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第64話 対決
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皆んなと作戦会議も終わり、マッチリカに到着した。
そこは完全に廃墟となり、まだ煙が上がっている場所もある。
そして町のあちこちには魔物がいる。
恐らく亡くなった人を食べにきた魔物だろう。
町には恐らく人だったのであろう、大小様々な炭と化した真っ黒の物がある。
炭化していない物は魔物に食べられたりと凄惨な状況だ。
「これは……」
「酷い……」
俺とルマはとても目を向けていられない状況に恐怖を覚えた。
だけどこんな事を出来るのはヴァテイントだけだろう。
奥にある城の城壁から町の家々まで溶けた跡がある。
『この溶けた道の先に奴がいる。 ヴァテイントが!!』
エルザの怒りの声が頭に響き渡る。
焦げ溶けた道を進むと、広い城の中庭に続く。
『気をつけて下さい。 凄い魔力を感じます』
『兄ちゃん……』
『ついに来たぜ』
『リベンジですわ』
シャル、マリス、エルザ、シルク、ヴァテイントの力を知っている者達は各々思う所がある。
かく言う俺もだ。
恐怖もあるが、前の様にやられてたまるか! と思う。
「……来たか」
既に剣を抜き、俺達が来る事がわかっていたように佇んでいる。
「聞いてるぞ。 貴様は精霊と合体だか融合だかが出来るんだろう? その力見せてみろ」
ヴァテイントは微動だにせず、佇む。
やるぞ! エルザ! マリス!
『おう!』
『うん!』
「赤き紅より業火に燃えし聖なる炎 盟約に基づきその真なる姿を見せよ!!」
「白く猛り狂う聖なる風よ 盟約に基づきその真なる姿を見せよ!」
赤く燃え炎が噴き出る魔法陣。
白く風が渦巻く魔法陣。
2つの魔法陣が1つとなり、炎が天まで渦巻く。
その魔法陣へ入り、エルザ、マリス、2人の心と融合する。
赤い髪に毛先が白く、所々2人が交わった姿となる。
「凄い」
魔力が1人の時より高まる。
「準備は出来たようだな」
ヴァテイントがゆっくりとだが、隙の無い体勢で歩いてくる。
俺も剣を構えると、ヴァテイントの歩みが止まり、お互いに相手の出方や隙を探って動けない。
『翔、チンタラしている時間は無いぜ』
わかってる。
こうしている間にも、魔力はどんどん無くなって行っているのだから。
『兄ちゃん、行こう!!』
そのマリスの声に反応するように俺は飛び出した。
「はやったな」
ヴァテイントは先に動いた俺を迎撃するように剣を構えるが、俺の方が早い。
「なんだと!」
ヴァテイントはなんとか俺の剣を受け流すが、俺は体勢の崩れているヴァテイントめがけて炎の火球を、飛ばす。
「くっ!」
ヴァテイントは飛ばした炎の火球を剣で弾くが、俺の剣はヴァテイントの頭上から切り込んでいる。
ガッ! とヴァテイントは剣で防ぐが、膝をつかせる事が出来た。
ヴァテイントも黒い火球を飛ばすが、今の俺のスピードで全て躱す事が出来る。
「……驚いたぞ。 かなり出来るようになったな。 楽しませてもらおう……か!!」
ヴァテイントの怒涛の剣撃は躱す事で精一杯で反撃が出来ない。
一瞬の隙をつかれ、腹にヴァテイントの蹴りが入る。
「ぐはっ!」
蹴りの威力で宙に飛ばされ、ヴァテイントの追い討ちが入る。
その一撃を剣で防ぐが、防ぎきれなかった。
肩から斜めに切られた。
つよ……い……。
『翔!!』
エルザの声で追撃の反応出来た。
ヴァテイントの追撃の黒い炎を躱し、体勢を整える。
『兄ちゃん大丈夫?』
さっきのはやばかったけどな。
『咄嗟にマリスが体を引いてなけりゃ今頃真っ二つになってたぞ! 油断するな!』
そうか……、マリス助かったよ。
『兄ちゃん……、負けないで』
もちろんだ。
剣の腕ではヴァテイントにはまだ勝てない。
なら、魔法ではどうだ!!
右手に赤の魔法陣、左手に白い魔法陣を展開し、合わせる。
炎が嵐となってヴァテイントに襲い掛かる。
「炎蛇」
ヴァテイントからも蛇の形をした黒い焔が放たれる。
2つの魔法はぶつかり、辺りの物全てを吹き飛ばす。
「これが、ヴァテイントの本気……なのか……」
融合した精霊2人分の炎の嵐は、ヴァテイントの黒い焔に飲み込まれて行く。
『翔! 一か八かだ! シャルを呼べ!!』
3人と融合するのか!
