしてこの御者台の屋根は二重構造になってます。 一枚を引いて出せば眩しさも防げますし、万が一頭上から飛び道具で攻撃された場合の守りにもなります。 そして御者台は3人分の幅がありますが、使うのは基本的に2人までで、この真ん中の下にあるレバーを引くと……」
俺はレバーを引くと背もたれがカパッと開いて馬車の中に入る事が出来る。
「これは緊急避難用です。 やってみて下さい」
「は、はい」
ムーンさんがレバーを引いて開け、中に入ろうとするも……。
「あ、あの……お尻が……」
「ふむ……、……ムーンさんにはちょっと狭かったですかね……よいしょ」
「ひゃん!」
ムーンさんのお尻を押してとりあえず中に入れた。
「それじゃ内部の説明をするぞ」
「やった!」
「お願いします!」
「まずこの場所は椅子と折り畳みのテーブルがある。 移動の時は基本ここに座っていてもらうし、食事なんかもここで出来る」
折り畳みのテーブルを広げて見せた。
「椅子の下には荷物をしまう事が出来るから、各自場所を決めて使ってくれ」
「やった! それじゃ僕はここを使う!」
「私はこっち!」
「私はどこでも構いませんよ」
「私はママと使うよ」
「そうね」
大体座席が決まったようだ。
「この後ろには台所だな。 俺が作った魔力石を使えば調理も可能だし調理器具もそれなりにある。 うしろのタルには水が入ってる。 まあ水は魔法で出せるから貯めておく必要もあまり無いけどな。 そこの棚には食材が入ってる。 扉付きの棚は冷蔵庫だ。 それと……よっと……」
棚の隙間にあるレバーを引くと、1人が通れるサイズの真ん中の床が窪む。
「ここから外に出られる。 これも緊急用だ」
「はえー……」
ディーンはもう頭に入っていなさそうだが……大丈夫か?
「そしてここは寝室だな。 壁の板を引けば2段ベッドになる。 ここで4人、そしてこの梯子を上れば2階だ。 ここに2人寝られるし、天井を開ければ見張り台などになるし屋根に上る事も可能だからな。 天気がいい時は布団が干せるぞ」
「す、凄い……」
ライラもこんな馬車は見た事無いみたいで驚きを隠せてない。
「それじゃ外に出るぞ」
ベッドのある寝室は二重扉になっていて防犯対策だ。
「この馬車の両端にあるこの木の出っ張りはフェイクでここを開けると中にロングソードが入ってる。 そして、この両端の屋根の付け根の棒を外して天幕をかければ雨の日にルヴァクとルスヴィズの屋根になるし、この棒を外せば槍となる」
「……先生……これ、馬車じゃなくて要塞って言うんじゃ……」
「いやいや、馬車だよ。 みんなの家でもある……だからこそ防犯対策はしっかりしておかないとね」
「はぁ……」
「今は驚きが強いかもしれないが、その内になれる。 ここはみんなの家と思って使ってくれよ」
「は~い! 私は……2階使おうかな~!」
「ルナさん! 2階は先生ですよ!」
「1つ余るじゃん。 そこは私がー」
「私が使います!」
「私は目が良いので見張りは得意です!」
「私も……マシオさんと一緒が……」
「僕も師匠とがいいぞ! 色々話し聞きたいんだから!」
「まぁまぁ、寝る時にジャンケンでもして決めればいいさ。 それじゃ行こうか?」
「何処に向かうんですか?」
「ちょっとアテがあってな。 まずはそこに向かう事にするよ」
こうして馬車の旅が始まった。
向かうは湖の町【アルザランス】だ。
「おお! お待ちしてましたよ!」
「完成しましたか?」
「もちろん、注文通りですよ」
勢い良く飛び出して報告してくれたので、完成した馬車を見に行く。
「どうです! こんな馬車は世界に一台だけですよ」
「中を見ても?」
「もちろんです」
期待を胸に馬車の内見をする……。
「これは……!」
「どうでしょうか?」
「いい! 素晴らしいです! 思っていた以上ですよ!」
「それはよかった。 他に無ければこれでお渡しとなります」
「色々無理を聞いていただいてありがとうございます」
「いえいえ、この馬車を作っていた職人も新しい発見があったと喜んでおります」
「そうでしたか、それならこちらとしても注文してよかったですよ」
「ではこちらに馬を繋いで下さい」
ルヴァク、ルスヴィズをロープで繋ぎ、みんなが待つ宿の前まで試運転だ。
ルヴァク、ルスヴィズが大きく立派なのでそれだけでも目立つのだが、この馬車があまりに大きく立派なので更に目立つ。
日本だったらごく平凡なアパートにリムジンの迎えが来た感じだな……。
宿に到着するして転移で部屋に移動、そしてみんなに目を瞑ってもらい転移で馬車の前に。
「よし、目を開けていいぞ」
みんなが一斉に目を開けるとその前には普通の馬車の2倍いや、3倍はある大きさの豪華な馬車が待っていた。
町の人も馬車の周りに集まり始めているほどの馬車だ。
「こ、これが師匠の馬車です……か……」
「マシオ殿……す、凄い大きさですね」
「先生……こんな馬車を作ってもらっていたんですね……」
「マシオマシオ! かっこいいよ!」
「まるで家その物ですね……本当に凄いです……」
皆んなが感動や驚きで口をポカーンと開けてしまうほどこの馬車が立派に見えたのだろう。
その馬車を運ぶルヴァクとルスヴィズも何故か得意げだ。
