俺の魔力は悠々自適 〜精霊達と気ままな旅路〜

かなちょろ

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第66話 西の大陸【ヴァリアロンド】

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 ルーギィの居場所を聞いた俺達はアイゼスト城へ向かう。
 昔に比べて歩く速度も早くなり、最短でアイゼスト城まで着く。

「よし、着いたぞ」
 
 城の中へ入ると、玉座の間まで通されレリア王に説明をする。

「……成程、では、最後の八首斬影やしゅざんえいのルーギィとやらは西の大陸【ヴァリアロンド】にいる……と?」
「そのようです」
「ふむ……、わかった。 それで、カケルはヴァリアロンドへ向かうと言う事だな」
「はい」

 王に報告し、マリウス師匠にも報告しに向かう。

「失礼します」
「カケルか。 入りなさい」
 
 扉を開けると、師匠以外にもジュリムさん、エクリシュさんもいる。
 挨拶もそこそこに、ジュリムさんがお辞儀をしてくる。

「カケル……さん、前は助けて頂きありがとうございます。 ほら、エクリシュも」
「へっ」
 
 スビルトとの戦いで失った腕は元通りになっており、椅子に座り足を組んだまま、そっぽを向いている。
 ジュリムさんに注意されているが、知らぬ顔だ。
 俺に助けられたのが気に入らないんだろうな。

「それで、次は何処に向かうのじゃ?」
「はい、西の大陸【ヴァリアロンド】へ向かいます」
「え?! 禁断の地……、もしかして……」
 
 ジュリムさんは何か知っているのか?

「禁断の地……、邪龍との戦いがあった場所じゃな」
「そこに八首斬影やしゅざんえいの最後の1人、ルーギィがいる可能性が高いと、大精霊様にお聞きしました」
「……うむ、ワシらは王と話しがある。 おぬしは先に向かっていてくれぬか?」
「わかりました」

 ずっとそっぽを向いているエクリシュさん、マリウスさんと何か話し合っているジュリムさんとマリウス師匠に見送られ? アイゼスト城を後にする。

 西の大陸に向かう船は出ていない。
 なので、前に乗った王様の船で向かう事となった。
 船で2週間ってとこだ。

『2週間はなげ~な。 マリスの風を船の帆に当ててスピード出して行こうぜ~』
『それはダメです。 そんな事をしたらマストが折れてしまうかも知れないですよ』
『じゃあ、シルクの水でビューンって進めない?』
『このサイズの船を動かす流れを作るとなると、水に触れないと無理ですわ。 仮に水を船に当てると穴が開いて沈没してしまうかも知れません』
『地道に行くしかないですよ』
『私、船旅は慣れたものよ。 カケルと良く乗ったからね』

 安全が第一だ。

 でも確かにやる事が無い。
 やる事って言えば、ヴァリアロンドに着いてからどうやってルーギィを探すか。
 ルーギィと対決したらどうやって立ち向かうか。
 それを話し合う位しか無い。

 体力作りや体幹を鍛える為に、船の中を邪魔にならないように、走り回ったり、素振りをしていた。

 2週間……、確かに長い。
 船旅も大分慣れたとは言え、何処を見ても海。 上を見ても雲と空。 夜には星空が見えるけどそれだけだ。
 たまにカードゲームしたり、精霊命珠エレメンタルメージュを探していた時の話しをしたり、雑談したりで暇を潰す。

 寝る時はベッドが狭いので、一緒に寝るのは1人ずつで、かなり密着して眠る。

 ━━━━━2週間後

「カケル! 見て見て、 大陸が見えるよ!」
 
船の甲板からうっすらと大陸が見えた。

 やっと到着か。

 船から小船に乗り換え、ボロボロになった船着場を目指す。
 やっと大地を踏み締めると!ルマが「じょうり~く」と嬉しそうだ。
 だけど、目の前には、廃墟となってかなりの年月が経っているであろう古い町の跡がある。
 ここからルーギィを探すのか……。
 まずはこの場所より大陸の中心に近い場所に向かう。
 そこは邪龍が封じられた場所となる。

 皆んな、これから先はルーギィが何をしてくるかわからない。
 今まで以上に気を張り詰めて進もう。

「やっと来たわね。 待っていたわ。 早く、早く私の元に来てちょうだい!」
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