『それしか無い!!』
こうなったら体を気にしてられない。
シャル頼むぞ!!
「緑の恩恵を受けし聖なる大地よ 盟約に基づきその真なる姿を見せよ!」
魔力がゴッソリと持って行かれる感覚。
だが、緑の魔法陣は展開された。
魔法陣へ向かって、ジリジリと一歩ずつ進み、魔法陣へ入る。
シャルの心が俺達と融合した。
『翔さん! いきます!!』
『いくぜ翔!!』
『兄ちゃん!!』
シャルの魔法も合わせ、炎と嵐に包まれた岩がヴァテイントの黒い焔を削り押し返す。
「うおおおぉぉぉ!!」
手や腕の筋肉や筋が弾けていくような感覚。
両腕から力が抜け、魔法陣も消えると、ヴァテイントの魔法も消え、ヴァテイントは倒れていた。
「……ふ……、たの……しかった……ぜ……。 俺は……満足だ……」
満足そうな顔を見せ、ヴァテイントは塵となり消えて行った。
「はぁ、はぁ、はぁ……。 か、勝った……」
両腕をダランと下げ、足もガクガクとし、口から血が流れ落ちる。
俺は融合を解除し、シルクを呼び出……さない……と……。
俺は力尽き、ドシャっと音を立てて倒れた。
「あら、相打ちとはヴァテイントも情けないわね。 ま、この常闇命珠が手に入ったから良いけどね。 でもね~、貴方はまだ死んじゃ駄目なのよ~。 仕方ないわね」
気がついた時、ヴァテイントに切られた傷も癒え、腕も治っていた。
皆んなが教えてくれたが、どうやらルーギィが傷を癒してくれたようだ。
何故? 敵である俺の傷を治した?
ルーギィが何を考えているのかわからない。
だが、次に会った時にはルーギィを倒す。
打倒ルーギィだな。
『な~にが打倒ルーギィだよ』
『本当ですわ』
『兄ちゃん……』
『翔さん、あれはちょっと……』
『命は助かりましたけどね』
『カケルってば……』
なにが? ねぇ、なにが?
その問いに誰も答えてはくれず、冷ややかな目だけを向けられていた。
そこは完全に廃墟となり、まだ煙が上がっている場所もある。
そして町のあちこちには魔物がいる。
恐らく亡くなった人を食べにきた魔物だろう。
町には恐らく人だったのであろう、大小様々な炭と化した真っ黒の物がある。
炭化していない物は魔物に食べられたりと凄惨な状況だ。
「これは……」
「酷い……」
俺とルマはとても目を向けていられない状況に恐怖を覚えた。
だけどこんな事を出来るのはヴァテイントだけだろう。
奥にある城の城壁から町の家々まで溶けた跡がある。
『この溶けた道の先に奴がいる。 ヴァテイントが!!』
エルザの怒りの声が頭に響き渡る。
焦げ溶けた道を進むと、広い城の中庭に続く。
『気をつけて下さい。 凄い魔力を感じます』
『兄ちゃん……』
『ついに来たぜ』
『リベンジですわ』
シャル、マリス、エルザ、シルク、ヴァテイントの力を知っている者達は各々思う所がある。
かく言う俺もだ。
恐怖もあるが、前の様にやられてたまるか! と思う。
「……来たか」
既に剣を抜き、俺達が来る事がわかっていたように佇んでいる。
「聞いてるぞ。 貴様は精霊と合体だか融合だかが出来るんだろう? その力見せてみろ」
ヴァテイントは微動だにせず、佇む。
やるぞ! エルザ! マリス!