「外見だけじゃ無いぞ。 大事なのは中身だからな」
俺が後ろの扉を開けてみんなを中に入れると、そこでまたみんなは驚きと興奮で口がきけなくなっていた。
「ここだと目立つから少し移動してから馬車の説明をする」
「「…………」」
「ふむ……驚いて固まっていないで座った座った」
みんなを椅子に座らせ、俺は御者台に座り手綱を握る。
『ルヴァク、ルスヴィズ頼むぞ』
『は! 我らにお任せ下さい!』
ルヴァクとルスヴィズが力強く踏み締めるとこの巨大な馬車は動き始めた。
周りからは「おおー! 動いた!」 などの歓声が上がり、ルヴァクとルスヴィズは得意げに嘶くとゆっくりと動き出しだんだんと速度が上がって行く。
『そのくらいの速度でいいぞ』
『我らはまだはしれますが?』
『これ以上の速度は乗り心地が悪くなるからな』
『わかりました』
通常の馬車が走る速度まで落としてもらい、人がいない草原まで出た。
「これから馬車の説明を始めるから、ちゃんと聞いておけよ」
「はい!」
ディーンは早く聞きたくてウズウズしてるようだ。
やっぱ男の子だよな。
「まず、ムーンさんに御者台について話す。 ディーン達はムーンさんが覚えてからな」
馬車の操縦が出来るムーンさんにまずは教える。
「まずこのルヴァク達が繋がれているロープの横にあるクイを見てください」
「これですか?」
「はい、このクイに繋がっているロープを引くとクイが外れてルヴァク達が自由に動けるようになります」
「襲われた時に使うのですね」
「そうです。 それとこの御者台の下にはショートソードが入ってます。 もしロープが外れなかった場合にロープを断ち切るためと襲われた時に武器として使ってください」
「は、はい」
「そしてこの御者台の屋根は二重構造になってます。 一枚を引いて出せば眩しさも防げますし、万が一頭上から飛び道具で攻撃された場合の守りにもなります。 そして御者台は3人分の幅がありますが、使うのは基本的に2人までで、この真ん中の下にあるレバーを引くと……」
俺はレバーを引くと背もたれがカパッと開いて馬車の中に入る事が出来る。
「これは緊急避難用です。 やってみて下さい」
「は、はい」
ムーンさんがレバーを引いて開け、中に入ろうとするも……。
「あ、あの……お尻が……」
「ふむ……、……ムーンさんにはちょっと狭かったですかね……よいしょ」
「ひゃん!」
ムーンさんのお尻を押してとりあえず中に入れた。
「それじゃ内部の説明をするぞ」
「やった!」
「お願いします!」
「まずこの場所は椅子と折り畳みのテーブルがある。 移動の時は基本ここに座っていてもらうし、食事なんかもここで出来る」
折り畳みのテーブルを広げて見せた。
「椅子の下には荷物をしまう事が出来るから、各自場所を決めて使ってくれ」
「やった! それじゃ僕はここを使う!」
「私はこっち!」
「私はどこでも構いませんよ」
「私はママと使うよ」
「そうね」
大体座席が決まったようだ。
「この後ろには台所だな。 俺が作った魔力石を使えば調理も可能だし調理器具もそれなりにある。 うしろのタルには水が入ってる。 まあ水は魔法で出せるから貯めておく必要もあまり無いけどな。 そこの棚には食材が入ってる。 扉付きの棚は冷蔵庫だ。 それと……よっと……」
棚の隙間にあるレバーを引くと、1人が通れるサイズの真ん中の床が窪む。
「ここから外に出られる。 これも緊急用だ」
「はえー……」
ディーンはもう頭に入っていなさそうだが……大丈夫か?
「そしてここは寝室だな。 壁の板を引けば2段ベッドになる。 ここで4人、そしてこの梯子を上れば2階だ。 ここに2人寝られるし、天井を開ければ見張り台などになるし屋根に上る事も可能だからな。 天気がいい時は布団が干せるぞ」
「す、凄い……」
ライラもこんな馬車は見た事無いみたいで驚きを隠せてない。
「それじゃ外に出るぞ」
ベッドのある寝室は二重扉になっていて防犯対策だ。
「この馬車の両端にあるこの木の出っ張りはフェイクでここを開けると中にロングソードが入ってる。 そして、この両端の屋根の付け根の棒を外して天幕をかければ雨の日にルヴァクとルスヴィズの屋根になるし、この棒を外せば槍となる」
「……先生……これ、馬車じゃなくて要塞って言うんじゃ……」
「いやいや、馬車だよ。 みんなの家でもある……だからこそ防犯対策はしっかりしておかないとね」
「はぁ……」
「今は驚きが強いかもしれないが、その内になれる。 ここはみんなの家と思って使ってくれよ」
「は~い! 私は……2階使おうかな~!」
「ルナさん! 2階は先生ですよ!」
「1つ余るじゃん。 そこは私がー」
「私が使います!」
「私は目が良いので見張りは得意です!」
「私も……マシオさんと一緒が……」
「僕も師匠とがいいぞ! 色々話し聞きたいんだから!」
「まぁまぁ、寝る時にジャンケンでもして決めればいいさ。 それじゃ行こうか?」
「何処に向かうんですか?」
「ちょっとアテがあってな。 まずはそこに向かう事にするよ」
こうして馬車の旅が始まった。
向かうは湖の町【アルザランス】だ。
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