『おう!』
『うん!』
「赤き紅より業火に燃えし聖なる炎 盟約に基づきその真なる姿を見せよ!!」
「白く猛り狂う聖なる風よ 盟約に基づきその真なる姿を見せよ!」
赤く燃え炎が噴き出る魔法陣。
白く風が渦巻く魔法陣。
2つの魔法陣が1つとなり、炎が天まで渦巻く。
その魔法陣へ入り、エルザ、マリス、2人の心と融合する。
赤い髪に毛先が白く、所々2人が交わった姿となる。
「凄い」
魔力が1人の時より高まる。
「準備は出来たようだな」
ヴァテイントがゆっくりとだが、隙の無い体勢で歩いてくる。
俺も剣を構えると、ヴァテイントの歩みが止まり、お互いに相手の出方や隙を探って動けない。
『翔、チンタラしている時間は無いぜ』
わかってる。
こうしている間にも、魔力はどんどん無くなって行っているのだから。
『兄ちゃん、行こう!!』
そのマリスの声に反応するように俺は飛び出した。
「はやったな」
ヴァテイントは先に動いた俺を迎撃するように剣を構えるが、俺の方が早い。
「なんだと!」
ヴァテイントはなんとか俺の剣を受け流すが、俺は体勢の崩れているヴァテイントめがけて炎の火球を、飛ばす。
「くっ!」
ヴァテイントは飛ばした炎の火球を剣で弾くが、俺の剣はヴァテイントの頭上から切り込んでいる。
ガッ! とヴァテイントは剣で防ぐが、膝をつかせる事が出来た。
ヴァテイントも黒い火球を飛ばすが、今の俺のスピードで全て躱す事が出来る。
「……驚いたぞ。 かなり出来るようになったな。 楽しませてもらおう……か!!」
ヴァテイントの怒涛の剣撃は躱す事で精一杯で反撃が出来ない。
一瞬の隙をつかれ、腹にヴァテイントの蹴りが入る。
「ぐはっ!」
蹴りの威力で宙に飛ばされ、ヴァテイントの追い討ちが入る。
その一撃を剣で防ぐが、防ぎきれなかった。
肩から斜めに切られた。
つよ……い……。
『翔!!』
エルザの声で追撃の反応出来た。
ヴァテイントの追撃の黒い炎を躱し、体勢を整える。
『兄ちゃん大丈夫?』
さっきのはやばかったけどな。
『咄嗟にマリスが体を引いてなけりゃ今頃真っ二つになってたぞ! 油断するな!』
そうか……、マリス助かったよ。
『兄ちゃん……、負けないで』
もちろんだ。
剣の腕ではヴァテイントにはまだ勝てない。
なら、魔法ではどうだ!!
右手に赤の魔法陣、左手に白い魔法陣を展開し、合わせる。
炎が嵐となってヴァテイントに襲い掛かる。
「炎蛇」
ヴァテイントからも蛇の形をした黒い焔が放たれる。
2つの魔法はぶつかり、辺りの物全てを吹き飛ばす。
「これが、ヴァテイントの本気……なのか……」
融合した精霊2人分の炎の嵐は、ヴァテイントの黒い焔に飲み込まれて行く。
『翔! 一か八かだ! シャルを呼べ!!』
3人と融合するのか!
『それしか無い!!』
こうなったら体を気にしてられない。
シャル頼むぞ!!
「緑の恩恵を受けし聖なる大地よ 盟約に基づきその真なる姿を見せよ!」
魔力がゴッソリと持って行かれる感覚。
だが、緑の魔法陣は展開された。
魔法陣へ向かって、ジリジリと一歩ずつ進み、魔法陣へ入る。
シャルの心が俺達と融合した。
『翔さん! いきます!!』
『いくぜ翔!!』
『兄ちゃん!!』
シャルの魔法も合わせ、炎と嵐に包まれた岩がヴァテイントの黒い焔を削り押し返す。
「うおおおぉぉぉ!!」
手や腕の筋肉や筋が弾けていくような感覚。
両腕から力が抜け、魔法陣も消えると、ヴァテイントの魔法も消え、ヴァテイントは倒れていた。
「……ふ……、たの……しかった……ぜ……。 俺は……満足だ……」
満足そうな顔を見せ、ヴァテイントは塵となり消えて行った。
「はぁ、はぁ、はぁ……。 か、勝った……」
両腕をダランと下げ、足もガクガクとし、口から血が流れ落ちる。
俺は融合を解除し、シルクを呼び出……さない……と……。
俺は力尽き、ドシャっと音を立てて倒れた。
「あら、相打ちとはヴァテイントも情けないわね。 ま、この常闇命珠が手に入ったから良いけどね。 でもね~、貴方はまだ死んじゃ駄目なのよ~。 仕方ないわね」
気がついた時、ヴァテイントに切られた傷も癒え、腕も治っていた。
皆んなが教えてくれたが、どうやらルーギィが傷を癒してくれたようだ。
何故? 敵である俺の傷を治した?
ルーギィが何を考えているのかわからない。
だが、次に会った時にはルーギィを倒す。
打倒ルーギィだな。
『な~にが打倒ルーギィだよ』
『本当ですわ』
『兄ちゃん……』
『翔さん、あれはちょっと……』
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『カケルってば……』
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